何の奇跡かは知らないけれど、長期遠征の最後から二番目の星がキャロのいる星、tr-74の近くだった。
遠征に出てから早数年。最後の星がてごわいということで、戦力増強の名目の元迎えに行く許可も取り付けた。
前回の補給で余分に燃料も入れてもらって、いよいよボクと兄ちゃんで出発する。
紫色の肌をしたトカゲ人の足を食べ終えて満腹満腹!
後はベジータ様とナッパのおっちゃんが片付けてくれると言うことで、ボクと兄ちゃんはポットへと乗り込んだ。
「兄ちゃん起きてる?」
『何だ?』
「楽しみだね〜」
『そうだな。カカロットも増える事だしもう少し大人しくしろよ』
「ちぇ〜、ボクもう成体になったんだから子供扱いしないでよね」
『なら行動で示せ。そんな事だとカカロットに笑われるぞ』
むぅ、それは嫌だな。ちゃんとお兄ちゃんらしくして尊敬の目で見てもらおう。
そうだな、まずは頭を撫でてやろう!それからどうしようか?ご飯作ってあげて、そだ!ベジータ様が怒ったらかばってやろう。
後は……
『レイ、もう寝たのか?』
「まだ起きてる」
『速度上げれないからもう寝ろ』
「はーい」
目が覚めたのは七ヶ月後、到着する時に一番近くなるように計算しといたから予定より大分と早かったな。
「ラディ兄ちゃん、起きた?」
返事はない。まだ寝てるのか。ま、いいや。降りるまでに数日かかるからそれまで僕も寝てようっと。
うう、眩しい……布団、布団が、無いよう。手を伸ばしても宙をかくばかり。しょうがないから眩しい方に背を向けておやすみ〜、って!?
「痛い痛いぃ〜!?」
耳がちぎれる!!
起き抜けに与えられた痛みで覚醒し、目を開くと広い草原が目に入った。あ、牛がいっぱいいる。ご飯だ。
「ったく、返事が無いからどうしたのかと思ったら。とっとと起きろ!……よだれをふけ」
「あ、兄ちゃんおはよー」
口元をぬぐって辺りを見渡すと、変なサル人が怯えてた。ご飯?美味しいかな?
「戦闘力たったの5か」
あ、兄ちゃんが一瞬で興味無くした。まったく、ベジータ様と一緒で弱い生き物嫌いなんだから。
なんかのどかな星だな、ナッパのおっちゃんがいた星とは大違いだ。有害な生き物は全部処分し終わってるのかな?だとしたら連絡がないってのはおかしいし、ひょっとしてこことは別の場所でてこずってるのかも。
スカウターの計測範囲を広げてると変な音がして頭に何かがコツンと当たった。
飛んできた方を向くとさっきのサル人が変な棒をこっちに向けて震えてる、何かのおまじないかな?
「ほらほら、コワクナイヨ〜」
両手を広げて舌を鳴らしてみせたらからりと棒を落として後ずさった。
「ば、バケモノ……」
おやぁ?
「兄ちゃん兄ちゃん、今あのサル共通語喋った?」
「そうだな」