何だろう?
ラディ兄ちゃんとベジータ様が小さな声で話してて、ボクが近づくとぴたっと止めちゃう。
昨日から母さんと話したいって言っても忙しいからってスカウター貸してくれないし、二人してちょっと意地悪だ。
……ちょっとって思ってたんだけど、もっと意地悪だった。
元々仕事に行くつもりだった星の方が近いからってこのまま帰らずにその星に行くんだって、キャロに会いたいって言ってもダメだって、母さんに会いたいって泣いたらベジータ様に殴られた。なのに何でだろう?なんか二人の方が泣きそうな顔してたきがする。
ベジータ様に手が痛かった?って聞いたら、何も言わずにどっかいっちゃった。
「ラディ兄ちゃんも、どっか痛いの?」
そうしたら、ばってそっぽを向いて行っちゃった。ちぇ、いいもん。帰ったら母さんと父さんに言うもん。
到着した星には沢山の氷で覆われた海と大小様々な島が沢山あった。暑いところが苦手でずのーろーどー?なお客さんのために大きかったり凶暴だったりする動物をやっつけるんだって。
それで、何と!やっつけた動物は食べ放題だって!!
ボクはラディ兄ちゃんと一緒に腕が四本あって緑色の毛皮の獣を沢山やっつけた。この島で一番大きな動物だ。
海岸から少し離れた岩場で緑グマを焼いていたら隣の島に行っていたベジータ様が緑グマの十倍くらいの大きさのトカゲを二匹持って帰ってきた。
「流石にこれは丸焼きできないですね」
そうラディ兄ちゃんが言ったらベジータ様は頷いて足と尻尾を引きちぎってた。胴体と頭は海の獲物を誘い出すのに使うんだって。
その日はお腹がいっぱいになって気が付いたら寝ちゃってた。
翌朝、昨日の残りを食べてボクたちはこの島の仕上げに、ベジータ様はトカゲの頭をつかんで海に向かった。
海の方が大きいのがいるから危ないんだって。
ラディ兄ちゃんのスカウターに反応する動物がいなくなるまで狩り続けて、今日は牙や爪の鋭い小さい動物が一山と緑グマが三匹。これでこの島はおしまい。
「ねえねえラディ兄ちゃん、お仕事って美味しいね!!」
「そうだな、この星は当たりだったな」
こんがり焼けた角キツネを骨ごとかじりながら話しかけると、久しぶりに笑った顔が見れた。
「ハズレがあるの?」
当たりとの言葉が気になって聞いてみるとベジータ様も同じように嫌そうな顔をした。
「三番目に行った星なんだけどな」
「うん」
ラディ兄ちゃんが話し始めたので頷いた。
「海の水がしょっぱくて少し苦い所で、植物から動物まで全部苦かったんだ。
特に大きい動物ほど苦味が強いもんだから、最後は携帯食料かじりながら全部燃やしてきたよ」
「うえぇ、苦いのは嫌だなぁ。そんな星に住みたいお客さんなんているの?」
そうしたらベジータ様が教えてくれた。
「住むだけじゃない。その星には希少な金属が豊富に存在したから鉱石星として売りに出したんだ」
「はぇ〜、星なのに石なのかぁ」
「この星が済んだら一度フリーザ様の元へ行く。興味があるなら資料室でも見せてもらえ」
「え?あ、はい」
よくわかんないけど頷いた。よし、明日もお腹いっぱいになるために頑張ろう!