今まではただ言われる通りに仕事をしてきた。
子供だったボクらを使ってくれて、生活できるように図ってくれた恩義があったからだ。
でもなんでボクらを助けてくれた?
フリーザ様もコルド一族もそんな慈善的なことはしない。
帰る星を無くした子供なんて似た種族のいる星に預けてしまえばいい。
近くにいたのに隕石の衝突を止めることができなかったから?
あの日、惑星ベジータが消えた日にフリーザ様の乗った船は付近にいたことが分かっている。
星一つ破壊できるほどの方が隕石をどうにかできないわけがない。
なんらかの理由があって手が離せなかったか、初めから助ける気がなかったか、だ。
生命維持装置につながれて、ただいま第24惑星フリーザへと帰還中。
何時もの仕事中、その星にしては手強かった村を守るトカゲを下し、他のトカゲに取り掛かろうと村の方を向いた時にナッパのおっちゃんの声。
「バカ!まだ終わってないぞ!!」
それを合図にするかのように倒れたフリをしていたトカゲが飛び出し、半分から折れた石槍がボクの腹を貫いていた。その星が狙われた理由の、力(エネルギーだの気だの色々な名で呼ばれるそれ)をよく通す鉱物で作られた石槍を通じて腹の中を焼かれたボクは瀕死の重傷でポットに押し込められた、と言うわけだ。
こんな状態じゃ
きっと、多分、今まで星流しになった人たちは始末されたんだろうなぁ。やっぱり惑星ベジータは見捨てられたのが正解か?
だったら何でボクたちは生きていられるんだろう?
コルド系列の他の星と違ってサイヤ人はほとんどが戦闘員だったし、集団で反乱でも起こすと思われたのかな?だったらもう四人しかいないボクたちが普通に仕事してるのも納得だ。
星流しが処分されたのも数を増やさない為、かな?
じゃあ一人くらい増えたって大丈夫だよね。兄ちゃんに言って……言って?
どうしてキャロが星流しになってることがわかったのかって聞かれたらどうしよう。
どこから言えばいいのかな?ベジータ様にもきっと言わなくちゃだろうし、あれ、キャロ迎えに行くのって結構難しい?
そもそも、だ。
未だ無事に生きていてくれるんだろうか……。
嫌なことを考えた。きっと今は弱ってるからだ。
ナッパのおっちゃんみたいに戦闘力の高いやつらの星に送られたわけじゃあるまいに、大丈夫だ。大丈夫。
きっと生きてるから、早く迎えに行ってあげよう。