気づいたら幻想入り   作:ノイミル

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~はじめに~
すみません!だいぶ遅れてしまいました。前編書いときながら後編がここまで遅くなって、申しわけないです。
先週の金曜日、テストが終わってやっと執筆できました。久しぶりの投稿なので変な所があるかも?

では後編です。



第12話-白羽の素敵?な一日【後編】

〈人里〉

 

「さてと」

ぱらりと紙を広げる。先生から地図を貰ったのだ。

 

…えーっとたしかここを少し進んでいくとあるみたいだけど

 

 

 

おっ、ついたついた。ん?今どこかって?

えっと、『鈴奈庵』…だな。先生がいうには貸本家らしいけど…俺の仕事ってなんだ?

とりあえず入ろう

 

「すいませーん」

「ん?いらっしゃいませー」

「えーっと、慧音先生から紹介されて…」

「あー、そういえば言ってましたね。ここで働かせてほしいとかなんとか。私は本居小鈴です。

えっとお名前は?」

「俺は鬼城白羽です」

「『俺』?男の子なの?…だったとしたら何か複雑だわ女として(ボソッ」

「んぁ?いや俺は女だよ…です」

「…。あははっ、別に無理して敬語を使わなくたっていいよ。私たち同い年っぽいし」

「うっ…そう?(や、やっぱり俺少し幼くみえるのか…)」

この子は11、2くらいだな…多分。(※白羽は14です)

 

「うんうん、そうそう。…あ、そうだったここで働くんだったね」

「…俺は何すればいい?」

「そうだな、ちょうど今本の整理をしてたんだ。それを手伝ってくれないかな?」

「分かった。でも、場所とか分からないけど」

「だよね。えっと、ほこりをかぶってる本のほこりを落としてくれないかな。本を並べたりするのは私がやるから」

「了解です!」

 

早速ハタキを持って本のほこりを落としに行く

パタパタ

「ふんふーん♪」

鼻歌混じりに作業を進めていく

「ふんf(ゴホッ!」

「大丈夫ー?」

「けほっ、大丈夫ー!」

ちょっとほこりすってしまった。

 

「こほっ、というかいろんな本があるな」

 

子ども用の本や多分外来本、それに…なんだろこれ?よく読めないけど…まぁ凄そうな本とか。とにかく幅広い種類の本がある。貸本屋だしな。

「ま、とりあえず仕事仕事」

 

 

 

数分後

「お疲れ様」

「うん、お疲れ様」

「はいどうぞ、お茶」

「うわ、いいの?ありがとう」

「どういたしまして、いやーいつもはもう少しかかるから助かったよ」

「あれだけ本があれば確かに。…そうだ気になったんだけど、あの凄そうな本って何?結構あるけど、他の本とは何か違う気がする」

「?ああ、あれは『妖魔本』といって妖怪が書いたものなの」

「妖怪が?へぇ、妖怪も書くのか」

「うん。…そうなんだけど昔の妖怪が書いたものだからか読めないんだよね」

「…妖怪が書いたものなら何か危険そうだけど」

「まぁそうかもね、でも何かと興味をそそられるじゃない?私はいつかこの妖魔本が読めるようになりたいんだ」

好奇心旺盛だな。まぁでも、そういった目標があるのはいいことだね、俺も弾幕ごっこ出来るようになりたいし。

「そうなんだ、なれるといいね」

「うん!」

へへ、何か友達みたいだ…友達になってくれるかな…?ちょっと早すぎるかな…

 

「あ、あのさ」

「どうしたの?」

「もしよければだけど、俺と友達になってくれないかな?」

「…えっ?わ、私と友達?」

「う、だめかな…?」

「…いや、いやいや!そんなこと無いよ!ただ私あんまり友達とかいないし、突然だったから」

「えっ、じゃあ」

「うんっ!もちろんOKだよ。よろしくね白羽」

「うおぉ…やったー!よろしく小鈴」

また1人友達ができた!嬉しい。…というか初めての人間の友達だよ、そういえば俺妖怪にしか友達いなかったんだったな

「よーし、じゃあ仕事頑張るぞー!」

「あははっ、張り切ってるね」

 

チリン

おっ、早速人が来たみたいだ

「いらっしゃいませー」

「いらっしゃ…あら、阿求じゃない」

「ええ、借りていた本を返しにきたわ」

「ず、ずいぶんと早かったね」

「あまり借りてなかったからよ、だから今日は返すついでに借りにきたの」

…小鈴の知り合い?でも阿求って何か聞いたことがあるようなないような、うーん…わかんないな。

 

「はい」ドサドサ

「えーと?これで全部?」

「そうね、これで全部」

「そ、ありがと。じゃあ中身の確認しなきゃいけないからちょっと待ってて」

「分かったわ」

 

ど、どうしよ。なにかした方がいいかな?

うーんうーんと唸っていると

 

「…?えっと、貴方はもしかして新しくここで働くという方でしょうか」

「えっ、あっ、うん。そうです」

「やっぱり。小鈴から聞いてたので気になってたんですよ」

おぉ、意外と情報が早いな

 

「そうなんだ…えっと」

「あっ、すみません。私は阿求、稗田阿求といいます」

「(稗田…?)俺は鬼城白羽っていいます」

稗田…もしかしてあの大きい屋敷の?…凄い人なのかも

 

「白羽、しらは…あっ、もしかして慧音の言っていたあの!?」ガタッ

「へっ!?そ、その『あの』ってのが何なのか分からないけど、多分あってると思うけど」アトズサリ

「や、やっぱり!あの、良ければ詳しく聞きたいと思って。ぜひ「はいはいはいはい、ちょっとストーップ!」

「全く阿求ったら、興味を持つのはいいけど、白羽が困ってるじゃない」

「あ…ご、ごめんなさい白羽さん」

「はは…別に大丈夫だよ」

少し勢いにびっくりしただけだし

 

「あ、確認はもう終わってるから。せっかくだし白羽、この本をあそこに直しておいてくれる?」

「了解!おっとと、意外と多いな…」

「よろしくねー」

 

 

 

 

「コホン、じゃあまた別の本を借りていくわ。

…その前に小鈴、ちょっと」

「?なに」

 

「こんな事言うのは嫌だけど…白羽さんには少し気をつけた方がいいわ」

「そ、それはまた急だね。どうしてなの?」

「所詮もしかしたらの話なのだけど、彼女は人間ではないかもしれない」

「えっ…」

「慧音から話を聞いた限りの話では、そうと思わされる事もあったから。

こちらに何かしらの目的があって近づいて来たのかもしれないし、そうではないかもしれない」

「…」

「…もちろん断定なんて出来ないわ。あくまで推測。でもその可能性もあるってこと」

「…私は、白羽はそんなんじゃないって思う

よ。今日会ったばっかりだけど、いい人だなって

 

…それに友達にもなったから」

「ふふ、そうな…え?」

「?どうしたの」

「こ、小鈴に友達!?まさか白羽さんと!?」ガバッ

「ひゃっ!そ、そうだけど」

「ま、まさか貴方がそんな短時間で友達を作るなんてっ──!」

「ちょっ、それどういうことっ!?確かに友達少ないけど、そんなに驚くことなの!?」

 

 

「どうしたっ!?そんなに声出し…て」

「「ん?」」

 

少し乱れた服に、その身を抱き寄せあっているような姿、そして少し乱れた呼吸。

そんな2人の姿が俺の目の前にあった…

「…ご」

「「ご?」」

「ご馳走さm…じゃない、ごめんなさい!その…お取り込みのところ、お邪魔しました!」

「「…えっ」」

 

…カァッ

「あっ、いや違うよ!?そんなんじゃないから!」

「そうですよ!これはその、不可抗力ですから!」

「俺もうちょっと棚の本整理してくるね?…あっ、大丈夫!俺別に気にしないからっ!」

「ちょっ、白羽!?違うってばー」

 

 

▼ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「いやー、ごめんごめん。勘違いだった」

大変眼福でした。ありがとうございます

 

「まったくもう…」

「…ふふっ、なんだか今日は面白い日ね」

「…うん、そうだね」クスクス

2人は仲がいいんだな。笑っている姿を見るとそう思った

 

 

この幻想郷に来て、正直初めは不安だった。気づけば見知らぬ所にいて、記憶も失って…多分この力がなかったら途方に暮れたままあの妖怪達に食べられていただろうな。今思うとゾッとする。

 

それでもなんとかここまで来て、いろんな人に会って…これは幸せなんだろうな。少なくとも俺にとっては

 

…だからこそ()()は思い出すべきじゃないかもしれない。

 

もちろん、自分の過去に興味が無いわけじゃない。地道に思い出して行くことしか今は出来ないだろう。…もしかしたら何かの拍子にぱっと思い出すかもしれないけれど。

 

 

「?白羽、どうしたの?」

「ん、ああいや何でも。ちょっとぼーっとしてたかな」

「そう?ならいいんだけど」

 

…ただ、今は

 

「小鈴、これ。借りていくわね」

「分かった。じゃあ少し待ってて、確認するから…はい、いいよ」

 

この素敵な日々を

 

「ん、ありがと。…では白羽さん、何か知りたい事などあったら是非聞きに来てください。お力になれるとは思いますから」

「うん、何かあれば聞きに行くよ」

 

この明るい場所を

 

「よしっ、じゃあ引き続きお仕事頑張ろう!」

「うん!」

 

少しでも長く感じていたいと、自然とそう思えたんだ。




友達のくだりが少し強引だったかも…
改めて、投稿が遅れて申しわけないです。

この次の話から、一気に話を進めていけたらいいなとは思ってます。
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