ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ   作:JINISH

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上陸!ルルイエ

トランプ共和国に現れたウルトラマンベリアル、その正体はスペースビーストのガルベロスが見せた幻影だった。

ドキドキ!プリキュアとキュアイージスの活躍でガルベロスを炙り出し、べリアルの幻影が消えたことで、ゼロは反撃を開始した。

その時、ガルベロスの他に同じスペースビーストのメガフラシが現れて、ガルベロスとの連携でゼロを追い詰める。

しかし、ダンが送り出したアギラによって形勢が逆転。

ドキドキ!プリキュアとイージスによる連携で、ゼロとアギラはガルベロスとメガフラシを退ける。

しかし、ゼロはべリアルの幻影とガルベロスとメガフラシとの連戦で疲労し、倒れてしまう。

マナ達はシンをトランプ共和国に連れて行き、真琴が寝かせたベッドに寝かせつかせた。

 

真琴「シン・・・」

真理奈「仕方ないわよ、幻影が相手とはいえ、酷く疲れてるんだもの・・・」

 

今のシンは眠っており、真琴はシンの手を握って俯いていた。

 

真理奈「仕方ない。シン兄さんがいないのは心細いけど、一足先にルルイエに行くしかないわね。」

 

真理奈はシンを置いて、先にルルイエに行くことを提案する。

 

マヤ「なっ!?真理奈!?」

真琴「シンを置いて行く気!?」

 

真琴は真理奈に掴みかかってきた。

 

真理奈「気に障るような言い方をしたなら謝るわ。でもそうでしょ?こうしてる間にもイビロンが何をしでかすか分からない。だったら一刻も早くルルイエに行って、対処するべきだと私は思う。」

 

真理奈はマナ達にそう言う。

 

マナ「・・・うん。そうだね。シンさんは疲れてるだけだし、今戦えるのはあたし達しかいないんだもんね。まこぴー、シンさんの為にも行こう!」

真琴「まな・・・えぇ、分かったわ!」

 

真琴はマナの言葉に賛成する。

 

真理奈「じゃぁ、いこう。くるるは外で待ってる。」

 

マナ達は真理奈と一緒に城の外に行った。

ちなみにダンは、マナ達がシンを城の中に入った後、ホープキングダムに向かった。

 

マナ「ねぇ、真理奈。こんな時に何だけど、真奈美さんとカズマさんが開拓していた島、何て名前だったっけ?」

真理奈「昔から名前がなかったけど、その島の名前はもう決まったんだよね。」

マナ「ホントに?何て名前?」

 

マナは『ディメンジョンゲート』で訪れた島の名前を聞いてみた。

 

真理奈「ノルンって名前。運命の三女神から取ったのよ。長女のウルズは過去を司り、ヴェルダンディは現在を司り、そしてスクルドは未来を司る女神だけど、由来は運命の糸を編んでいるという事からノルンって名前になったんだって。まぁ、この話は飽く迄仮説だけどね。でもこの仮説を考えると、過去と現在と未来は繋がってるって意味合いを兼ねてるだろうから、あの島の名前をノルンにしたのよ。」

マナ「へぇ~。」

ありす「奥が深いですわね。」

 

真理奈は両親とその助手達によって開拓を進めていった無人島の名前について理由を述べた。

 

真理奈「とにかく、あの島を人間と妖精が共存できる島にしたいのよね。私的には。」

六花「それがあなたの夢?」

真理奈「えぇ。くるると出会ってからそんな風に考えてたの。」

 

真理奈は自分の夢のきっかけを言い出す。

あれこれ話している間、くるるがいる城門前に着いた。

 

真理奈「くるる、待たせたわね。」

くるる「キュゥ!」

マナ「よし、一番乗りになるかもだけど、すぐにルルイエに行こう!」

まのん「ウィ!くるる、お願い!」

 

まのんはくるるにルルイエに転送するようお願いする。

くるるは額の宝石を赤から白に変化する。

そしてその宝石が光り出すと、白い光が真理奈達を包んで消えていった。

 

 

 

 

 

その頃、大貝町の離れにある小屋に黒いコートを纏った人物が入り、まだ開いた状態だったゲートを潜って行った。

そして、黒コートの人はそのままバラージ王国に向かっていく。

 

?『事情は分かったが、そのノイズを倒すためとはいえ、自分の夢の為に作ったパイプオルガンを戦いの道具にするなんて・・・』

音吉『そう言うな。確かにわしは音楽の素晴らしさを伝えるために作ったこのパイプオルガンでノイズを倒そうとするのは辛い事じゃ。だがわしは世界中の音楽を守りたいんじゃ。』

?『だったら、その事を含めて私に任せればいいだろ?スパークレンスもどこにあるのか見当はついた。この本に書かれてあるのが真実なら手の打ちようがある。私はフランスに行って砂漠の使徒のような侵略者が現れないように例の計画を始めようとしている。それを実行すればノイズもイビロンも・・・』

音吉『ズレとるな。お前の言う計画の為にわしの夢を捨てるわけにはいかん。』

?『だが、音吉。私の考えでは・・・』

音吉『光太郎、今からでも遅くはない。その考えは忘れてしまえ。』

 

黒コートの人は音吉との会話が脳裏に浮かび上がる。

そうしている間、黒コートの人はバラージ王国の城内に入った。

しばらく経った後、黒コートの人は地下へ通じる階段に下り始める。

地下に入った後でも歩き続けていた。

そして、ようやく歩き続けていた足が止まった場所はウルトラマンノアの石像が見える台座の前である。

黒コートの人はノアの石像に見上げる。

 

?「久しぶりだな・・・ノア・・・」

 

黒コートの人はノアにそう言い出す。

 

 

 

 

 

 

一方、真理奈達はくるるの能力でルルイエに到着した。

 

真理奈「とりあえずルルイエに上陸したけど、他の皆はまだ来てないのかな?」

 

真理奈は一緒に来ているドキドキ!プリキュアとマヤ以外のウルトラマンとプリキュアが来ていないのか気になっていた。

 

?「もう来てるよ。」

 

真理奈達は声がしてきた方に振り向く。

そこにはタロウを除くウルトラ兄弟とネクサス、Go!プリンセスプリキュアと魔法つかいプリキュアとキラキラ☆プリキュアアラモードとエコー以外のウルトラマンとプリキュア達が来ていた。

 

真理奈「げっ!?みんな、もう来てるの!?ていうか早っ!」

 

真理奈は一足先にルルイエに来たつもりが、もうとっくに他のウルトラマンとプリキュア達が来ていたことに驚いた。

 

ひめ「ハピネスチャージチームはこの私が、神様直伝の鏡での空間転移でここまで来たの。」

なぎさ「私達は七色が丘に一旦集合してからせつなのアカルンの力で来たよ。」

くるみ「でも、一足先にここに来たのはウルトラマンの皆だけどね。」

真理奈「マジ!?」

 

真理奈はルルイエに来るまでの経緯を聞いて驚く。

 

まのん「なんだか、出遅れたようですね・・・」

マヤ「アハハ・・・」

 

まのんとマヤはお互いに苦笑いしながら言う。

 

えりか「あれ?はるか達もそうだけど、シンさんは?」

 

えりかはまだ来ていないはるか達とトランプ共和国で真理奈達と一緒にいたはずのシンがいないことに気付く。

 

真理奈「あぁ、シン兄さんはついさっき怪獣達と戦った後に疲れて倒れてたから休ませてもらってる。」

 

真理奈はシンが一緒じゃない理由を述べる。

その時、その話を聞いたほのかと舞とつぼみとみゆきは真理奈の方に詰め寄る。

 

ほのか「ど、どういうことなの、真理奈!?シンさんが倒れたって!?」

舞「シンさんの身に何かあったの!?大丈夫なの!?」

つぼみ「シンさんはご無事なんですか!?どうなんですか!?」

みゆき「このまま目を覚まさないなんてことないよね!?お願いだからそんなバッドエンドはやめてよ!?」

 

ほのかと舞とつぼみとみゆきは大慌てで真理奈の方に歩み寄る。

一方の真理奈は別の意味で慌てて後ろに後退る。

 

真理奈「いやいやいやいや!?ちょっとみんな落ち着けって!?確かにシン兄さんが倒れたって言ったけど、命に別状はないから!それにさっき言ってた怪獣はもう倒されたし!」

 

真理奈はほのか達に圧されながら説明する。

 

ありす「シンさんの事は心配ありませんわ。2体の怪獣の連携で苦しみはしましたが、ダンさんのカプセル怪獣の助力もあって倒されましたし、シンさんの方も体調が良くなっておられますので、直にこちらに来られます。」

 

ありすも真理奈に続いて説明する。

 

ほのか、舞、つぼみ、みゆき「よ、よかった~・・・」

真理奈(た、助かった・・・)

 

ほのか達はありすの話を聞いて安心する。

真理奈もありすに助けられたと思い、ホッとする。

 

ココ「タルト、ミラクルライトはちゃんと持って来たココ?」

タルト「あぁ。ユグドラシルと決着をつけるつもりで持って来たんやけど、イビロンがここにおるって分かったもんやから、ちゃんと持って来たで。前も言うたけどウルトラマンに効き目があるんか分からんから期待はできひん。」

 

ココはミラクルライトの事をタルトに聞いた。

タルトはミラクルライトは持って来たものの、ウルトラマンに効果があるかは分からないと言った。

 

めぐみ「その時は私達が全力でサポートするよ!」

マナ「うん!イビロンだろうと、怪獣だろうと、ドーンと来いだよ!」

 

めぐみとマナは自信たっぷりに言う。

 

タルト「よっしゃ!ほな、しっかりな!今からミラクルライトを配るさかい!」

 

タルトはココ達にミラクルライトを配る。

変身アイテムの役割を持っているメップル達にも渡した。

その時、怪獣の咆哮が響き渡る。

ウルトラマン達とプリキュア達は周囲を見渡す。

周りにはツルギデマーガの集団とゾイガーの集団が囲まれている。

ゾイガーは真理奈達に光弾を放つ。

これによって真理奈がいる場所が爆発するが、その後に光が発した。

その光から変身したプリキュア達とウルトラマン達が現れる。

 

ドリーム「シロップ!ココ達をお願い!」

シロップ「任せるロプ!」

ビューティ「ポップさんも!」

ポップ「承知致した!」

 

シロップとポップは鳥の姿になってココ達を乗せて安全な場所へ連れて行く。

その時、シロップとポップの後ろに追ってくる巨大な獣が現れる。

その獣はイビロンだ。

イビロンはシロップとポップに攻撃しようとする。

 

ティガ「させない!」

 

ティガはマルチタイプからスカイタイプにタイプチェンジし、イビロンに向かって飛翔し、攻撃を妨害するように捕らえる。

 

シロップ「た、助かったロプ・・・」

ポップ「ティガ殿!感謝するでござる!」

 

シロップとポップはティガに感謝し、その場から離れる。

 

メビウス「タロウ教官、この島にジェロニモンがいるという事は、奴がこの群れを!」

タロウ「そうだとすると厄介だ!まずはジェロニモンを倒す!」

 

メビウスとタロウはジェロニモンの討伐を優先することを決める。

 

タロウ「みんな!ここは私とマックスとメビウスで十分だ!君達はジェロニモンを探せ!奴は我々ウルトラマンに倒された怪獣を生き返らせる超能力を持っている!奴を倒した後、他の怪獣達を一網打尽にする!」

メビウス「イビロンはティガに任せてください!」

 

タロウとマックスとメビウスはゾイガーとツルギデマーガの討伐を任せ、プリキュア達と他のウルトラマン達にジェロニモンの討伐を指示する。

タロウとマックスとメビウス以外のウルトラマン達とプリキュア達は手分けしてジェロニモンの捜索・討伐に向かう。

 

タロウ「誠司、大丈夫だろうな?」

タロウ(誠司)「正直言って怖いけど、俺は逃げない!めぐみと・・・皆と一緒にこの世界を守る!」

タロウ「いい覚悟だ!」

 

タロウは誠司の覚悟を聞いて頷く。

 

タロウ「いくぞ!マックス!メビウス!」

マックス、メビウス「はい!」

 

タロウとマックスとメビウスはゾイガーとツルギデマーガの群れに立ち向かう。




途中に出てきた謎のキャラクターですが、次回作にお預けです。

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