悟空の孫娘、パンは成人になっていた。
「ただいま」
パンはパオズ山の悟空の家に帰ってくる。
「おかえり、パン」
と、父親の
「ママは?」
「買い物に行ってるよ」
「ねえ、パパ」
「何だい?」
「どうしたらおじいちゃんみたいに超サイヤ人になれるの?」
「超サイヤ人になるには戦闘力を限界まで上げて激しい怒りを覚えないとなれないんだ。超サイヤ人になるのにお父さんも相当苦労したんだ」
「そうなんだ。最近の地球は平和だから怒るようなことがないのよね。なりたいな、超サイヤ人」
「トランクスや悟天は才能があったからいきなりなれたけどね」
パンは自分の部屋に移動する。
自室のサンドバッグを殴ると、振り子のように揺れる。
プルルルル──パンの携帯が鳴る。
「はい」
パンは電話に出た。
「もしもし、パンちゃん? ウーブだけど」
「どうしたの?」
「明日なんだけど、もし時間あったら、映画でも見に行かない?」
「何の映画?」
「ヒーロー映画だよ」
「行くわ」
ウーブは心の中で喜んだ。
そして翌日。
パンは街でウーブと合流した。
時刻はお昼だ。
「なんか食べてから行こうか」
「そうね。お昼食べてないし」
二人は近くのレストランへ入っていく。
席に着き、店員がお冷を持ってくると、店が爆発して吹き飛んだ。
二人は邪悪な気を感じ取る。
その気の元へ行くと、フリーザ一族のアイスという者がいた。
アイスは破壊の限りを尽くし、辺りを廃墟に変えていた。
「ハハハハハ! こんな星消えて無くなってしまえ!」
「ちょっとあんた、何してんのよ!」
パンの声に気づいて破壊を中断するアイス。
「何だお前?」
「私はパン。サイヤ人よ」
「ほおう。あの下等な猿か」
「パンちゃん、ここは俺が」
ウーブがパンの前に出た。
「貴様に用はない!」
アイスが放った不思議な光がウーブに当たり、彼の体が浮かび上がる。
「うわ? え?」
そして、上空に持ち上がったウーブの体が膨張を始める。
「パンちゃあああああん!」
次の瞬間、ウーブは爆裂霧散した。
「ウ、ウーブ……!」
パンはアイスを睨め付ける。
「ゆ……赦さない。よくも……よくも……!」
「あ?」
パンの気が一気に高まり、激しい怒りによって超サイヤ人へと変貌を遂げる。
「な、何だそのパワーは!?」
パンは無言でアイスの眼前に高速移動する。
驚き戸惑うアイス。
パンは拳をアイスの腹に叩き込んだ。
「ぐあ!」
腹を押さえるアイス。
「き、貴様……!」
アイスがパンに反撃をするが、彼女は攻撃を物ともせず、涼しい顔で立っている。
「な、何なんだ貴様は!?」
「とっくにご存知なんでしょう? 穏やかな心を持ちながら、激しい怒りで目覚めた伝説戦士……超サイヤ人、パンだ!」
相手を恫喝するパン。
後ずさるアイス。
パンはラッシュ攻撃をアイスに浴びせる。
「ぐっ! ぎっ!」
手も足も出ないアイス。
「は!」
アイスを吹っ飛ばすパン。
「ウーブの怒り……!」
パンはかめはめ波の体勢に入った。
「かー……めー……はー……めー……波──っ!」
パンの放ったかめはめ波がアイスを追撃する。
「うおわあああああ!」
粉々に消し飛ぶアイス。
パンの超化が解ける。
「ウーブ……」
涙を浮かべるパン。
「大好きだったよ……」
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