ウルトラマンゼロ&プリキュアオールスターズ 作:JINISH
ガタノゾーアとの戦いで石像になったゼロが海底に沈められる。
そのショックで立ち直れなくなったホワイトとイーグレットとブロッサムとハッピーとソードとマジカルにエースが叱咤し、再び立ち上がる。
ゼロ救出作戦に成功を祈りつつ、プリキュア達はゾフィーとタロウと共にガタノゾーアと戦うためにウルトラマン達と合流する。
真理奈達はウルトラマン達とプリキュア達をモニター越しで見届ける。
その一方、ウルトラマン達とプリキュア達はスーパーGUTSのガッツイーグルとガッツウイング4機の援護を受けながら、ガタノゾーアと対峙する。
ラブリー「いくよ、フローラ!」
フローラ「うん!」
ラブリーはラブプリブレスを、フローラはクリスタルプリンセスロッドを構える。
ラブリー「ラブリーパンチングパンチ!」
フローラ「プリキュア・フローラル・トルビヨン!」
ラブリーとフローラはそれぞれの技でガタノゾーアを命中する。
しかし、ガタノゾーアは2人の技が通用しない。
ゾフィーはM87光線を、タロウはストリウム光線を放つが、ガタノゾーアの鋏状の腕によって弾かれる。
ブラック、ホワイト「プリキュア・マーブル・スクリュー・マックス!」
ブルーム、イーグレット「プリキュア・スパイラル・ハート・スプラッシュ!」
ミラクル、マジカル「プリキュア・ダイヤモンド・エターナル!」
ブラック達とブルーム達とミラクル達はそれぞれの合体技をガタノゾーアに放つが、ダメージはなかった。
ガタノゾーアはブラック達を触手で捕らえようとしたが、Aのウルトラギロチンによってバラバラにされる。
ダイナはストロングタイプに、ガイアはスプリームヴァージョンにタイプチェンジする。
ダイナ「ガルネイトボンバー!」
ガイア「フォトンストリーム!」
ダイナはガルネイトボンバーを、ガイアはフォトンストリームを放つ。
しかし、それでもガタノゾーアは倒れない。
ガタノゾーアは触手を伸ばし、ダイナとガイアを捕らえようとする。
初代ウルトラマン「セブン!」
セブン「あぁ!」
初代ウルトラマンはスぺシウム光線を、セブンはワイドショットを放つ。
よってガタノゾーアの触手は初代ウルトラマンとセブンの光線によって焼き切られる。
初代ウルトラマン「みんな!諦めるな!」
セブン「ゼロが戻ってくるまで持ち堪えるぞ!」
初代ウルトラマンとセブンはウルトラマン達とプリキュア達に激励する。
その様子をアートデッセイ号のモニターで見ていた真理奈達。
真理奈(なんて巨人達だ・・・自分のエネルギーが尽きそうになっても最後まで戦い続けてる・・・眩しい上に羨ましい限りだわ・・・ダイゴ兄さんやユウトもこんな逆境の中で頑張って来たの?)
真理奈はウルトラマン達の戦いを見て呆気をとられる。
キャサリン「プリキュアもウルトラマンも、あの怪物と善戦している。」
ダニエル「十分奴を気を引き付けているわけだが・・・ハルナ隊員、ドルファーはもう目的地に着きましたか?」
ハルナ「ちょっと待ってて。クマさん、ウルトラマンゼロの石像は発見したの?」
ハルナは通信機でドルファー202に搭乗しているクマノに連絡を入れる。
クマノ『はい。レーダーに反応がありました。あと2kmでゼロの石像と遭遇します。』
ハルナ「発見次第、作戦を遂行して。」
クマノ『ラジャー!』
ハルナはクマノとの連絡を切る。
一方、ハルナの命令により、ゼロの石像をドルファー202で探索していたクマノとオキは、ようやくゼロの石像を発見した。
クマノ「ゼロの石像が見えたぜ!」
オキ「DVDで見たけど、ガタノゾーアは紫の光線でティガを石像にして海底に沈ませたけど、今回はゼロがやられるなんて・・・」
クマノ「特撮DVDを思い出してる場合か?始めるぞ。」
オキ「はい。エネルギーユニット展開。」
オキはクマノにそう言われ、早速作業を始める。
ドルファー202の頭部から懐中電灯のような装置が出てきた。
オキ「クマさん、もうちょっと右です。」
クマノはオキの言う通りにし、角度を直す。
クマノとオキはモニターでゼロの石像のカラータイマーを照準に合わせる。
オキ「クマさん、オッケーです。」
クマノ「よし。頼んだぞ、オキ。」
オキ「はい。光遺伝子コンバーター・・・起動!」
オキはレバーのスイッチを押す。
すると、エネルギーユニットから強力な光が発し、ゼロの石像のカラータイマーに照射する。
シンもクリスタルの中でその光の力に気付いた。
シン(この光・・・ティガの・・・?)
シンはクリスタルの中でドルファー202が光遺伝子コンバーターの光でゼロの石像のカラータイマーを照射した事を知る。
その頃、アートデッセイ号では作戦開始の報告を受け、ゼロの復活の成功を祈る。
真理奈「あとはゼロが復活するのを待つだけね。思った通り、海上では光遺伝子コンバーターの光が浮かび上がらなかったみたいだし、形勢逆転になるのも時間の問題だわ。」
真理奈はまるで勝ち誇ったように言う。
ダニエルはガタノゾーアが映っているモニターの方に振り向く。
しかし、ダニエルはガタノゾーアの動きが止まったことに気付いた。
その時、ガタノゾーアは突然、鋏状の腕で海を叩き付け始めた。
キャサリン「!?」
真理奈「あいつ、なにやってんの?」
ダニエル「海を叩き付けてる・・・まさか!?クマノ隊員!オキ隊員!」
ダニエルはハルナに代わってクマノとオキに交信する。
オキ『ドルファーが突然揺れ始めました!』
クマノ『照準が思うように定まれません!』
真理奈達はドルファー202からの報告に驚く。
ハルナ「頑張って!なんとか耐えなさい!」
真理奈「なんで!?あいつには見えないはずなのに!?」
ダニエル「やはり・・・!」
真理奈はクマノとオキからの報告を聞いて、信じられないと言いたげな表情を浮かべる。
ハルナ「隊長!奴の暴走を止めてください!奴の暴走でドルファーによる作戦が妨害されています!」
ヒュウガ『分かった!』
ヒュウガは通信でハルナの指示に従い、ガッツイーグルとガッツウイングでガタノゾーアに攻撃する。
勿論、ウルトラマンとプリキュアも攻撃するが、ガタノゾーアはお構いなしに海を叩き付け続ける。
その一方、シンはドルファー202から照射されている光を受け取ろうと、必死に手を伸ばす。
クマノとオキも必死にゼロの石像のカラータイマーに光を照射する。
しかし、その踏ん張りも空しく、光遺伝子コンバーターのエネルギーユニットに内部破壊が生じ始める。
よってシンが伸ばした手の先の光が消えてしまう。
シン「!?どうしたんだ!?」
シンは目の前の光が消えたことに困惑する。
オキ「エネルギーユニットが破壊!光遺伝子コンバーターのエネルギーが完全に消費しました!」
クマノ「くっそぉっ!」
ドルファー202がガタノゾーアの暴走でゼロの石像から離れてしまい、損傷はないものの、海底に激突してしまう。
一方、アートデッセイ号ではドルファー202からゼロ救出作戦が失敗した報告を聞いて、驚きを隠せなかった。
ハルナ「そんな!?」
真理奈「ありえない!水深1万メートルもあるのよ!?」
ダニエル「奴は闇の支配者だ。いくら深海でもドルファーの位置は丸分かりだろう。しかも奴のあの大きさで暴れ出したら、その衝撃波で深海に影響を及ぼすぞ。」
真理奈「そんなのアリかよ!?」
真理奈は悔しさのあまり、デスクに叩きつける。
キャサリン「ダニエル、真理奈。上空に別のウルトラマンが飛翔しているわ。」
ダニエル「別のウルトラマン?」
キャサリン「今、映像を出す。」
キャサリンはデスクのモニターの映像を出す。
モニターから映し出したのはネクサスの姿である。
真理奈「ネクサス・・・クリシス姉さんなの?!」
真理奈はモニター越しで、ネクサスがガタノゾーアの所ではなく、ゼロの石像が沈んだ海の中に潜りこむ。
真理奈「キャス、ドルファーからの映像を出せる?」
キャス「えぇ。」
キャスはアートデッセイ号からの映像からドルファー202からの映像に切り替える。
その映像でネクサスがゼロの石像の近くに降り立っている所を見る。
そして、ネクサスはアームドネクサスからフェーズシフトウェーブを放ち、ゼロの石像と共にメタフィールドに転移される。
ダニエル「消えた?!」
真理奈(メタフィールドに移ったの?さっきのようなことがないように・・・でも、それでもなんでそんな意味のない事を・・・)
真理奈はネクサスがゼロの石像と共にメタフィールドに転移したことを疑問を持った。
確かにメタフィールドならばガタノゾーアによる妨害は受けないが、ゼロが復活できなければ意味はない。
真理奈はネクサスの狙いは分からなかった。
場所が変わり、メタフィールドの内部でネクサスはゼロの石像に語り掛ける。
ネクサス「シン、聞こえる?」
シンはクリスタルの中でネクサスの声を聞く。
シン「この声・・・クリシスか!?」
シンはクリシスの声を聞き、目の前の万華鏡に振り向くと、そこにはクリシスの姿が映っていた。
クリシス「うん。ちゃんと声が聞こえてたみたいだね。」
シン「なかなか来ないと思ったが、どうしたんだ?」
クリシス「うん、さっき空間の歪みから怪獣が出てきたから遅くなっちゃった。」
シン「そうか・・・」
シンはクリシスから状況を聞いた。
クリシス「シン、時間がないから単刀直入に言うよ。私の力を君に分けてあげる。」
シン「!お前の?」
クリシス「うん。海の上で戦ってるウルトラマンの皆は残された力はもう僅かだし、プリキュアの皆も長くはもたない。だから、私の力を使って。」
クリシスはシンに自身の力をあげると言い出す。
シン「だが、それじゃあお前はウルトラマンになれなくなるぞ。」
クリシス「気にしない、気にしない。ウルトラマンになれなくても、皆を助けるよ。そうじゃなくても私が振るっている光は誰かに受け継がれる・・・そんな気がしてたんだ。それって多分・・・私の代りにウルトラマンになる人が戦ってくれるってことなんだと思う。」
シン「お前の代りに・・・」
クリシス「うん。それに、君の全力全開はこの程度じゃないって分かってるもん。今がその時じゃない?」
クリシスは笑顔でシンにそう言う。
シン「・・・あぁ。俺は守りたいものがある!その為に戦う!それがウルトラマンだ!」
クリシスはシンの心掛けを聞いて頷く。
ネクサスはエナジーコアからゼロの石像のカラータイマーにエネルギーを送る。
よってネクサスは姿が消え、ゼロの石像が光り出すと同時に罅が入り、そして、砕けたと思ったら、金と銀の体をしたゼロが現れた。
このゼロの姿はシャイニングウルトラマンゼロ。
ベリアルに肉体を支配された時、ウルティメイトフォースゼロの呼びかけで復活したゼロの新しい姿である。
シャイニングスタードライブで周囲の時間を巻き戻すことができる。
ゼロはネクサスが消えたことでメタフィールドが消えていくのを確認した後、ドルファー202を回収し、海から脱出する。
その頃、初代ウルトラマン達はガタノゾーアとの戦いですでに力を使い果たした。
ルルイエの地で跪いている。
それはプリキュア達も同じだった。
ハッピー「私達の技が・・・全然通じない・・・」
エレメント「それに、くるるから聞いたけど、ゼロの救出作戦が失敗したって・・・」
ジェラート「クッソォ・・・もうダメなのかよ・・・」
プリキュア達はガタノゾーアの前で絶望しかける。
セブン「いや、ゼロが戻ってきた・・・」
初代ウルトラマン「あぁ。クリシスが蘇らせてくれた・・・」
プリキュア達はセブン達の言葉に驚く。
その時、海から金色の光が揺らめき、そこからドルファー202を抱えていたゼロが飛び上がる。
そして、ゼロはルルイエに降り立ち、ドルファー202を降ろし、シャイニングエナジーコアから光の粒子を放つと、クリシスが現れる。
クリシス「ワオ!綺麗でかっこいいね!」
クリシスはゼロを見て感想を述べる。
ホワイト「ゼロ!シンさんなの!?」
ゼロ「へへっ!心配かけたな!」
イーグレット「シンさん!」
ブロッサム「フエェ~・・・よかったです~・・・」
ハッピー「シンさん!よかったよ~!」
ソード「シンのバカ・・・」
マジカル「シン・・・」
ホワイト達はゼロが蘇ったことを知り、涙する。
その光景はアートデッセイ号の方からも見ていた。
ハルナ「ゼロが蘇った!」
真理奈「でも、どうやって復活したの!?それにその姿は!?」
真理奈はゼロが復活した事と、ゼロの姿を見て驚きを隠せなかった。
だが、そんな場合ではなかった。
ガタノゾーアの触手がゼロを襲い掛かる。
ゼロは振り向け様に拳は横に振るう。
よってガタノゾーアの触手が弾かれる。
パルフェ「拳を振るっただけで弾かれた!?」
プリンセス「すごごごーい!このゼロ、強いよ!」
ピース「かっこいい~!もういつ死んでもいい!」
サニー「いや、死んだらアカンやろ!」
サニーはピースの言葉にツッコミを入れる。
ゼロ「親父、後は俺に任せてくれ!」
セブン「あぁ。」
セブン達はガタノゾーアの事をゼロに任せ、人間の姿に変わる。
レイ「ゼロの新しい姿・・・」
ヒュウガ「ここは彼に任せよう!全員アートデッセイ号に帰艦!ドルファーもすぐに回収だ!」
レイ達はヒュウガの命令でガッツイーグルとガッツウイングをアートデッセイ号に帰投し、ドルファー202の回収作業を始める。
ゼロ「さてと、闇の支配者らしく、ブラックホールまでぶっ飛ばしてやるぜ!」
ゼロはガタノゾーアに立ち向かうべく、ルルイエの地から飛び上がる。
そろそろルルイエ編を終わらせたいと思います。