あらすじ
THE WORLD!! 俺だけの時間だぜ……
「「……」」
2人はしばらく沈黙していた。それはそうである。晋矢の世界では黒髪の男 神蔵 白哉は行方不明だったのだから。
「……晋矢、どうしてここに?」
白哉が口を開く。
「兄貴こそ、どうしてこんな所にいるんだ?」
「俺は…今はここでは言えない。あいつらが見ているからな。それで?お前は?」
「俺も同じだ。ここでは言えない」
白哉は構えを解く。
「性格は変わってはいないな、晋矢。安心したぞ」
「兄貴こそ、何にも変わっちゃあいないな」
そう言って晋矢も構えを解く。
「だがまさかお前がスタープラチナを使えるとは思わなかったぞ。俺が居なくなった間に随分と背も伸びたな」
「そりゃそうだぜ。あんたが居なくなってから4年は経ってるんだ」
2人は握手をする。
「再び会えるとは思わなかったが、また会えたな。晋矢」
「あえて嬉しいぜ。兄貴」
「……ええっと、そろそろいいかしら?」
紫が苦笑いをして扇子を閉じていた。
「おっと、すまないユカリ。久しぶりに兄貴に会えたもんだから嬉しくてよ」
晋矢も苦笑いをする。
「それで?ユユコ。お前が出て来たという事は何か用があるんだろ?」
白哉もピンクの髪の女 西行寺 幽々子に聞いた。
「そろそろ準備があるわよ~」
「そうか、もうその準備か」
「準備ってなんだ?兄貴」
白哉は驚いた様な表情をする。
「ユカリ、説明していなかったのか?」
「説明してからここに連れてくる予定だったんだけど、意外と早く春が来そうだったから説明出来ずに来たのよ」
白哉がなるほどという表情をして晋矢の方へ向く。
「晋矢、付いて来い。恐らくヨウムが準備をしてる筈だ」
そう言って白哉はスタスタと歩いていく。晋矢はそれについて行く。
「ヨウム、準備は出来てるか?」
そこには先程見た少女の姿があった。
「はい、出来てますよ。……おや?あなたは……」
「よォ、さっき振りだな」
「刀を拾ってくれた方ですか!でもどうしてここに?」
「彼が神蔵 晋矢だからよ」
そう言って後ろから幽々子と紫が歩いてくる。
「幽々子様に紫様!そうだったんですか?」
「ええ、だから彼も協力してくれるそうよ~」
「そうなんですか!初めまして晋矢さん!さっき会いましたが自己紹介をしてませんね。白玉楼で庭師をしている魂魄 妖夢です」
と言ってお辞儀をする。
「あの時名乗っとけば良かったな。知っての通り、神蔵 晋矢だ。よろしく、ヨウム」
こちらもお辞儀をする。
「じゃあ早速だけど「西行妖」を一時的に復活させるわよ」
「どういうことだ?ユカリ」
紫に変わって白哉が説明する。
「あの桜の木は西行妖と言ってな。詳しい事は知らんが完全復活すれば俺達でも勝てないらしい」
「そんなのを復活させて大丈夫なのか?」
「博麗の巫女達が来ればあれをユカリとランがあいつを再び全力で封印するらしい」
「成功する確率は?」
「ユカリ曰く100%らしい」
「なら大丈夫そうだな」
すると背筋にゾクッと寒気が走る。白哉も感じたのであろう。2人は西行妖を見る。
「……なるほどこれは勝てないな」
白哉は納得したように頷く。晋矢も同じように頷く。
「ユカリ、こいつは何日くらい置いていて大丈夫なんだ?」
晋矢が問う。
「そうね、5日間くらいかしら」
少し考えて紫が答えた。
「その間にレイム達が来なかったら?」
「西行妖を封印するしかないわね。まぁ私があの子達を呼び出すから大丈夫だと思うわよ」
「そうか。そんで、レイム達が来るまでに俺は一体どこにいればいいんだ?」
「しばらくうちに滞在すればいいんじゃないかしら~?」
幽々子がそう言う。
「いいのか?」
「大丈夫よ~。ね~?妖夢~」
「はい。もう1人増えて白哉さんに手伝ってもらっても幽々子様がたくさん食べるのは変わりありませんから」
「…ハハハ……」
晋矢は苦笑いをした。
(…これは可哀想だ。俺とスタープラチナも手伝ってやろう)
と心の中で思った晋矢であった。
to be continued…
少し短くなりました。それでは皆さん 次にあんた達に、グラッツェ!と言う!