まあ、視点変更は勘違い物のお約束と言う事で。視点変更でギャグは控えめ。
ランサーは今現在存在する5次英霊とはすべて戦ったことがあります。
「召喚しないと死ぬ? 何のことだ? それに死を操る魔女って何のことだ」
「ふん、まあどうせ暇だったしな。おい坊主何処かちょうどいい場所の心当たりはあるか? 一度とは言え共闘した仲だ少し教えてやるよ」
正直ありがたい。今の俺には力が足りないからな。
それもこれだけの男が教えてくれるというのだ。正直ありがたい。
「それなら家に良い場所がある。一緒に来てくれないか?」
「おう」
俺がいつも練習に使っている土蔵。
あそこなら桜も藤ねえも入ってこない。理想的だろう。
「なあ坊主、入ってから聞くのもなんだが。俺をここに居れちまって良かったのかい? ここは坊主の工房じゃねえのか」
「工房? ああ、別に構わないぞ。普段魔術の練習に使ってるだけの場所だしな。ただ、散らかっててすまない」
ランサーと呼ばれていた男は何が楽しいのかにやにやと笑顔を浮かべ周囲に落ちているガラクタをいじっている。
ひとしきりいじると満足したのかガラクタを適当にどかしちょっとした空間を作り上げた。
「おい坊主、気が変わった。最初は聖杯戦争とアサシン組について少し教えてやるだけのつもりだったんだがな。今から魔術について少しだけ教えてやるよ」
「何だって!! お願いだ。ぜひ俺に教えてくれ」
「ああ、勿論だ。その代り一つだけ頼みがある」
頼み? これほどの男が言うのだからきっと簡単な内容ではないだろう。
よほどの無理難題の可能性だってある。
でも、そんな事がこのチャンスを逃す理由になるだろうか? いや、なるわけが無い。
「わかった」
「おいおい、内容を聞かなくてもいいのかい? 後で後悔することになるかもしれないんだぜ?」
「大丈夫だ、例え将来それで苦労することになっても。ここで力を得るのを諦めて何もしないで後悔するのよりもよっぽど良い!」
「ふん、本当に気に入ったぜ。坊主、今のお前は卵の殻にこもったひよっこにすぎねえが。将来英雄と呼ばれる男になるだろうよ。この俺が保証してやる」
俺が英雄に?
親父に魔術の才能は無いと断言されたこの俺が? 未だに藤ねえから剣で一本もとる事が出来ないこの俺が?
確かに少し位弓には自信があるが、あれはああいうものだしな。
その俺が間違いなく英雄になれる。
これほどの男がそう断言するのだ。何も持たないと思ってた俺にもあったのだ。何かが。
爺さんの夢を継ぎ、その夢を失ってしまった何も持たないちっぽけな俺が。
「よし、まずは脱げ」
「わかった」
だから、たとえ掘られることになったって後悔なんてしない!
正直怪しいと思ってたしな。
全身タイツでゲイとかポウとか叫んでたし。
「ん、おい何でズボンまで脱ごうとしてるんだ。って言うか、何でこっちにけつを向ける。何か勘違いしてないか、上だけで良いんだよ」
まあ、勘違いだったみたいだが。
「いったい何を勘違いしたのかはわからんが、ともかく準備は出来たな?」
「ああ」
ランサーはさっきまで持ってい無かった筈の見事な槍をどこかから取り出し俺に向かって構えを取る。
もの凄い重圧だ。正直逃げてしまいたい。
逃げていつもの日常に戻れるのはきっと今が最後だろう。
でも、それは一生後悔とともに生き続けなければいけない生き方だ。
罪悪感を抱え、変えられてしまった桜を愛では無く後悔から一生守り続ける生活。
全てを裏切り続けて生きる生き方かもしれない。
「ほう、逃げんか。それで良い」
ああ、逃げたいさ。
泣いてわめいてみっともなく許しをこいたい。だがな、あんたを信じるって決めたんだよ。
「くっくっく、良い覚悟だ。いいな、これから何があろうと動くんじゃないぞ。動けばお前は無駄に怪我をすることになるだけ。それに、二度はやらんからな」
「ああ、俺の覚悟はとっくに決まっている。来いランサー」
目の前に居たはずのランサーの姿がふっと掻き消える。
やっと見えるか見えないかの速度で俺の心臓をめがけて槍を……
生存本能が最大限の悲鳴を上げる。
逃げろ、逃げるな、逃げろ、逃げるな、逃げろ……うるさい、俺はランサーを。アニキを信じる!!
刹那胸に鋭い痛みが走る。
確認したいが、まだアニキから動いていいと許可をもらっていない。
「良くやったな。ほら、これで血を拭くと良い」
「ありがとう」
「はっ、加害者にお礼を言うなんて馬鹿なやつだ」
「さて、そろそろ血も止まったか? それはルーンと言うやつでな。坊主の魔術回路を開いたまま固定してくれる」
開いたまま?
どういう事だ、魔術回路と言うものは毎回作る者ではないのか?
「細かい説明はめんどくせえ。適当に次からは魔術が使いやすくなったとでも思っておけばいい。全く本当ならこんなものいらないんだぜ? こんな変な癖がついてるなんていったいどんな訓練をしたのやら」
「ああ、俺は最初の基礎だけを習って後は独学だったからな」
「だろうな、そうじゃなければこんな奇妙な癖はつくまいよ」
今までの使い方が間違っていたのか。遠坂やあの桜を変えた悪魔がどうやって短時間で魔術を連射してるのか不思議だったが。
こういう事だったんだな。
しかし、何だ。だんだん立っているのがきつくなってきた。
「さて、どうする。体質を作り変えてるんだ。正直かなりつらいはずだぜ。今日はここまでにしておくか?」
にやりと笑って俺を見る。
そんなもの聞かなくてもわかっているだろうに。
「いや、続けてくれ。あんたの好意で教わってるんだ。明日も時間を取らせるわけには行かない。それに、俺がそう言ったら明日来てくれなかったんじゃないか?」
ランサーは何も言わずに笑みを浮かべる。
やっぱりか。
「そういうわけだ、続けてくれ」
「良いだろう。だが、まずは横になると良い」
なるほど、さっき場所を開けたのはこのためだったのか。最初からここまで読まれてたんだな俺は。
器の違いを思い知らされるが、例え今は追いつけなくても将来追いつけばいいだけの話だ。
今は悲観している時間なんて無い。
それに俺は将来この男の横に立てることを他ならぬこの男に保証されているんだしな。
俺が横になると土蔵の中に開けられた少しばかりのスペースがいきなり光を放つ。
「いいか、今から俺が言う言葉を復唱しろ。そうすればお前は剣を手に入れる。俺に届きうる剣を。そして、あの女を倒しうる剣をな」
「祖に銀と鉄 全略」
「祖に銀と鉄 全略」
何か違和感があった気がしたが何もなかった。
長い詠唱を終えると魔方陣の中から女が現れた。
「サーヴァント!! ランサーですか、ひいてくださいマスター危険です」
胸から血を流し地に倒れる俺。方や血の付いた槍を持った男。
しかも笑って少女に向かって槍を構える。
ああ、これは誤解しない方がおかしい。
魔方陣から現れた女はいきなりランサーに切りかかる。
だが、やらせるわけにはいかない。
最後の力を振り絞って俺はそこに立つ。
「あんたが誰だか知らないが、アニキに手を出すのは許さん!!」
そう、その女から尊敬するアニキをかばうために。
そして女の構える見えない武器の一撃を肩にくらった。
「マ、マスター!! 私は何と言うことを!!」
「あー正直俺が坊主に貰うはずだった代償は呼び出したサーヴァントとの戦闘だったから。構わなかったんだが、何かしらけちまったぜ。ほれ、治療のルーンだこれを使えセイバー」
アニキは女に何か石にを書いて渡す。
「それじゃあ今日はここで帰るぜ。最後に一つだけ教えてやるよ。お前の敵のサーヴァントについてだ。やつの名は死者の島の主『モーガン・ル・フェイ』死を振りまく魔女だ」
「姉上だとっ!! ランサー詳しく説明しなさい!! ランサー」
この場を去るアニキともの凄い剣幕でそれを呼び止める少女の光景を最後に俺は意識を手放した。
そして、夢の中でそう言えば慎二どうしたっけ? と考えていた
姉代わりの女性→爺コンタイガー
妹代わりの少女→敵に洗脳(されたと勘違い)
憧れてた少女 →すべての黒幕
その使い魔 →大事な妹を洗脳
New 魔方陣から出てきた少女→尊敬する大きな男にいきなり切りかかる&本編では剣じゃなくて槍かもしれんぞ? とかやってたのにいきなり正体ばらし
うん、女性不振で男くさい話になっても仕方が無いね!!
ただBLとかは意識してなく。あくまで昔の任侠映画みたいな男が男に惚れるみたいな硬派な感覚で書いたんですけど。ボーイズラブタグは入れた方が良いんでしょうか?