アマガミ水泳のお兄さん   作:ニャン吉

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第3話

県大会から2ヶ月

全国大会を終えた。

結果からして俺は両方とも2位

響も一つだけ3位

逢には全国大会はレベルが高かったようで予選で敗退していた。

全国大会終了直後、逢は悔しかったのかオーバーワーク気味だったので俺は2回ほど逢と練習を休んだ。その間に逢は「悔しかった。お兄ちゃんみたいにメダルが欲しかった。」と俺の胸に顔を押し当て泣いていた。

俺は逢の頭を撫でて泣き止むのを待ち続けた。

ある程度泣くとすっきりした顔をした逢を連れてプールに行った。

「お兄ちゃんはなんで全国大会でも上の方なのに私は予選で落ちたの?」

「どうしたんだ?突然。」

「羨ましかったから聞いてみたの。」

「そうだな。・・・俺は次の大会が小学生としての最後の大会だからね。逢とはかけた時間が違うんだよ。」

「私も頑張ったよ!」

「それは知ってるよ。逢に教えてる先輩は俺だぞ。それは一番わかってるよ。響もちゃんと逢の事を見ていたよ。」

「うん!・・・お兄ちゃんにとって次の大会が最後なんだよね?」

「小学生残してうちはね。」

「なら、つぎは2人で1位になる!」

「おっ!いいな。でも予選で落ちした逢に出来るのか?」

「それは言わないで!頑張るもん!」

「そうか。なら、俺ももっと厳しくしないとな。」

「うん!」

「なら、明日からスイミングスクールに復帰しようか。中学でも通い続けるつもりだけどいまが一番教えられる時期だからね。」

「うん!それとまた家に来て!今度は夏休みの課題を手伝って。」

「おっ。それはダメだな。しっかりやるように見てないと。」

「えー!答えを教えてよ。」

「それはダメだ。」

そう言って頭を撫でると逢は

「ケチ!なら、答え方教えて。」

と言ってきたので

「それならいいぞ。」と答えた。

そして夏休みを終えて秋になり最後大会も終わった。

約束通りとは行かなかったが逢は全国3位に俺は1位になった。

あれからさらに時は過ぎ・・・俺は輝日東高校に入学した。

中学でも水泳で結果を残し二年連続の全国1位になった。

そして輝日東高校には女子水泳部にしかプールが無い。

なんとか響を通してスイミングスクールの無い日に1コースだけ借りて練習出来る事になった。

・・・ある日の部活中

「深夜。相変わらず泳ぎは速いわね。」

「水泳だけじゃないぞ。今日はこの後にもやる事があるんだ。」

「やることって何かしら?」

「勉強を見ないといけないんだ。逢は勉強がダメダメだからね。特に数学。」

「あなたにホントに似たわね。」

「俺は勉強でも響には勝てる。」

「あら。1度も勝ってないじゃない。」

「少なくとも森島はるかには勝てるぞ。」

「あの子と比べるのが恥ずかしくないの?」

「それを言うな。ずっと順位は1桁だ。」

「知ってるわ。いつもわたしの一つ下の順位じゃない。」

「あと2点だ!水泳では俺に勝てない癖に。」

「そりゃ全国優勝候補筆頭だもの。最近の私は全国に行くのでいっぱいいっぱいだわ。」

「逢がここに来たら笑われるぞ。」

「それは問題ないわ。」

と話していると更衣室の所から

「響!」

と言って森島はるかがやって来た。

「はるか。どうしたの?その水着!」

「今日は家から持ってきちゃった。深夜君!どう私の水着」

「なぜ俺に振る!」

「だって深夜君と今度ベストカップルコンテストに出るでしょ。カップルじゃないのにね。」

「それもこれも全て響のせいだ!」

「あら。なんで私なのかしら?」

「何が美男美女カップルだ!俺は美男でも何でもねえぞ!」

「これだから鈍感と呼ばれるのよ。」

「な!に!」

「中学でも・・・いやなんでもないわ。」

こうして俺は初めて自分が鈍感であるということを自覚するのであった。

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