というわけで第6話です。
「う…これは」
結構視界が悪いなー。…ん、あぁ俺ですよ。さっき美鈴さんにこの湖を越えた向こう側に人里があるという事を聞いて早速向かおうとしている所だ。
しかしこの霧はまぁまぁ深いな、遠くが全然見えん。結構大きい湖なんだろうか?判断はできないな。
「とりあえず川沿いに歩いていくかな?」
気にしても仕方が無いのかもしれない。行く場所はわかったし、急ぎって訳じゃないんだ気楽に行こう。
そうして歩き始めt「ん?ちょっとそこのアンタ。」
「えっ?」
キョロキョロと辺りを見渡すが誰もいない。気の所為かと思いまた歩き出しt「ちょっとー、無視すんなー!」
チッ、誰ださっきから俺の思考を邪魔するのは!キョロキョロ
「こっちよこっち!」
上か?声のした方を見てみると
「……えっと、」
「やっとこっち向いたわね!」
そこには…空飛ぶ幼女がいた。…はぇ?空を…飛んでいるだと!?
「アンt「なっ、なにぃいいいい!!」ってなによっ!今あたいが喋ってんのに!」
えええぇ、ソラトンデル。
………う、うおぉ!
「す、すげぇ空飛んでる!それに何か羽みたいなのもある!凄いなっ!」
「え…う、うん!そうよあたい凄いんだから!」ドヤァ
凄いと素直に思った。
「君は誰なんだ?」
「あたい?あたいはチルノよ、最強の妖精なんだから!」
「おぉー!最強の…妖精?」
「うん、妖精」
妖精だと…?へぇ、妖怪もいるし妖精もいるなんてますます凄いところにいるんだな俺は。
「俺は鬼城白羽っていうんだ。これでも人間だよ」
「へぇーシラハね、人間なんだ」
「そうそう、
あ、ねぇねぇもしかして最強の妖精って事はやっぱ凄いことが出来るのか!?」
「もちろん出来るに決まってるじゃない!あたい最強だもん」
「じゃ、じゃあさ見してくれないかな」
それにしてもこの子ノリノリだな…あ、俺もか
完璧に目的を忘れている鬼城白羽
「いいわよ、見したげる。」
チルノはそう言うと、右手を前に出した。
…何するんだろう
ピキピキッ
「…」
な、なんと大きな氷の塊が出てきた。
「どお!凄いでしょ!」
「す、凄い凄い!流石最強だなっ!」
「ふふん、当たり前ね!」
「…でも何でなんだ?もしかしてチルノは氷を出せるのか」
「そうよ、あたいの能力なんだ」
「能…力?」
「そう、能力」
なるほど能力か、確かにそんな感じだと思った。
「能力…おぉ、やっぱ凄いんだなチルノは!」
「まぁね!」
そういえば能力ってやっぱ名前あるのだろうか?
「あ、どんな能力なの?」
「ん?えっと、『冷気を操る程度の能力』よ」
「へぇー」
冷気を操る…程度?の能力か。でも程度って何なんだろう、そのくらいのことしか出来ないとかか?…しかしこの子ぽんぽん聞かれた事を答えるな…まぁ、でもこんな風に話すのも楽しいな。人里でも友達が出来たらいいな…って!
「あーーーーー!!」
「ひゃあ!な、何よいきなり大声出して!」
「ごめんチルノ俺人里行かなきゃ行けなかったんだった!」
「え、そうなの?」
「うん、だからそろそろ行くよ」
「…そうなんだ、うんじゃあねー」
「うん、じゃあね!」
俺は走り出そうとして…
「あ、そうだった…ねぇ!チルノ」
「ん?何」
「俺と友達になってくれない…かな?」
「友達?…えぇ!いいわよ!」
「ありがと、じゃあまた来るね!」
「うんっ!ばいばいシラハ!」
「ばいばいチルノ!」
笑顔で手を振りながら俺はチルノと別れる。
うん、いい気分だ。
俺は今日初めて友達ができた!
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湖沿いを走って数分。少し霧が晴れてきたかも、途中でおそらく妖怪?や動物もいたのだが、とりあえずスルーして来た。中にはチルノと同じ妖精みたいなのもいたな。
「うひー、やっぱまぁまぁ大きいなぁこの湖」
ちょっとため息が出てしまう。
ま、根気だな。
タッタッタッタッ
んー、なんかないかなー。
タッタッタッタッ…
「お?あれは….」
なんかあそこだけ違和感がある。
えっと、なんだか道のように見えるな。…という事は!
「もしかして人里への道かっ!」
多分そうだ絶対そうだ、うんそうに決まってる。
完璧に道だし、ここを行けば念願の人里へ着くだろう。
「よっしゃ!じゃあスピード上げて行こう!」
やった!ここまで本当に長かったが、なかなか楽しかった。
それにチルノという友達も出来たし気分は最高だ!
「あともう少し…頑張る!」
それから数分後、
「ハァハァ、着いた?」
目の前には人里らしきものあり、人も何か妖怪もいるように見える。建物、人、それに妖怪達…うん、オールコンプリート人里へ着いたみたいだ。妖怪いるけど。
「ーーっ!…よっしゃ!着いた!人里!」
よしっ!俺の戦いは終わったんだ……
しかし人里って村みたいなところだなー
ザザッ
「ッ!な、なんだ?」
何だろうか、少し記憶のモヤが取れたようなそんな感じになった。
「??村…か?」
うーん、よく分からないが『村』は俺の記憶の中でまぁまぁ重要な所だったのかもしれない。だから少し思い出した感じになったのかも。
「…まぁ、いいか」
そんなことよりとりあえずはこの人里に入ってみよう。
っと、その前に
「あの、そこの門番さん」
「ん?君は?」
「えっと、俺は鬼城白羽です。実は今日初めてここに来たんですけど…」
「初めて?」
「うん、それで出来ればここに詳しい人を教えてもらいたいんですけど、いいですか?」
「それは…まぁいいけど、失礼だけど君は妖怪とかじゃないよね?見たことない服装だけど」
「え、あぁ俺は人間ですよ」
「そうかい?じゃあとりあえず慧音さんの所かな…
この道を少しいった辺りに寺子屋があるから其処へ行ってみて、そしてそこにいる『上白沢慧音』という人を尋ねるといい」
うんうんなるほど慧音さんか
「分かりました、ありがとう!」
「いやいやどう致しまして」
まずはその寺子屋へ行かないとな。…寺子屋か、結構昔のイメージがあるけど…ここにあるのか。
~少女移動中~
はい来たここですココ。寺子屋!
コンコンコンとノックをしてみる。あっ、ちなみにいま夕方くらいだよ。多分だけどもう授業とか終わってんじゃないかな。
しばらく待っていると
トットットットッ…ガラッ
「はいっ、どちら様でしょうかって…君は?」
「あ、こんにちは…俺は鬼城白羽です。ええと上白沢慧音という人に用があって来たんですけど」
「あぁこんにちは。うん、挨拶をきちんとできるのは良いことだ」
「えっと…ありがとうございます」
「おっとすまない鬼城さんだったな。上白沢慧音は私だが…うんここで話すのもあれだな、どうぞ入ってくれ」
どうやらこの綺麗なお姉さんがその人らしい。
「いいんですか?じゃあお言葉に甘えて」
「ふふっ、子どもだからな遠慮は余りしなくてもい」
むっ、やっぱ俺は子どもなのか。ちょっと複雑な気分。
そんなこんなで俺は慧音さんの後ろをついて行った。
…
「ここに座っていてくれ」
そうして指定された所に座る。
しばらくして、お茶とせんべいを持ってきてくれた。
わぉ、何この人…凄い良い人だ。
「わぁ、ありがとうございます」
「いやいや、それで用とはなんなんだ?」
俺は慧音さんに今までの経緯を話した。もちろん人外じみた身体能力とかの事は言ってない。でもこの人は信用できそうなのでできる限りの事は話した。
「…なるほどな、つまり君はいつの間にか森の中にいてなんとかそこを抜けてきて、あの紅魔館の門番に親切に人里の事を教えて貰ってやっとの事でここまで来たと…」
「はい」
「正直、君のような女の子がそんな事を経験したというのは、にわかには信じられないような話だが…」
「あはは、まあそうですよね」
「あぁ、しかし嘘をついているようには思えないしな。ここの事を知りたいんだろう?」
「はいっ、是非!教えて下さい。」
「ふふっ、ああそうだな…まずここの名前だが『幻想郷』という」
「幻想郷?」
「そう、ここは外の世界とは隔離されているんだ。『妖怪の賢者』八雲紫による『幻と実体の境界』、そして『博麗大結界』と呼ばれる二つの結界でな、まぁここは詳しく話すと長くなるから置いておくとしよう。
そしてここに住まう妖怪たちや一部の人間達は外の世界で忘れ去られた者達なんだ」
「へぇ、つまり外で幻想となった存在がこの幻想郷に来ていると?」
「あぁそうだな、そんな感じだ。基本的にこちらからあっちの方へ行く事は簡単では無いし、その逆も同じだが…君のように時折こちらに『幻想入り』をする者達もいる。外の道具も幻想入りしたりする。幻想入りをした人間は外来人とも呼ばれるが、まぁそこはいいだろう」
「俺の他にもそういう人がいるんだ…」
「そうだな、まぁ少し言いにくい話だが大体の外来人は可哀想なことに妖怪に食われてしまって死んでしまうらしい。実際君のようにここに来るものは少ないな」
「そうなんですか…」
この後しばらく説明が続き…
「…ここの説明としてはこんな所でいいかな、まだ他にも説明しきれていない所もあるが、聞きたいことなどはあるか?」
「いえ、ここがどのような所かが知れただけでも良かったです。
えーと…」
そういえばこの後どうするべきかとか全然決めてなかった…
「ん?どうした?」
「いや、自分の現状は確認出来て良かったんですけど、この後どうするかとか全然決めてなかったので…」
「ふむ…」
クゥ〜
何処からか可愛らしい音が響いた。…いや、すんません俺です。ぶっちゃけ今日何も食ってなかったからな!
「ーーッ!」///
「…とりあえずご飯食べていくか?」
やめてっ!冷静に返さないで恥ずかしいからっ!笑ってくれた方がまだマシだから!
…あ、ご飯ごちそうになりました。美味しかったです。
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時は変わって夜。人里を外に向かって歩く人間が一人いた。
…無論俺だ。
ん?何故出ようとしているかだって?それは寝る所があるからだよ!…あ、まぁ何か人里に来る途中で見つけた廃墟?ってやつだな多分、なか見たら意外と綺麗だったし、何か住んでいるって感じじゃなかったしそこを寝床にさせてもらう事にしたんだ。…不法侵入?なにそれ美味しいの?
あぁ、防犯面ってか?大丈夫!俺こう見えて強いしなっ!慧音さんには泊まっていけと言われたんだがそこまでお世話になるのも何か気が引けたんでな。
「ここだな、ふわぁ…よし寝よう」
床をある程度綺麗にしてそこに寝っ転がる。
「色々あったけど、今日はもう終わりだな」
しかし、この幻想郷のことを慧音さんに聞いた時は驚く事が沢山だったけど面白そうなものもあったな。あの…弾幕ごっこ?ってやつ。何でも妖怪と人間の決闘に用いる遊びらしい。チルノとできるかな?
まぁ、いつかやりたいものである。
「じゃ、ともかく明日から頑張りますか」
そうして俺は眠りについた。
第6話終了です。とりあえず1章を終えたということになります。まだ、紅霧異変までは少しあります。なかなか話が進まない感じなんだけど、精一杯やって行くのでよろしくです!