Ainzardry   作:こりぶりん

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 ストーリーラインの都合上マップが元ネタと異なる部分がありますが……
 出番を作ってあげたかっただけで他意はない。



B3F:まっくらやみだ!

 運が良いのか悪いのか。

 幾つかの玄室にお邪魔して遭遇したモンスター共を蹴散らしながら迷宮を彷徨っていると、程なく通路前方の床面にぱっくりと口を開ける四角い穴が見えてきた。

 近づくにつれて、下りていく階段がその中に見えてくる。地下二層に下りる下り階段を発見したプレアデス一行は、顔を見合わせて方針を相談した。

 

「どうする、みんな?」

 

 ここに辿り着くまでに入らなかった分岐は数あり、その先がどこまで広がっているかは分からない。この階層の探索を優先するか、先へ進んでみるかは考えどころである。

 

「……参考までに。途中の小部屋は覗いたけど、私達はほぼ一直線に階段までのコースを辿ってきた。先を目指すことを目的とするならば、全ての分岐で正解を引き当てている状態」

 

 地図担当(マッパー)としてシズが補足情報を述べると、一同は考え込んだ。

 

「迷宮の地図を作成することが目的ではないのだからぁ、下りてみるのもありだと思うなぁ」

 

「それはそうだけど、この階層の未踏破部分に何か重要なものがないとも限らないわよね。初めての階層なんだから、くまなく回って階層辺りの全体像に当たりをつけるというのも悪く無いと思うわよ?」

 

 エントマの意見を、ソリュシャンが論評する。ナーベラルが首を傾げて言った。

 

「どちらの言うこともそれなりに筋が通っているわね。……どちらを選ぶのがアインズ様の御心に叶うかしら」

 

「そりゃあナーちゃん、せっかく作ったダンジョンならくまなく見て貰いたいっていうのが人情じゃないっすかね?」

 

 ルプスレギナの発言に、一同は成る程一理ある、と頷いた。だがユリが頭を振る。

 

「……でも、アインズ様はご多忙な御方です。必要だからやっていることとは言え、このテストにばかり時間を取られては他の業務に差し障りがあるでしょう。ここは先に行って変化をお見せするのが御方の助けになるのではないかしら?」

 

 どちらの論理にも致命的な瑕疵はないということで、決を採ったところ四対二で下りてみようということになった。

 

『……私の立場に気を遣って貰う必要は無いとも。同じ状況下に置かれた将来の冒険者達がどのように判断するのか参考になればいいと思っているからな。とは言えせっかく決まったのだ、とりあえず進んでみるといいだろう』

 

「はっ」

 

 

 

 

 飾り気はないがしっかりした作りの石段を一段一段慎重に下りていく。下の方からひんやりとしたカビ臭い空気が吹き上がってきて、一行の鼻をむず痒くさせた。

 

「なんだかゲンシュクな雰囲気っすねえ」

 

 目に入ってきた二階層の光景を見て、ルプスレギナが呟いた。

 地下二階の空気は上層のそれに比べると一回り荘厳な雰囲気を称えているようだった。気分屋で印象派の彼女はざっくりと評したが、その根拠を細かく求めていくなら壁面の所々に刻み込まれた飾り紋様や、階段下から既に見える扉の作り込み具合によるものと言えるだろう。

 

「そうね……なんとなく、神殿のようにも感じるわ」

 

 ナーベラルが頷いて姉に同意を示した。そこに、ユリが険しい顔で鼻をひくつかせる。

 

「……アンデッド反応が多数感じられるわ。多すぎて感知が上手く働かないくらいにね」

 

 それを聞いたエントマが首を傾げて言った。

 

「宗教的な雰囲気とアンデッド……つまりぃ、墓地の類をイメージしているのかしらぁ?」

 

「そうかも知れないわね。ま、とにかく。アンデッドが大量ということなら神官の出番よね。期待してるわよ、ルプス」

 

 エントマの言葉に頷いたソリュシャンがそう声を掛けると、ルプスレギナが張り切って腕を振り回した。

 

「おーし、任せとくっすよ! なんちゃって僧侶(クレリック)のルプーちゃんの活躍にちょーご期待っす!!」

 

「……言っとくけど、なんちゃってってのは褒め言葉じゃないわよ……」

 

 ナーベラルの呆れたようなツッコミを背に受けながら、ルプスレギナはハッスルして歩き出す。ぞろぞろと姉妹達がその後に続いた。

 

<アンデッド退散>(ターンアンデッド)!」

 

 高らかな宣言と共に、ルプスレギナが指で印を組んだ手を突き出すと、出会い頭の骸骨戦士(スケルトン・ウォーリア―)三体が武器を構えようとした姿勢のままがくんと動きを止め、一瞬の間を置いて塵に還った。

 どこからともなく吹き抜ける風に巻き上げられ、塵となった死者達の残骸が周囲に霧散する。それを無言で見下ろすルプスレギナの顔はどこまでも無表情であり、ある種の神格めいた威厳を纏っているようだった。両手を空けるために背負い直した聖杖の動きを追随した結果、背後に漂う魔法の明かりが後頭部から前方を照らし出すその姿は文字通り後光を背負っているようであり、言うなれば「不確定名:まばゆいすがた」と言ったところである。

 

「……えへっ。ばっちり決まったっすよね?」

 

 まあ、それも口を開かぬ限りという注釈がつくのだが。相好を崩して背後を振り返ったルプスレギナの笑顔は、だがこちらの方が彼女の雰囲気には似合っているのかも知れない。

 

「はいはい、結構なお点前で」

 

 ソリュシャンが投げやりな返事をすると、ルプスレギナはちょっと不満げな表情でやる気が感じられないっすよと呟いたが、直ぐに気を取り直して前方へ向き直った。

 

「ターンアンデッド! ターンアンデッド! ターンアンデッド! ターンアンデッド……!」

 

 ルプスレギナが拍子をとりながら、歌い上げるように<アンデッド退散>(ターンアンデッド)を連発する。唱える度に複数の動死体(ゾンビ)が、骸骨(スケルトン)が、下位吸血鬼(レッサー・ヴァンパイア)が霧散していく。

 

「ルプー、そこでボケて!」

 

「かちょーふーげつっ!?」

 

 あまりにホイホイと気前よく連発していくので、思わずナーベラルが茶化すとルプスレギナががくっとずっこけた。たたらを踏んで数歩よろめくと、体を起こして向き直り頭を掻いた。

 

「もー、ナーちゃんはさっきからツッコミが厳しいっす」

 

「ごめんなさい、つい……」

 

 口だけは素直に謝るナーベラルをルプスレギナがジト目で睨んだところ、エントマが口を挟んできた。

 

「それにしてもぉ、多いわねアンデッド。……恐怖公の眷族並ぃ」

 

「そうね、ルプスレギナもいいかげん疲れてきただろうし、ちょっと目先を変えたいところだけど……ん、あの角の先は何かしら?」

 

 エントマに相槌を打ったユリが眼を細めて前方通路の角を透かし見る。

 そこには、黒々とした闇が口を開けていた。

 それは、単なる暗がりと言うには異様過ぎた。怪訝な顔をしたルプスレギナが、背中から聖杖を取り外して突き出すが、その後を追って眩い明かりが暗闇を切り裂くことはなく。それどころか、杖についてくる筈の光球が嫌がるかのようにその動きが鈍るのを、彼女は怪訝な顔で一瞥した。それでもそれなりに近づいた光球に照らし出された通路には、まるで黒い物体が詰まっているかのように漆黒の闇が広がっている。その手前の壁や天井が明るく照らし出されているのとは対照的に、どこまでも角の先は暗かった。

 

「……まるでコーヒーゼリーでも詰まってんじゃないかって感じっすね」

 

 ルプスレギナが鼻白みながらもそう軽口を叩くと、シズが無言で足下から小石を拾い上げ、闇の中に投げ込んだ。ひゅんっと空気を切り裂いて闇の中に投擲された石ころが、かつん、かつんと壁と床に跳ね返って転がっていく音が聞こえる。

 

「……ちゃんとこの先に空間はあるのに、光学的には検知できない。不思議」

 

 残念ながら音波探知(ソナー)機能は自分に搭載されていない。そう言って悔しがるシズの横に立ち、ソリュシャンが眉を顰めた。

 

「黒い霧が漂っている、と表現するのが近いのかしら? 私の知覚でもこの先を見通すことはできないわ」

 

 すると、その時アインズの声が口を挟んできた。

 

『ほうほう、成る程……ソリュシャンの知覚でも“ダークゾーン”の突破は不可能か。一応理論上は粘体(スライム)の感覚も防ぐということになっていたが、それが実地に裏付けられたわけだ。ご苦労諸君』

 

「アインズ様。“ダークゾーン”と仰いましたか?」

 

 ナーベラルが上げた疑問の声に、アインズの声が答える。

 

『いかにも、ナーベラル。冒険者達の視覚を無力化する領域を試験的に開発してみたのだ。目的は無論、五感の一部を奪われた冒険者達がどう判断し、どのような対策を立てるかを通じて成長を促すことにある。……こうしてぺらぺらと説明してしまうのは良くなかったな、お前達がどう対応するか見るべきだったのにな』

 

「ああ、それは申し訳ありませんでした。……どうします、ユリ姉様?」

 

 虚空に向けて頭を下げた後、ユリの方に向き直って発せられたナーベラルの質問を受け、全員の視線が彼女に集まる。ユリは妹達の顔を見回すと、腕を組んで頷いた。

 

「アインズ様がご覧になっているのに無様はできないわ。視覚情報が遮断されるだけなら手探りで進んでみることもできるでしょう。……先程、音は聞こえてきたわね。嗅覚と聴覚に優れるルプスレギナを先頭に、声を出しながら警戒して慎重に行きましょう。はぐれないように、手でも繋ごうかしら?」

 

「了解っすよユリ姉ー。でも、手が塞がるのは勘弁っす」

 

 その問題はエントマが解決した。彼女を中心に取り囲んだ一行は、エントマの背中から飛び出た()()()()の先端にきゅっと握られてはぐれない隊形を作る。後ろを振り返って頷いてみせると、ルプスレギナは恐る恐る聖杖の先端を暗闇の中に突っ込む。

 ずぶり、と音を立てたような錯覚と共に、黒い帳の向こうに聖杖が飲み込まれていく。それに追随する筈の光球は、なぜかいやいやをするように暗闇に反発する様子を見せたが、ついには諦めて入水するかのように飛び込んだ。最大の光源を失った周囲が急速に暗がりに飲み込まれていく中、ルプスレギナがうへぇ、と声を漏らしつつゆっくりと足の先を闇の中に差し出す。つま先が闇の中に消えていき、ふくらはぎから腿まで飲み込まれた時点で彼女が声を上げた。

 

「おっ、正直ちょっぴり不安だったけど、ちゃんと普通に床はあるっす」

 

 そのままぐいぐいと先に進もうとするので、エントマが苦情の声を上げた。

 

「ちょっとぉルプー、もう少しゆっくりお願いぃ」

 

 そしてルプスレギナを先頭に、ユリ、ソリュシャン、エントマ、シズの姿が闇に飲み込まれていく。ナーベラルも握手した蜘蛛の足がくいくいと引っ張ってくるのに従って恐る恐る固形化した闇の中に顔をつける。なんとなく水に顔をつけるようなイメージがあったが、とくにそのような感触はなく、ひんやりとした空気が顔の周りを満たしているのを感じる。誰かに手で目隠しをされたかのような、眼球に光が入ってこない違和感はあるが、それだけだ。

 

「みんな、大丈夫ね? 落ち着いて進みましょう」

 

 ユリが全員に声を掛けると、一同は口々に同意を示した。

 こん、こん。

 前方からルプスレギナが杖で床を叩く音が聞こえてくる。聖杖を十フィート棒の代わりにし、段差や穴、そもそも床が存在するかを確認しながら進んでいるのだろう。ナーベラルはエントマの足を握りしめながら、視界が利かないことに対する不安を押し殺して前に歩いていった。

 がつん。

 それまで響いていた音とは異なる調べの異音がして、ナーベラルが怪訝に思うと、ルプスレギナの声が聞こえてきた。

 

「おっと、ここに扉があるみたいっすね。突撃するっす」

 

 ばん。

 

「ふはっ」

 

 扉を蹴り開けて部屋の中に頭を突っ込むと、部屋の中は暗闇の領域外であり、うすぼんやりとした光苔が室内を照らし出していた。息苦しさから解放されたルプスレギナは――それは無論、緊張から生じる気のせいに過ぎなかったが――大きく息をつくと、己が灯した魔法の明かりが失われていることに気づいた。

 

「これってさっきの暗闇に消呪効果があったってことっすかねえ?」

 

 呟きながら己の肩に乗せられた蜘蛛の足を軽く引っ張ると、それにつられてエントマが部屋の中に入ってくる。最後にナーベラルが入ってきたのを確認すると、ルプスレギナは部屋の中を見渡した。

 部屋の中央には、頭がネコで、体が鶏の異様なケダモノの彫像が鎮座していた。

 眉根を寄せたルプスレギナがその前に近づくと、どうやら本体はブロンズで、台座はオニキスで作られているらしいことが見て取れる。飾り台の上には不自然な傷跡があった。ソリュシャンが側に来てその彫像を品定めする。指先で傷跡をかりかりと引っ掻くと、やおら彫像をひっつかんでぐいっと捻った。

 ずず、と低い音を立てて彫像が回転し、台座がそれに引っ張られて半分ほどずれる。その下にはちょっとした窪みが隠されており、上の彫像がずれたことで露出された形であった。その中に収められた小さな金色の鍵を、ソリュシャンの指がひょいとつまみ上げる。

 

「…………鍵」

 

 その様子を脇から覗き込んだシズが口にすると、ソリュシャンは頷いてその鍵を手の上で捏ねくり回した。無論、特に何も起こらなかったが。

 

「この鍵から推察される程度の構造の錠前なら、鍵なんて無くても開けてみせるけど」

 

 ソリュシャンがそう言うと、エントマが首を振って否定した。

 

「それは危険ねぇ、ソリュ。その鍵からは魔法の力を感じるわぁ。物理的な造形に意味はなくて、魔法の力で解錠する錠前なのかもしれない」

 

「あらそうなの。まあ元々捨てる理由もないし、しまっておきましょうか」

 

 ソリュシャンがそう答えると、その小さな金色の鍵は彼女の掌の中にずぶずぶと沈み込んで消えた。他にめぼしい物がないことを確認すると、その小部屋の唯一の出口である入ってきた扉から再びダークゾーンの中へと戻る。

 一行がこつ、こつと音を立てて壁と床を鳴らしながらダークゾーンの中を進んでいく。と、先頭のルプスレギナの足が止まった。

 

「また扉があるみたいっす。開けるのに反対の人は……居ないっすね、おけ」

 

 別に反対するつもりは一切無いのだが、頷くのが見えるわけでもないダークゾーンの中で返答を聞く前にルプスレギナが行動を始めたことにツッコもうかとナーベラルが迷った直後、音を立ててドアが蹴破られ、ルプスレギナがその中に転がり込む。

 

「……」

 

「……なにやってるんすか、シャルティア様?」

 

 この部屋からは、何か妖しげな明かりが発せられていた。ピンクのキャンドルが仄かに照らし出すその雰囲気は、妖しげというか、有り体に言っていかがわしかった。部屋の中はそれなりの調度品が設えられた居心地の良さそうなリビングルームであり、地下迷宮の一室と考えるとかなり場違いである。

 中央に設置された長椅子に腰掛けて、銀髪の吸血鬼の少女が己のシモベであると思われる吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド)の胸を揉んでいた。豊かな乳房にわっしと指を食い込ませて揉みしだいた少女は、長椅子にシモベを押し倒した体勢のまま、首だけを闖入者の方に向けて硬直していた。

 

『いや、本当になにしとるんだシャルティア……』

 

 アインズの呆れた声が降ってくると、硬直していたシャルティア・ブラッドフォールンはバネ仕掛けの玩具のように跳ね起きていそいそと衣服の裾を整えた。

 

「あ、アアアアアアインズ様!? これはなんでもないでありんす、そう、別にこんなところで待機してるのが思ったより暇だったとかそんなことは別になくて、いやその、手持ち無沙汰だから××(チョメチョメ)してやろうとかそんなつもりじゃ」

 

『もうよい、シャルティア。私もつまらぬ頼みをしたとは思っていたのだ。別に待機中は自由にして貰って構わんと言ったわけだし、特に注意するようなことはないとも。……見なかったことにするから、己の役目を果たしてくれ』

 

 錯乱して語るに落ちていくシャルティアを見ていられなかったのか、アインズの沈痛な声が降ってきて彼女の弁明を遮ると、銀髪の少女はぐっと言葉に詰まって沈黙した。気を取り直して衣服の埃を払い落とす真似をすると、ドレスの裾を摘んで侵入者達に挨拶する。

 

「ご機嫌よう、プレ……冒険者の卵さん達。“シャルティアのタクシー”へようこそでありんす」

 

 手元のカンペに目を落としながら、銀髪の吸血鬼はそう言った。

 

 

 




《ディスペル》
 オバロ世界ではアンデッド退散、D&Dでは死人払い(ターンアンデッド)と呼ばれる、信仰系魔法詠唱者が神に祈ることで不死者系統のモンスターを黄泉に送り返す神の奇跡。Wiz世界での設定的には、死体を動かしているアンデッドの呪いを解いて死者に戻すという理屈なので解呪(ディスペル)と言う。Wizの仕様だと回数無制限で、使用者の強さに応じて大抵のアンデッドをグループ単位で消滅させるそれだけを見れば優れたスキルだが、()()()()()()()()()余程の難敵とのギリギリの戦闘か、逆に糧とする価値もない雑魚散らしにしか使われない。

《ダークゾーン》
 魔法の明かりすら掻き消す真の暗闇。指を押す順番(ルート)を完全に暗記していて、鼻歌交じりで余所見しながら目的地を間違えることのない熟練の探索者達には何の意味も持たない。むしろ早くそうなるべきだという開発者からのメッセージである可能性。
 ちなみにダークゾーン内部でも普通にエンカウントは起こるし敵を識別もできるし何のペナルティもなく戦闘が行われるが、それを違和感なくSSに落とし込むのはちょっと無理があるので断念した。

《10フィート棒》
 いにしえのTRPGにおいて和マンチ熟練の冒険者が使用したという伝説の装備。その主な役割は、歩く先をつついて仕掛けられた罠を空撃ちさせることにある。
 業界が煮詰まってくると、罠の発動先を起動トリガーから10フィート離すというメタ対策なども行われるようになるが、その辺の塩梅は究極的にはGMとプレイヤーの信頼関係で決まると言っても良い。友情ブレイク、ダメ、絶対。

《鍵》
 最も基本的なお使いアイテム。
 ここを通るためには金の鍵が必要で、金の鍵を取るためには銅の鍵でしか開けられない扉を潜らねばならない……以下ループ。CRPG黎明期のフラグ管理なんてそんなものだが、見かけ上分かりづらくなっているだけで現代に置いても大差はない。


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