アマガミ水泳のお兄さん   作:ニャン吉

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第1話

輝日南小学校4年1組

「はい!皆さん、今日はこのクラスに転校生がやってきます。それじゃあ入ってきて。」

そう言われて僕は教室に入った。

黒板に

東堂深夜

と書いて自己紹介をする。

「山梨県から来た東堂深夜です。

えっと水泳が得意です。

これからみんなと仲良く出来れば嬉しいです。

これからよろしくお願いします。」

そう言うと皆が拍手で迎えてくれた。

「東堂君の席は塚原さんの隣の空いてる席ね。」

そう言って後ろから2番目の窓側の空いてる席を指差しで教えてくれた。

席に着くと

「よろしくね。東堂君。私は塚原響っていうの。

私も東堂君と同じで水泳が得意なの。よかったら今度体験に来ない?」

「塚原さん。ごめん。僕、今日から輝日スイミングスクールの選手コースに通う事になってるんだ。それと僕の事は深夜でいいよ。塚原さん。」

「私の事も響でいいよ。それにしても偶然。私も輝日スイミングスクールの先輩コースに通ってるのよ。」

「そうなんだ。なら、今日からスイミングスクールでもよろしく。」

「こちらこそ。」

こうして僕の転校先での初日を終えた。

・・・・・・・・・・・・・・・

「深夜!手続きがあるから早めに行くわよ!」

「わかってるよ。母さん!」

今日は最終の手続きがあるから早めにスイミングスクールへ向かう事になった。

・・・

手続きを終えると開始15分前になっていた。

更衣室で着替えてプールサイドに向かうと先生らしい人が手招きをする。

「今日からこのスイミングスクールに通う東堂深夜君だ。彼は自由形の選手だから自由形の皆は特に仲良くするように。それじゃあ準備体操を始めるぞ。」

こうして僕のスイミングスクールの初日が始まった。

なんでも小学四年生は僕と響だけのようだ。

そしてこの選手コースは上級生が後輩に教える事になっており僕も六年生の先輩に教わりながら実力を付けていき、僕と響は同学年の大会では何度も全国大会に出たり上位に入賞したりした。そしてもうすぐ六年生になる時期に僕に後輩が一人ついた。

七咲逢ちゃんだ。

僕と同じように自由形に入ってきたので自分も負けない様にでも精一杯教えた。

教えるようになってから1ヶ月、僕と響は6年生になり、七咲さんは4年生になった。

同じ小学校だったのでたまに響と僕、七咲さんの3人で帰ることもあった。

「七咲さん。今日はとりあえず大会が近いから4種1通り泳ごうか。僕も隣のレーンで泳いでるから終わったら声をかけてね。」

「深夜君。」

「どうしたの七咲さん?」

「これからは私の事を逢って呼んで。」

「いいけどどうしたの?」

「なんかお兄ちゃんみたいで優しいからそう呼んで欲しい。それとこれから深夜お兄ちゃんって呼んでいい?」

「構わないぞ。それじゃあさっき言ったとおりに1通り泳いでみようか逢。」

「うん。」

こうして僕と逢は自由形の4種を泳ぎ終えてから更衣室で着替えて帰りの支度をする。

帰り支度を終えていつもの様に響と帰ろうとすると後ろから僕を呼ぶ声が聞こえる。

振り返ると逢が飛び込んで来た。

「深夜お兄ちゃん。一緒に帰ろ!」

「いいぞ。隣にいる響も一緒にいるけどいいか?」

「休み時間にいつもお兄ちゃんが話してるつり目のお姉さんだ。いいよ!」

「なら、一緒に帰りましょ。それにしても深夜ってずいぶんと好かれてるのね。」

「それをお前が言うかよ。響も後輩に好かれてるだろ。」

「そうね。それと大会は大丈夫そうなの?」

「俺の事か?それとも逢か?」

「2人ともよ。私は問題ないわ。後輩も1年間教えてるだけあって大分いいわよ。」

「そうか。俺も問題ないよ。逢は初めての大会だからな。リラックス出来れば問題ないよ。」

そう言って俺は逢の頭を少し強めに撫でた。

「お兄ちゃん。痛い。撫でるならもっと優しくして。」

「ごめんごめん。」

と軽く謝るとムゥーと頬を膨らまして怒っている様に見せるのだった。

家に帰る途中、俺と逢ハイスクール響と別れ逢を家に送るのだった。

逢の家に着くと

「お兄ちゃん。今度お家に遊びに来てよ。」

「そうだな。今度な。」そう言って今度は優しく逢の頭を撫でていると、

「2人は仲がいいわね。」

「あれ?お母さんどうしたの?」

「お買い物から今帰ってきたのよ。それと隣は誰かしら?」

「えっと俺は・・・僕は逢ちゃんのスイミングスクールの上級生で東堂深夜です。」

「あら。いつもありがとうね深夜君。そう。あなたが深夜お兄ちゃんなのね。」

「えっ?」

「いつも逢がね深夜お兄ちゃんは「お母さんやめて!」あら。なんでかな?」

「恥ずかしいから!」

「そうなの?でも安心したわ。家だと郁夫の為にお姉ちゃん頑張ってるもんね。深夜君。今度是非遊びに来てね。それと大会も見に行くから頑張ってね。」

「はい!ありがとうございます。それと大会が終わったら遊びに来ますね。」

「そうね。いらっしゃい。」

「ありがとうございます。それじゃあね。逢。」

こうしてこの日は終わったのである。

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