何はともあれ12話です。今回は少し少なめかも。
『空を飛ぶ』
それはおそらく誰しもが夢見る事であろう。
人に翼は無い。故に空を翔ることを知らず、まだ見ぬ空の景色を夢に見る。
また、何かの補助でもなければ空から見下ろすなどという事は出来ないだろう。そう"普通"はね
…?何故いきなりそんな事を言い出すのかだって?ふふふ、それはだねワトソン君!
俺は今!浮いているのだー!ふははははh(ガスッ
「アダぁっ!」
「うるさいっ!というか何でいきなり笑い出すのよ。びっくりしたじゃない!」
「ご、ごめんって」
「…もう浮けたんだ、凄いね白羽」
「イテテ…ん?ふへへ、そう?そうかな~」
「う、うん(何か得意げなの可愛いかも)」
「何かウザイわね」
「…結構ストレートにいうよねチルノさん」
ちなみに結構練習したのだ。既に
コホン
「ま、まぁ、とは言っても数センチだからな、もうちょっと練習しないと」
「あたいは初めから飛べてたから分かんないけど、難しいの?」
「うーん、難しい…か、な?」
「?」
「何で疑問形?」
「いや、俺は浮かぶ感覚はまぁまぁ分かるんだけど、実際どう浮かんでるとかいうのは全然分かんないんだよな。だから少しそれを変に意識してしまうというか」
「何よ、そんなの簡単じゃない」
「というと?」
「浮けるから浮いているのよ!!」クワッ
「なるほど!浮けるからか!」ポンッ
「それで納得しちゃうんだ…」
今日も今日とて平和であった。
▼……
【場面が変わると思った?残念!変わらないのだ!】
まぁ、飛べることについてはいいんだ。いや、いいというかこれはまだ俺の目的の過程でしかない。そう、俺にはそれはそれは高らかな目標があるのだ!
「という訳で、俺の目的もとい目標が実はもう決まっております!」
「何が『という訳で』なのか分かんないけど、気になるわね」
「どんな目標なの?白羽」
ふっ、やはり聞いてきたな。教えてやろう!
「ふふふ、君たちは既にやった事があるやもしれないが、俺が目指すのは…そう!『弾幕ごっこ』を出来るようになることです!」
「「おお〜……、じゃないちょっとまって」」
「え?」
「え?じゃないわよ!」
「そうだよ!だいたい何故それが目標なの!?」
「え、あ、いやただ単純に面白そうだなー…と思いましてですね」
「空を飛ぶことから飛躍しすぎだよ」
……
「い、いいじゃん!してみたいじゃん!空飛べたしこのままいけそうかな?って思っただけだし!」
「でも、やるには弾幕を出せる様にならないといけないけど」
「それに遊びとはいっても危険なんだよ?」
「…気合いでなんとか「無理ね(だよ)」…さいですか」
うぐぐぐ…
「いや…でも、何かいける気がするんだよ」
「うーん、まぁやってみたら意外とできたりしそうだね。白羽だし」
そうだろうか?
「…ちょっと待って、その『白羽だし』はどういう…というか俺って今現在君たちにとってどんな感じなの?」
「えっ?白羽が私にとってどんな感じ!?
………ボッ
あ、あれ?何で私そんな事考えて//」
「人間以上妖怪…未満?」
「ど、どうしたんだリグル?…っていうかチルノそれはどういうこと?というか何故に疑問形!?」
「え?…やっぱり妖怪以下かも」
「やめてっ!自分でも何かそうかも、とか実は思っちゃってるから!
しかもそれ何かだんだん妖怪に近くなっていっちゃってる…俺は人間だよ?」
「あー、うん…そうね人間よね人間」
「ひどい!」
俺は人間!それだけは間違いないね
「全く…ん?」
あ?何だろ、何か思い出せそ、う?
ザッ──おマエ、ハ…ダ
「俺は…?」
ザザッ─マエ、ハ、バケ‥ノダ!─
化ケモ──忌…子ノ──ケ!ッ
「ぐッ─!あ、あ!?」
ッ──ザザッ──
「ど、どうしたの!白羽!」
「えっ?何?白羽!?」
「うぅ…はぁはぁ、何だ今の…」
何かが聞こえた。忘れていたものの断片だろうか
…ただ、それを思い出すと頭に痛みがくる
(何なんだ一体…ばけ、もの?)
…いや、いいか。まだ別に気にしなくたっていい。それでいい
「白羽?大丈夫?」
「あ、うん大丈夫ちょっと立ちくらみみたいになっただけだよ。いきなり飛んで動いたりしたからかな」
ハハハ、と笑って少しだけ誤魔化した。
「そう?あんまり無茶は駄目だよ。…心配だから」
「ごめん、ありがとうリグル」
「まぁ、大丈夫ならいいんだけど。白羽、今日は休みなさいよ」
「…イヒヒ、チルノも心配してくれてるんだ」
「なっ──べ、別にそうじゃないわよ!ただ言ってみただけよ!」
「へー?」ニヤニヤ
「むきー、何かムカつくわね!」
はははっ、やっぱり楽しいや。うん、もっといろんなことして遊んでみたいし、弾幕ごっこ出来るようになりたいな
そろそろ昼近くなって来たかな…
「あ、そうだったそろそろ時間かも」
「?何かあるの」
「へへっ、そうそう簡単な仕事がね。お金がないから」
「あー、そっか白羽…人間だものね」
「(何か変な間があったな)うん、いろいろと必要なものもあったりするからその資金集め」
「そーなのかー」
「そうs…」
…突っ込まんぞ
「…やぁ、ルーミア…いつの間に?そして何故俺の腕を掴んでらっしゃるのでしょうか?」
「え?かじっちゃダメ?」
「ダメだよ!そんな可愛らしくお願いされてもだめだよ!」
「そーか、そりゃ残念ね」
本当に残念そうな顔してらっしゃるわ。怖い、この子怖い!
「アンタ、行かなくてもいいの?仕事」
「へ?あっ、行かなきゃ!じゃあまた後でねー」
【チル・ルー】「「じゃーねー!」」
【リグル】「行ってらっしゃい!頑張って!」
「うん!」
タッタッタッ……
…しかしまさかこの年で仕事をする事になるとは、記憶失ってなかった時でも考えもしなかっただろうな
「あっ、服 替えなきゃ」
行く前に家(自称)に戻ろう。
ちょっと汗臭かったのだ。…替えの服ひとつしかないんだけどね
うおぉ…素敵なとかタイトルに書いときながら若干シリアスが入ってしまった。
あ、まだ後編に続きます。次は本好きなあの子を出す予定です!