東方神蔵録   作:犬王

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かなり早く投稿してしまっている犬王です!早いもんですね。紅霧異変って……では今回もゆっくりしていってね!


第8話 宴

「そんじゃあ異変解決と新たな仲間。神蔵 晋矢に乾杯!」

 

「「「「「乾杯!」」」」」

 

カラーンという気持ちの良い音と共に宴会は始まった。

 

「やれやれ…騒がしいな……」

 

上着と帽子を再び付けた晋矢はハァという溜め息を吐く。フランから少しだけ血を吸い取った為、傷も痛みも一瞬にして引いた。が、やはり人間に戻ると痛みは残る。

 

「少し宜しいですか?」

 

「あァ?」

 

赤い帽子を被り、黒い翼を生やした少女がいた。

 

「おぉ、怖い怖い。私、清く正しい天狗 射命丸 文と言って文々。新聞を書いてる者です」

 

シャメイマル……?

 

「あァ、レイムの言ってた「信憑性0」で嘘しかでっち上げない新聞を書いてる奴か」

 

「あやややや……霊夢さんそこまで酷い事を言ってたんですか……」

 

「まァ俺は読んだことがないから知らんが」

 

レイムがそう言ってたんだからそうなんだろう……違うのかな?

 

「まぁそんな事はさておき、早速取材をさせていただきたいのですが…」

 

やれやれ…こいつは面倒そうだ。

 

「いやだね、バラす事もないし、取材される必要もない」

 

「あやややや…ならば無理矢理にでも……!」

 

すると晋矢以外は灰色の世界になる。

 

(……おや?時が止まったようだな)

 

するとカッカッという足音が響く。そこに咲夜が現れた。

 

「少しだけ、お時間宜しいでしょうか?」

 

晋矢は時を止め返し、頷く。そして5秒経ったと同時に時は動き出す。

 

「ッ!消えた……?」

 

文はその場に取り残された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんで、何の用だい?紅魔館の主様よ」

 

晋矢は持参した椅子を置き、足を組んで座る。

 

「レミリアでいいわよ」

 

目の前には500歳とは思えない吸血鬼 レミリア・スカーレットが座っていた。

 

「じゃあ、レミリア。もう一度聞くが、何の用だい?」

 

「単刀直入に言うわ。貴方、うちに来ない?」

 

「ふむ…して、その理由は?」

 

「貴方は強い、そして時間を止め、吸血鬼でもあり、謎の大男を操る。最後を除けば紅魔館の詰め合わせみたいなものよ。そんな貴方にボディガードなるものをして欲しいの」

 

「断ると言えば?」

 

「別にどうもしないわ。それはそれで諦めるわよ」

 

晋矢は考える。

 

(ボディガードかァ…あまりやりたくはないがなぁ……かと言って、これを断れば住む場所も失う事になる。だけど俺は人の事をご主人と呼ぶ気はないからなぁ……)

 

晋矢は考えるのをやめた。

 

「やめておくよ。誰かに仕えるなんて俺には合わないし、何よりあんたには既に素晴らしいボディガードが2人もいるじゃあないか。そんな所に俺が行った所で何も変わりはしないさ」

 

咲夜は目を丸くする。

 

「フフッ…そうね。こんなにも素晴らしい従者が2人もいるんですもの……ごめんなさい。貴方を誘ってしまって」

 

「いいや、構わないさ。それにあんたらとの戦い。死にかけたが中々楽しかったぞ」

 

クスクスとレミリアは笑う。

 

「そう言ってもらえると嬉しいわね。また遊びに御出でなさい。紅魔館はいつだって遊びにも全力よ」

 

「死にかけないならまた遊びには行くさ」

 

そう言ってその場から去る。

 

「お嬢様、よろしかったので?」

 

咲夜はレミリアに問う。

 

「ええ、いいのよ咲夜。大体は彼の言う通りだから。だけどだからと言って諦めてはいないわ。何としても彼をうちに入れたいのよねぇ……」

 

「お嬢様、それは彼にも従者になって欲しいと?」

 

「うちの戦力も上がる上に恐らく彼は家事全般出来るだろうし、少しでも咲夜を楽に出来たらなぁと思っているのよ」

 

「お嬢様……」

 

ここで紅魔館の止まっていた「世界」が動き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……きさま!見ているなッ!」

 

何も無い空間に指を指す。するとその空間から割れ目が出来る。そこから女が姿を現す。

 

「あら、いつから気付いていたの?」

 

「宴会が始まってから気配は感じていた」

 

女は扇子で口元を隠す。

 

「取り敢えずだ。お前は何者だ?俺の事は既に知っていると思うが」

 

「自己紹介が遅れたわね。私の名前は八雲 紫 幻想郷の管理者よ」

 

「レイムが言っていた働かない大妖怪とはあんたの事だったのか」

 

「失礼ね、働かないんじゃないわよ。寝てるだけよ」

 

「それは同じなんじゃないのか?」

 

そう言って晋矢は苦笑いをする。

 

「んで?あんたもあれか?うちに来いとかいうお誘いか?」

 

紫は扇子を閉じ笑う。

 

「その通りよ。よく分かってるじゃない」

 

「悪いが、レミリアに言ったように誰かに仕えr「空を飛べるようにしてあげるわよ」何ィ!?」

 

晋矢は目を輝かせながらその話に食いつく。

 

「お前の所に行けば空を飛べるようにしてくれるのか!?」

 

紫は苦笑いをして答える。

 

「え、えぇ。まぁ式神や従者になれとは言わないわ。霊夢達の観察者になって欲しいの」

 

「観察者?」

 

紫は頷く。

 

「最近あの子達、修行をサボってると思うのよ。だから少し私の友達と相談してある異変を起こして欲しいって頼んだのよ」

 

「それで?」

 

「その異変を手伝って欲しいのよ」

 

「つまりその友人と異変を起こせ。って事か?」

 

紫は再び扇子を開く。

 

「ご名答よ。それとその友人の所には貴方にとって重要な人物がいるのよ」

 

「重要な人物?誰だ?それ」

 

紫は目を細め

 

「内緒よ♡」

 

と答えた。

 

「まぁそんな事より。うちに来いって事はあんたの家に行くのか?」

 

「まぁそんな感じね。3ヶ月後の昼に魔法の森に来なさい。その数日後、私の友人の所へ連れてってあげる。忘れたら罰を与えるわよ?」

 

そうして紫は消えた。

 

それから宴会に戻って射命丸に問い詰められたり、霊夢達に酒を飲まされたりして宴会は終わった。

 

to be continued…




晋矢君まさかの異変側へ。それと重要な人物とは以前キャラ設定で紹介した謎のキャラです!では皆さん グレートッ!
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