惑星ベジータの記録を引っ張り出して読み込むこと半日、結構な人数が星流しにされていたことがわかった。ポットの使用申請から見て大体年に十五、六人。今までにどれ位が帰ってきてたんだろうか?後でナッパのおっちゃんの二十八年前から確認してみようかな。
空ポットの出港を星流しへの迎えと仮定して、多い年もあったし、一人も戻ってこない年もあった。惑星ベジータがなくなってからは当然記録無しなのでそこでやめる事にした。ナッパのおっちゃんは偶然通信を拾ってもらえたからいいけど、今も誰かが、帰ってこない迎え要請をし続けてるんだろうか。
そんなことを考えながらファイルを閉じようとした時、ふと、小さくリンクが繋がっていることに気づいた。
どうせまだ時間があるしとそちらから飛んでみると、ずらりとサイヤ人らしき名前の並んだリストが現れた。
それぞれの名前の横には小さな文字で、帰還者とか、通信不能とか記入してあって、下にスクロールしていくと惑星ベジータがなくなって以降は同じ文字が並んでいる。通信有、終了。通信有、終了。通信有、終了。あ、おっちゃんの名前を見つけた。星流しリストかな?ナッパ、通信有、帰還、四人目。
四人目って何だ?よくわからないな。
それぞれの欄にどこの星に流されたかも載っているけれど時たま出てくる見覚えのある星の名前。
これ、この惑星イートスって顧客リストの所有惑星で見たような。こっちのグリモーは何年か後に彗星がぶつかることがわかって映画撮影用に売りに出されたって聞いた。ナッパのおっちゃんが行っていた星ももちろん書いてある。
あれ、これって、もしも、もしもだよ?もしこれが星流しにされたサイヤ人一覧だとしたらこの人達処分されてね?
リストを最後までスクロールする。終了、終了、終了、終了、終了……一番最後に終了の文字がない星流し者をようやく見つけて思考が止まった。
カカロット
「……キャロ?」
我に返ったのはスカウターの表示のおかげだ。
異様に高い戦闘力の持ち主が近づいてくるのを目に考えた。
……これ、見ない方がいい情報だったんじゃね?むしろ、見たら危ないやつなんじゃぁ。
ええっと、えーっと、取り敢えず偶然開いちゃったんだよって事にして適当にリンクや付属のファイルを開きまくってみる。
んで、片頰を殴って赤くしていかにも今まで寝てましたって感じにして……、って、もう隣に来てるよ!
何か言う前にと、慌てて部屋を出る。
「ルーナシのおじちゃん!なんか画面にいっぱい出ちゃったんだけどどうしよう!!」
そして大げさに騒いでみせた。