tiger2をベルリン防衛戦用に改造し、市街戦をしろと上のヤツらは言ってくる。確かにソ連のT-34-85や、IS-2の主砲程度ならば弾けるレベルだ...だがな、戦車なんて終わる戦争の前ではただの鉄屑よ...しかし、逃げるわけにはいかない。ここが俺の家だからな...家族も皆逃げた。思い残すことはない。
バゴン!...
.......
な...なんだ...
この油と鉄の臭い、戦車の中か...
ギィ...バタン!
俺は戦争の死の波から生き残れた...のか...
カン、カン、カン...
他の奴らはみんな先に逃げたか?小銃もなくなっている...
ガサ...
茂みの中に突っ込んだのか...履帯は特に切れていないようだが...
砲撃しているような音は聞こえない...
履帯が切れているわけでもない、エンジンがいかれているわけでも、サスペンションが逝ったわけでもない...
車体に異常はない...
「なんだか、やけに肩がこるな...」
何故こんなところに突っ込んだのかわからないが...寝るか...我が家が無事ならそれでいい。
「...」Zzz
...
「戦車、見つからないね...」
「においます...」
「わかるの⁈」
「花の香りに混じってほんのり鉄と油の臭いが...」
ガサ...ガサ...ガサ...
「やった!あった!」
「tiger2...」
「西住殿!やりましたよ!tiger2です!」
「でも...少し砲塔や主砲の長さが違うような...」
「確かに...アハトアハトよりも格段に長いですね...砲塔もバランスを保つために後部が長くなっていますし...」
「みてみて、この戦車!ウサ耳がついてる!」
「武部殿、それはステレオスコープといって...」
...
「89式中戦車 甲型、38(t)軽戦車、M3 中戦車 Ree、三号突撃砲F型、IV号中戦車D型、VI号重戦車B型、どう振り分けますか?」
「自分たちが見つけた戦車に乗ればいいんじゃない?」
「では、我々は38(t)で、お前たちはIV号戦車だ。」
「え?」
「tiger2は使わないんですか?」
「こいつの維持費はバカにならないからね...それに編成的にこいつじゃあ中戦車主体のチームじゃ無理があるしね。」
「一応掃除が必要そうかどうか中を見ておいてくれ。」
カン、カン、カン...
ギィィ...バタン!
「結構綺麗ですね...まるでさっきまで使われていたかのような...」
ぐに...
「ぇ...」
「ひ、人!人が倒れてる!」
バタ、ドン!
「と、とりあえず保健室に!」
...To be continued