アニメ5話を見た人なら分かると思うネタ。
ハーメルンでは全くなかったため、他作品が進まないのに書いていくという暴挙に出ています。(だって東方の間話いろいろ詰めなきゃいけないんだもん)
今回のみ暴力表現多めですが、この話以外恐らく暴力の出る幕はないと思うのであえてタグは付けませんでした。
それでは、開幕。
「黙れクソ松!」
「ひっ」
いつものようにカラ松の胸ぐらを掴んだ一松を見て、他の兄弟たちはまたか、とそれぞれが心の中で思った。
今回の原因は、一松が世話をしている野良猫に子供が生まれたということで、兄弟全員で子猫を見に行こうという話が出たのだが、その時に例のごとくカラ松が特有の言い回しで自分も行きたいと言い出したことだった。
「お前がいつも履いて行ってるクソな格好であそこに来られたら、あいつら目をやられて逃げちまうだろうが!」
「い、いや、もちろんその時はブラザーたちと一緒の格好で」
「どっちにしろお前には来て欲しく無いんだよ!いや、絶対に来んな!一人で勝手に他のとこへ行ってろ!」
言いたい事だけ言って、一松は兄弟の集まっている部屋から出ていった。
一松がカラ松に怒鳴っている間、他の兄弟たちはずっと黙っていた。カラ松に怒鳴っている状態の一松をなだめようとしても無理だということはわかりきっている上に、カラ松なら何を言われてもすぐに立ち直ると十分に知っているからであった。
「はあ・・・・・・どうして一松はあれほどオレを忌み嫌うんだ・・・・・・。同じ服で行くとちゃんと言い聞かせたはずなのに」
「いや、あの状態で言い聞かせるとか無理だから!」
カラ松の言葉に、すかさずチョロ松のツッコミが入る。
「まあまあ、一松があんな奴だってのはずっと前から分かってるだろ?もうそろそろ諦めちまおうぜ、カラ松ぅ」
おそ松はそう声を掛けるが、カラ松はその内容を少しも理解出来なかったようで、
「ふっ・・・・・・いつかあの気まぐれキャッツな一松が怒らなくなるまで、オレはチャレンジし続けるぜ!」
と宣言した。
「まったくもうほんっとそのいったいセリフ止めてよね-!ってあれ、十四松兄さんは?」
「また上だろうよ」
一方2階では、体育座りになって顔を埋めている一松と、そばでずっと背中を撫でながら寄り添う十四松の姿があった。
「大丈夫っスかにーさん」
「うう・・・・・・十四松、ほんといつもありがとう・・・・・・」
そっと尋ねた十四松に、一松は泣きそうな声で応える。
「分かってますってにーさん。・・・・・・その様子からして、さっきのことはまた『やっちゃった』感じっスか?」
「そうだよ・・・・・・。ほんとはいつものパーカーとかつなぎとかなら一緒に行きたいって思ってたのに・・・・・・また頭に血が上って・・・・・・」
「確かに、カラ松にーさんの言葉が時々意味分かんなくなるのがボクにもあるっスが・・・・・・一松にーさんはいつもやり過ぎでっせ」
「はあ・・・・・・ちゃんと自分で本心を打ち明けられないなんて、ほんと俺ってクズだなあ・・・・・・」
「・・・・・・」
ちゃんと言葉で気持ちを伝えられないのは、十四松も同じだった。だからこそ、十四松にはすぐ上の兄の苦悩がよく理解できた。理解できたからこそ、あえて黙った。
「もうほんと、こんなゴミクズなんてさっさと消えれば良いんだろうな」
「消えるのはダメでっせにーさん」
「・・・・・・一応、ありがとうって言っとく」
その翌日、カラ松以外の兄弟たちは、いつもの橋の上でカラ松ガールズ()を探しているのを良いことに、カラ松には何も知らせずに、一松が昨日言っていた場所へ行った。
兄弟が自分に知らせず子猫を見に行ったことはもちろん知らないまま、カラ松は一人、現れるはずの無いカラ松ガールズが来るのを待っていた。もちろん周りの女性はカラ松を奇異の目で見るだけで、彼に声を掛ける者などいなかった。
「ふうむ・・・・・・今日もカラ松ガールズはシャイだったな・・・・・・」
自分が実際にどう見られているかと言うことには全く気づかず、カラ松はそっとひとりごちた。
「仕方ない。今日はここでガールズ探しを止めて、ブラザーの言っていたリルキャッツを見に行こう」
そう呟き、カラ松は一旦家に帰ってパーカーに着替え、ひとりで歩いていった。
その日のカラ松の諦めが悪ければ、もしくは他の兄弟たちの帰りが早ければ・・・・・・いや、もしかしたらどうやっても止められなかったのかもしれない。
「うわ~すごくかわいい~」
「すっごくちっさい!」
「そうだね十四松兄さん。ねえ一松兄さん、この子たちの写真ツイッターとかにあげてもいい?」
「・・・・・・写真とかとるのは、止めて欲しいかな」
「いや~それにしてもよく見つけたなあ一松ぅ」
兄弟たちがわいわいと騒ぐ中、一松は母猫が子猫の世話をするのをそっと手伝っている。
ちなみに兄弟たちが着ているのは、色違いでお揃いのパーカーである。カラ松は恐らく兄弟の服が入っている場所を見てパーカーをチョイスしたのだろうが、つなぎを着ていったら兄弟の中で悪目立ちすること間違いなしであっただろう。
数十分後、まだ子猫のところにいた兄弟たちを見つけたカラ松は、兄弟たちの後ろから声を掛けた。
「おお・・・・・・ここが昨日一松が言っていた、子猫たちの居場所か」
痛い言動もなし、服装はパーカー、グラサンもカラコンもない。ズボンも靴もラメ入りじゃない。
一松以外の兄弟たちは、カラ松の声がした方向をバッと一斉に振り向いたが、カラ松が至って普通だったためか、ホッとした表情を見せた。
しかし、肝心の一松は、カラ松の声がした途端動きを止めた。
「・・・・・・どいて」
いつもよりやけに低い声がして、カラ松の方を言ったん向いた兄弟たちの顔は、一松の方に戻った。
一松はゆらりと立ち上がり、のそりのそりとカラ松に向かって歩いていく。
「?どうしたいちm」
一松はカラ松を殴り、そのまま近くのドブ川に落とした。
「うああああああああああああぁぁぁぁぁ・・・・・・」
バシャンと激しい音を立てて、カラ松が落とされた場所に水しぶきがたった。
「えっ・・・・・・な、何やってんの一松」
「え、え、カラ松兄さん全然痛くなかったよね!?なんでそこで怒るの!?」
「んなことより早くカラ松を誰か助けに行けよ!」
「ボ、ボクが泳いで助けにいきマッスル!」
困惑するおそ松、一松に激しい怒りをぶつけるトド松、突然の出来事によってあたふたするチョロ松。
兄を助けようと川に飛び込んだ十四松だけが、他の兄弟が見逃した、一松の青白い顔を見ることができた。
家に帰ると、カラ松と十四松がトブ川に入ってしまい、さらにカラ松が怪我をしていたため、六つ子全員は松代に叱られてしまった。しかしそれ以上何かあるわけでもなく、カラ松と十四松がつなぎに着替えた後、六つ子の目の前に切り分けられた梨が運ばてきた。
部屋の隅に引きこもって出てこようとしない一松以外の六つ子は、そろって梨を取り合ったが、カラ松がチビ太に誘拐されたときに全員が梨を食べてカラ松のことを忘れていたことがあったせいか、カラ松が欲しがった時は、四人ともカラ松に梨を譲った。
「ああ、あの時食べられなかった梨を、ブラザーたちが譲ってくれる・・・・・・セラヴィ!」
ふにゃっとした笑顔でカラ松がそう言って喜んでも、誰もからかわず、四人は微笑ましげにカラ松を見つめていた。
その光景を、一松は羨ましいとも、恨めしいともとれる表情で、じっと見つめていた。
「いや~あの時は本当に驚いたわ~」
夜、寝るまでの少しの間暇になった六つ子たち。そこに突然、おそ松が昼間の出来事について言い出した。
「全くだよ。一松が突然立ち上がったと思ったらカラ松を殴ったから、クソイタい格好で来てたのかと思ったら」
「全然イタくなかったんだよね-。さすがにぼくでもカラ松兄さんが可哀想だと思ったよ」
「ボクカラ松兄さんを泳いで助けたよ!」
「ああ、あの時はありがとうな十四松」
「どういたしましてでっす!」
そんな風に五人がわいわいと話を賑わせていると、それまで何のアクションも起こさなかった一松が立ち上がった。
「ん~?どうした一松」
カラ松の呼びかけに、一松はキツい目つきで応えた。
「あのさあ、俺来るなってクソ松に言ったよね。なのにどうして来たの?『絶対来んな』ってちゃんと言ったよね」
カラ松以外の兄弟たちは、一松の言葉をすぐに思い出したが、肝心のカラ松だけが思い出していなかった。
「い、いや、一松が言っていた子猫たちを、オレも見たいと思ったから」
カラ松の言葉は、一松が胸ぐらを掴み上げたことで強制的に止まった。
「お前の意思なんかどうだっていいんだよ。俺はクソ松が来なければそれで良かったんだよ!お前なんかいなければ良かったんだよ!今すぐ俺らの前から存在ごと消えろ!!」
そう一松が叫んだ途端、カラ松は完全に動きを止め、周囲の空気が凍った。
「い、一松にーさん・・・・・・」
「お、おい、一松、それはさすがに言い過ぎだろ」
「おそ松兄さんの言うとおりだよ!早くカラ松兄さんに謝って!」
しかし、一松はハッとして、両腕を下ろし兄弟たちの方を向きこそした。が、何かもぞもぞと何か言いたげに口を動かした後、結局言葉が見つからなかったのか謝罪の言葉を口にすることはなかった。
「と、とりあえず、カラ松をはなせy」
チョロ松の言葉が終わる寸前で、カラ松は一松を平手打ちし、一松は右の方へ倒れた。すぐに他の兄弟が近寄るが、一松は自分で起き上がった。
そのとき兄弟全員の顔はカラ松に向いておらず、カラ松がどんな表情だったかは誰にも分からなかった。
カラ松が、弟である一松を殴った、という、いつもと違う状況を目の当たりにした兄弟たちは、おそるおそるカラ松の方を向いた。
カラ松は、自分の手のひらを見つめながら、驚愕と困惑が混ざった表情をしていた。
その日の布団の中で、カラ松は一松に言われた言葉を思い返していた。
(ああ、そういえば、一松は確かに来るなと言っていた。でもオレだって可愛い猫が見たかったんだ。それぐらいしたって問題ないだろ)
ちゃんと、兄弟たちからイタいと呼ばれる服装は選ばず、兄弟たちと同じ服装で行った。なのに拒否されたという事実は、カラ松にとってとても理不尽なことであった。
(これほど嫌われるという事は、やはりオレは一松に嫌われているんだな。それに、オレなんかがいたって、ブラザーを傷つけるオレは、一松が言ったように、存在ごと消えた方が良いんだろうな)
チビ太に誘拐され、家の前で火あぶりされた時に兄弟たちに鈍器を投げつけられた記憶。バット、フライパン、どんぶり、花瓶のどれも痛かったが、一松の投げた石臼は一際痛く、死にそうなほどの痛さだった。
それほどの傷を負い、怪我だらけになって一人なんとか松葉づえをついて歩いて帰ってきたとき、兄弟たちは一松を囲んで笑っていた。
そんな程度の存在ならば、消えてしまった方が楽という考えが、ふいにほの暗い考えに変わる。
(いや、オレを否定する一松の方がいらない。一松さえいなければ、あのときあそこにいたのはオレだったかもしれないのに)
カラ松はそんな事を考えてしまった自分を叱咤し、必死にその考えを消し去ろうとした。
(何を考えているんだオレは。オレたちはあいつらであいつらがオレ。一人でも欠けるのはダメだって、分かっているのはオレ自身だろ?決して、オレも一松も、他のブラザーも、消えてはいけない。そうだろう?)
そう自分自身に言い聞かせ、カラ松は眠りについた。
一方同じ頃、一松はその隣で強い罪悪感に押しつぶされそうになっていた。
(ああああああまたやっちまったよ!あんな言葉もかけるつもりじゃなかったのに!)
彼自身、カラ松に酷い扱いをした日は必ず、寝るときに後悔するのであった。
ただし、後悔しても態度を変えることができたのはたったの一、二回ぐらいしかない。
(ほんとは、イタい格好さえしなければ一緒に子猫と戯れようと思ってたのに!ああもうなんであそこで突発的に殴っちまったんだ!?どうして確認しなかったんだよ俺のバカ!)
途中で泣きそうになるが、泣かないように感情を抑え込む。
(・・・・・・明日こそ、明日こそカラ松に謝ろう。ちゃんと謝ったら、カラ松も笑顔で許してくれるはず)
だが、一松のそんな願いを、神は許さなかったのだろう・・・・・・。
翌日、カラ松は偶然誰よりも早く起きた。
(うう・・・・・・喉が、渇いたな。水を飲みに行こう)
起き上がったカラ松は、左で寝ていた一松を
踏まれたことに無意識にイラッとしたのか、一松は寝たまま足を出してカラ松の足を引っかけた。
「うわっ!」
カラ松は見事に引っかかり、こけた。
「ん?あ、こけたのカラ松兄さんなんだ。どうしたの」
「あ、ああ、トド松か。起こしてしまったようだな。すまない。突然何かが出てきて、それに引っかかってしまってな」
「あーそれどうせ一松兄さんのせいでしょ。次は気をつけてね」
「ん?面白い冗談を言うなトド松。架空のブラザーを作り上げるとは、トド松は本当に寂しがり屋だな」
「何言ってんのぼくそんな寂しがり屋じゃない」
カラ松が部屋を出て、トド松は再び寝ようとした。だがその前に気づいてしまった。
「・・・・・・え?」
朝になり、全員が起きて朝食にありつこうとする。その光景自体はいつもと変わりないはずだった。
「「「「「いただきます」」」」」
そのとき、カラ松は困惑した顔で兄弟を見渡す。
「な、なあ、今日は一人分多くないか?昨日来客が来てこの家に泊めたのか?」
家全体が凍り付き、カラ松以外の松野家全員が箸を落とした。
「そそそそんな怖いこと言って脅かさないでよカラ松兄さん!」
「全員分ちゃんとあるだろ!?変な冗談言うの止めろよ!」
トド松とチョロ松が慌ててツッコんだ。しかしカラ松は理解できないといった表情を浮かべていた。
そしてその直後、カラ松は少し不穏な表情に変わった。
「それはこっちのセリフだ。お前たちには何が見えてるんだ?」
カラ松の言葉に違和感を覚えたのか、おそ松がカラ松に尋ねる。
「な、なあ、カラ松、おまえ、他の兄弟全員の名前言えるか?」
「簡単だ。おそ松、チョロ松、十四松、トド松、だろ?過不足もないし、名前の間違いもないはずだが」
一人だけ、足りなかった。しかもそれが、カラ松がどれだけ邪険にされても怒らなかった、あの人物が、よりによってカラ松に呼ばれなかった。
「い、一松、にーさん・・・・・・」
十四松は、呼ばれなかった一松に向かって、声を震わせながら呼びかけた。
「・・・・・・なんで、どうして。なんで、俺が」
誰にも聞こえないような声で、一松はそう呟いた。
当然だろう。それまで扱いを邪険にしていたが、本心ではそれなりに慕っていたその人が、突然自分の事をいないもの扱いしたのだ。狼狽えないわけがない。
しかし、彼が実際に表に出したのは、
「ふざっけんなクソ松!俺の事を忘れたなんて寝ぼけた事言うくらいなら、いっそ死ね!」
不器用な彼に相応しい、本心とは真逆の、罵倒する態度であった。
それに対してカラ松が取ったのは、
「ひいっ!何だよ!何でお化けがオレを掴んでるんだよ!」
実際に行動している人物を完全に無視した、明確な恐怖の感情であった。元々ビビりという性格ではあるがやたら演技力があるので、彼が本心からそう思っているかまでは分からないが。
「なあ、いい加減一松を無視するのは止めてやれよ。お兄ちゃんもうそろそろ」
おそ松のその言葉を遮ったのは、一松の手を払ったカラ松の拳であった。
他の四人の兄弟は、チョロ松が一回就職したときの事を思い出した。
家族全員で祝っていた中、相棒だったチョロ松が離れていくことが耐えられず、水芸をしていてぶつかった十四松をおそ松は蹴った。
その時暴走した兄を止めたのと同じ構図で、カラ松が自分の兄を殴った。
だがしかし状況は全く違う。前は正当な理由があって殴っていたが、今回は止めようとしたおそ松に一方的に殴りかかったのだ。
「ふざけんなお前だってあの時オレを見つけなかったくせに何様のつもりだあの時あそこにいるはずだったのはオレだったのに」
殴りつけたおそ松に、すわった目で見ながらブツブツと呟くカラ松。
「取りあえず落ち着いてよカラ松兄さん!」
怯えながらも、後ろからカラ松に抱きかかるトド松。
カラ松はゆっくりと後ろを向き・・・・・・
「あ、あれ、なんで、オレ、兄貴を、殴って」
その目には、狂気など欠片もなく、ただただ動揺している様子だけが見えた。
「もう訳がわかんないよ!」
混乱の渦の中で、はいはいははいはーい!と言いながら手を挙げたのは十四松だった。
「そうだ、デカパン博士のところで見てもらおうよ!あそこならこんなカラ松にーさんを診せても問題ないと思う!」
十四松の提案に、兄弟が一斉に反応した。
「じゅうしまあ~つ、オレは何もおかしいところなd」
「そうだね。早く診てもらいに行こう。十四松、途中で暴れないようにカラ松を担いどいて」
「あいあいさ-!」
チョロ松の指示に従い、十四松はカラ松を俵担ぎにした。
「えちょ」
「それじゃあ行ってくっか」
六つ子たちは、そろって家を後にした。道中、「誰か助けて~!」という成人男性の声がしたそうだ。誰かは想像がつくだろうが。
「検査結果が出たダス」
六つ子が全員でデカパンの研究所へ向かい、一通りの検査をした後、デカパンはたくさんの紙を持って現れた。
「ワスがみたところ、ほとんど異常は見られなかったダス」
異常が見られなかった、という事実に対し、六つ子は複雑な表情を浮かべた。
「たった一つ、カラ松くんに聞きたいことがあるのダスが」
「なんだ?オレに答えられることなら何でもいいぞ」
「ホエ、なら、キミは本当に、どんなときでもいいから、『松野一松』という名前を見聞きしたことがないダスか?」
しばらくの沈黙の後、カラ松は答えた。
「いや、どんなに記憶を漁ってみても、そんな名前は聞いたことがないな」
「そうダスか・・・・・・。なら、カラ松くんは別の部屋に行って欲しいダス」
やがてカラ松がいなくなった後、デカパンはカラ松以外の六つ子に話し始めた。
「心の準備はしたダスね?」
「「「「「はい」」」」」
「なら言うダス。・・・・・・カラ松くんは、恐らく一松くんの存在を、記憶ごと消し去っているようダス」
「記憶ごと!?」
「そうダス。日頃何かカラ松くんにとって嫌なことに一松くんが関わっていたことが、多分この原因ダス」
「・・・・・・まさか」
「普段のキミたちの様子まではさすがに分からないダス。でもここまで完全に認識できないというのは、心理的なものが原因としか考えられないダス」
「まさか・・・・・・これが、俺に対するカラ松の復讐なんて」
カラ松が無意識に取った、一松への復讐方法。それは、「忘れること」だった。
世の中には、「忘却こそ最大の復讐」という言葉がある。
カラ松は、自分の五感や記憶から、「松野一松」という存在を忘れることで、この世で最も残酷な復讐を実行したのであった。
はい。ここまでしなければ私は流行りネタを書けません。
カラ松が兄弟に復讐するという話は二次創作を賑わしていますが、恐らくこんな形でやらかすのは私ぐらいでしょう。
5話に限らずカラ松の扱いが酷いのを、代わりにどうにかしてあげたいと思ったらこんな形に・・・・・・。一松嫌いじゃないんですよ。本当に。
実は、私は今まで推しというものが全くないままおそ松さんにはまり、やっと推しというものができた人間です。
私自身全員好きですが、一番に十四松、二番目にカラ松が好きな感じです。
ちなみに、コンビでは末松が大好きです。推しにするまでにはいきませんが推しレベルでこのコンビが好きです。
なのにおそ松さん好きの人を巡れば、大抵腐女子で色松でのカップリング好きの人ばかり・・・・・・。
末松好きな人を探せば大抵単体での推しはトド松・・・・・・。
末松好きな十四松推しのnot腐女子の居場所はどこにあるのでしょうか。
最後に愚痴を書いてしまい申し訳ありません。
なんとか東方を書き終え、別シリーズを自由に書きながらこの話も進めていくつもりです。
長文失礼しました。
2016/11/28 加筆修正しました。(カラ松、十四松、トド松の三人組で「建築松」というのを知ってからますますこの三人に愛着が湧く今日この頃。最近では長兄松の疑似同盟関係も気になるところ。年中松は・・・・・・なんかやたら悪役が似合うと思ってしまう毎日です。どうしてこうなった。)