バトルスピリッツ列伝 ~遊戯王OGサーガ~   作:クロの助

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大変遅れてしまい申し訳ないです


私事ですが、神皇杯の店舗予選で2位、店舗決勝進出が決まりました
使用デッキは、よくある【Uダ・ゴン】にUキャッスルゴレムを入れた型です
詳しくは活動報告の方にでも乗せたいと思います




『ゲートオープン! 界放!後編』

 

〈第6ターン〉

「派手にいくわよ! あたしのターン! 」

〈リザーブ:6→11〉

 

先程のアタックで、コアは十分に揃っている

手札のキースピリットを呼ぶのにも十分な量だ

 

「まずは“ホムライタチ”を召喚!」

〈リザーブ:11→10〉

 

【ホムライタチ コア1 Lv1 BP1000】

 

しっぽが炎になった小さな鼬が現れる

 

「そして行くわよ、相棒! 赤き雷、天地に轟け! 雷皇龍ジークヴルム、召喚!」

 

水穂の背後に、雷と共に降臨する赤き竜

自身が“相棒”と称するスピリットの登場により、反撃の狼煙が上がる

 

【雷皇龍ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

〈リザーブ:10→6〉

 

しかし、それでも統夜は表情を崩さない

 

「随分と大層な登場だが、それだけじゃオレの場は突破できないんじゃないか?」

 

そう、統夜の場に存在しているレイ・ザウラー、前回いまいち活躍できずに今は落ち込んでいるが、アタックステップ開始時にスピリット一体を指定し、アタックさせなくするという強力な効果を持っているのだ

 

「(ま、それだけで止まるなら苦労しないんだけどな)」

「ふふふのふ、こっからが本番よ! 行くぜ! 究極の相棒!」

 

得意気に笑って返すと、手札から一枚のカードを抜きだす

 

「轟け、金色の稲妻! あたしと共に駆け上がれ!アルティメット・ジークヴルムの、雄姿に括目しなさい!!!」

 

青い装飾の入った金色の鎧をその身に纏った、本家ジークヴルムよりも一回り大きい竜が雷雲の中から舞い降りる

原点と究極、二体の雷皇龍が並び立つ水穂の場はまさしく圧巻、と言うにふさわしい場面であろう

 

【アルティメット・ジークヴルム コア2 Lv4 BP13000】

〈リザーブ:6→1〉

 

「くううぅぅっ!!!どうよ、統夜! この並び! テンション上がるでしょ?お子さんたちも大喜び、やっぱりドラゴンは子供受け良いわね!」

「・・・・ロボットの方が絶対受けがいいと思う」

「え~? だって白属性って大体敵ポジションじゃない。 猿とか」

「あの猿の話はヤメロォ! もっとカッコいい白使いがいるだろ!」

 

何か嫌な事でも思い出したのか、統夜は頭を押さえてガックリと項垂れている

気にしていても始まらないので水穂は自分のターンを進める

 

「マジック“グラウンドブレイク”、マジックが効くレイ・ザウラー側を指定! 機巧魔神を破壊させてもらうわよ!」

 

地割れにより、これまで統夜の攻防の要となっていた異魔神ブレイヴが破壊される

ガーネットドラゴンは重装甲・赤を持っているが、反対側のレイ・ザウラーはマジックに対する耐性を持ち合わせていない

 

「アタックステップ!」

「ならレイ・ザウラーの効果でルリ・オーサを指定!」

 

ようやく見せ場が来たレイ・ザウラーの口から冷気が放たれる

それによりルリ・オーサは足元を凍らされてしまい攻撃を封じられる

 

「いくわよ! アルティメット・ジークヴルムでアタック! Uトリガーロックオン!」

 

右手を銃の形に真似る動作をする水穂

それと同時に、アルティメット・ジークヴルムから赤い閃光が放たれ、統夜のデッキトップのカードが弾かれる

そのカードを見て、統夜は小さく舌打ちする

 

「・・・・コスト5“源氏八騎 薄金ストライカー”」

「ヒットォ!」

 

Uトリガー

それは、アルティメットにだけ許された能力

デッキトップのカードをトラッシュに送り、そのアルティメットのコスト未満ならヒット

それぞれに対応した強力な効果を発揮するのだ

 

「サンキュー、ナレーター! って訳で、アルティメット・ジークヴルムのBPは10000アップよ!」

 

【アルティメット・ジークヴルム BP13000→23000】

 

「さらにアタック時効果!“真・激突”! 必ずブロックしてもらうわ!」

 

統夜の場に存在しているブロックできるスピリットはガーネットドラゴンだけであり、必然的にブロック対象となる

 

「ガーネットドラゴン、ブロックだ!」

 

統夜のブロック宣言と共に、ガーネットドラゴンがアルティメット・ジークヴルムの前に立ちはだかる

しかし、その力量差は歴然であり、アルティメット・ジークヴルムの剛腕に弾き飛ばされる

そして、地面に倒れ伏したところにその拳が迫る

 

「フラッシュタイミング! “鉄壁ウォール”を使用! 不足コストはタネガシマのソウルコアをもらう! このバトルでアタックステップは終了、ソウルコアを支払ったことにより、ガーネットドラゴンはフィールドに留まる!」

 

拳が直撃する直前に、白いバリアがガーネットドラゴンを守る

水穂の残りアタッカーは二体、ここを防がなければそのまま負けていたであろう

 

「・・・・・あれま、残念。 ターンエンドよ」

 

水穂 〈ライフ〉2 〈手札〉3

〈コア〉 リザーブ:0 フィールド:5S トラッシュ:7

〈フィールド〉 

【六分儀剣のルリ・オーサ+ガイミムス コア1S LV2 BP8000】

【雷皇龍ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

【アルティメット・ジークヴルム コア2 Lv4 BP13000】

【ホムライタチ コア1 Lv1 BP1000】

 

 

 

 

そのままターンの終了を告げる

とは言ってもブレイヴの破壊に、防御マジックも消費させたのだ、流れは水穂に傾いて来ていると言っていいだろう

それでも油断するなど以ての外なのだが

 

 

〈第7ターン〉

 

「オレのターン」

〈リザーブ:0→7〉

 

一方の統夜はドローして、3枚となった手札から、とりあえず一枚を取り出し発動する

 

「マジック、“双翼乱舞”手札を二枚貰うぞ」

〈リザーブ:7→4〉

 

白の貴重なドローソースである機巧城や機巧魔神を悉く潰されてしまった統夜は、普通にドローマジックに頼るしかない

欲を言えばバーストとして二つのドロー効果を使いたいカードであるが今の状況ではそうも言っていられないだろう

 

「オレはリザーブのコアを使って、ガーネットのレベルを一つ上げ、ネクサス、“五角形の砦”をレベル2で配置。バーストをセットしてターン終了だ」

〈リザーブ:4→1〉

 

統夜 〈ライフ〉2 〈手札〉2

〈コア〉 リザーブ:1 フィールド:4S トラッシュ:4

〈フィールド〉 

【五角形の砦 コア1 Lv2】

【要塞都市ナウマンシティー コア0 Lv1】

【白亜元帥レイ・ザウラー コア1S Lv2 BP8000】

【ガーネットドラゴン コア2 Lv2 BP4000】

バースト

 

 

耐えの一手

統夜が選択したのはそれであった

中途半端にスピリットを並べて激突されまくるのに比べたら、ギリギリまで耐えてカウンターを狙う、それが統夜の中の最善の一手である

 

 

〈第8ターン〉

 

「あたしのターン!」

〈リザーブ:0→8〉

 

しかし、統夜がカウンターを狙っていることなど百も承知である

水穂は勢いよくターンを始めた

 

「まずはマジック“フェイタルドロー”! ライフが2以下だから三枚ドロー! 更にもう一枚発動よ!」

〈8→6→4〉

 

怒涛のドローラッシュにより、手札を8枚まで回復させる

過剰とも思えるが、これだけあれば攻め手が途切れることは無い

 

「五角形の砦レベル2効果、そっちがドローステップ以外で二回ドローしたから二枚ドローさせてもらうぞ」

「それくらいくれてやるっての! 更に、“アスケラ・ドラゴン”をレベル2で召喚、アタックステップに入るわ!」

 

【アスケラ・ドラゴン コア2 レベル2 BP3000】

 

「レイ・ザウラーの効果発揮、対象はルリ・オーサだ!」

 

現在唯一のダブルシンボルであるルリ・オーサが止められる

それでも統夜のブロッカーは二体、対する水穂のアタッカーは4体、ライフを削り取ることは可能である

何より、白デッキ相手に長期戦を挑む気はない

水穂は勝負に出る

 

「アルティメット・ジークヴルムでアタック! Uトリガー、ロックオン!」

 

再度放たれる閃光が統夜のデッキトップを弾き飛ばす

 

「・・・・・コスト5、“要塞都市ナウマンシティー”」

「ヒット! BPをプラス10000、真・激突よ! さぁ、どっちを差し出す!?」

「ガーネットドラゴンでブロック!」

 

統夜のブロック宣言とほぼ同時にUジークヴルムの拳がガーネットドラゴンを捉える

一度地面に叩きつけたかと思えば、今度はその首を鷲掴みにし高々と放り投げた

そのまま高く飛翔して追いつくと、再度拳を振り下ろし地面にたたきつけ勝利の嘶きを響かせる

 

「これで壁は、レイ・ザウラー一体のみ! 一気に畳みかけるわよ! ホムライタチでアタック!」

「ライフで受ける!」

 

てけてけとフィールドを駆ける鼬が、その燃え盛る尻尾を叩きつけ統夜のライフを削り取る

 

「よしっ! 次は――――――――」

 

残るライフは一つ、このまま押していけば勝利、と思われたその時だった

 

天空から無数の光が水穂のフィールドのスピリット、アルティメット達に降り注ぎ、水穂の視界を真っ白に染め上げる

やがて、その光に耐え切れなくなった水穂のスピリットたちは次々と破壊されていく

 

「なっ!?」

「ライフ減少により、バースト発動だ。 その効果により自分のライフが3以下のとき、このターンの間、相手のスピリット、アルティメットすべてをBP-10000!加えて、この効果でBP0になったとき、それらを破壊する!」

「――――――っ!? ガイミムス、分離よ!!」

 

【六分儀剣のルリ・オーサ+ガイミムス BP8000→0】

【雷皇龍ジークヴルム  BP4000→0】

【アルティメット・ジークヴルム BP13000→3000】

【ホムライタチ  BP1000→0】

【アスケラ・ドラゴン BP3000→0】

 

幸いな事にアスケラ・ドラゴンは効果による破壊には耐性を持っていた為、ガイミムスを残せたことを含め被害は絶望的と言うほどでもなかった

が、このターンの攻めは完全に防がれてしまった

 

「この効果発揮後、このスピリットを召喚する! 来い“砲天使カノン”!」

 

【砲天使カノン コア3 Lv3 BP10000】

 

統夜のフィールドを見れば、この惨状を創り出してくれた、機械的な装甲を全身に纏いこちらに多数の砲口を向けてくる天使の姿が見える

今の水穂にとっては、その存在が悪魔のように見えた

 

「ぐぬぬのぬ・・・・やられたっ・・・・!!!」

「いやぁ、面白いように罠にかかってくれたな」

「さっき千枚手裏剣踏んだ奴に言われたくないっての・・・・・ターンエンド」

 

 

水穂 〈ライフ〉2 〈手札〉7

〈コア〉 リザーブ:3 フィールド:4S トラッシュ:6

〈フィールド〉 

【ガイミムス コアS LV1 BP3000】

【アルティメット・ジークヴルム コア2 Lv4 BP13000】

【アスケラ・ドラゴン コア2 Lv2 BP3000】

 

 

〈第9ターン〉

 

「スタートステップ」

〈リザーブ:1→6〉

 

盤面を巻き返し、手札も増えた

またとない絶好のチャンスが舞い込んできたものだと口端をつり上げる統夜

果敢に攻めてくる水穂だが、流れは統夜に傾きつつあった

 

「煌めけ、白き清浄なる翼! 戒めの刃を今ここに! “天戒機神グロリアス・ソリュート”、レベル2で召喚! 不足コストはカノンから確保!」

〈リザーブ:6→0〉

【砲天使カノン コア3→2】

 

雲を裂き、光と共に舞い降りる白き翼の機神がバトルフィールドに降り立つ

 

【天戒機神グロリアス・ソリュート コア3 Lv2 BP10000】

 

「召喚時効果発揮! BP5000以下の相手のスピリット全てを手札に戻し、一体につきボイドからコア一つをオレのリザーブに置く」

「アスケラ・ドラゴン!ガイミムス!」

〈リザーブ:0→2〉

 

これにより、遂に水穂のフィールドはU・ジークヴルムを残し、ほぼ全滅となった

当然ながらブロッカーも存在しない

 

「そして、手札の“霊銀魔神”を召喚!」

〈リザーブ:2→0〉

 

【霊銀魔神 コア0 Lv1 BP5000】

 

統夜の場に、神秘的な雰囲気を纏った魔神が出現する

 

「二枚目の異魔神ブレイヴ・・・・」

「霊銀魔神をレイ・ザウラー、グロリアス・ソリュートと合体! 更にネクサスのコアでカノンをレベル3にアップ!」

 

【白亜元帥レイ・ザウラー+霊銀魔神 BP8000+5000=13000】

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 BP10000+5000=15000】

【砲天使カノン コア2→3】

 

 

「アタックステップ! グロリアス・ソリュートでブレイヴアタック!」

 

霊銀魔神の力を借り受けたグロリアス・ソリュートがその剣を構え、水穂の下へと羽ばたく

一応霊銀魔神の効果により、アンブロッカブル効果が付与されているのだが、水穂の場はがら空きの為意味をなさない

それでも合体により、ダブルシンボルとなっているこのアタックが通ってしまえば水穂のライフは0となる

 

それだけは避けなければならない

 

「まだよ! まだ終わんない! フラッシュタイミング! “デルタバリア”!」

「――――――握っていたか!!!!」

「このターン、コスト4以上のスピリットのアタックではあたしのライフはゼロにならない!」

〈リザーブ:7→3〉

 

カードの発動と同時に、水穂の目の前に三角形のバリアが現れる

 

「そのアタックはライフで受けるわ!」

〈水穂ライフ:2→1〉

〈リザーブ:3→4〉

 

「だがこの瞬間、グロリアス・ソリュートの【聖命】発揮! アタックにより相手のライフを減らしたため、ボイドからコア1個をオレのライフへ!」

〈統夜ライフ:1→2〉

 

「これでターンエンドだ!」

 

統夜 〈ライフ〉2 〈手札〉3

〈コア〉 リザーブ:0 フィールド:7S トラッシュ:6

〈フィールド〉 

【五角形の砦 コア0 Lv1】

【要塞都市ナウマンシティー コア0 Lv1】

【白亜元帥レイ・ザウラー+霊銀魔神 

コア1S Lv2 BP8000+5000=13000(左合体)】

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 

コア3 Lv2 BP10000+5000=15000(右合体)】

【砲天使カノン コア3 Lv3 BP10000】

 

 

 

〈第10ターン〉

 

「たまんないわね・・・・」

 

ぽつり、とバトルフィールドを見渡しながら呟く

水穂はニヤリと笑いながら、その瞳に闘志を滾らせている

 

「ライフ1の絶体絶命の崖っぷち・・・・こんな時ほど、熱く滾るこの魂! 燃えてきたあぁぁぁぁ!!!!」

「テンションたけーなオイ」

「ここで燃えなきゃ女じゃないっての!!! それに、統夜だって楽しいでしょ、このバトル!」

「ま、否定はしないけどな」

 

ギラギラと燃え上がっている水穂に感化されてか、統夜も楽しそうに笑う

店内の子供たちや他のお客も二人のバトルに釘付けになっている

 

「行くわよ! あたしのターン!」

〈リザーブ:4→14〉

 

「まずはアンタよ、ライト・ブレイドラ!」

〈リザーブ:14→13〉

 

【ライト・ブレイドラ コア1 Lv1 BP1000】

 

3体目のライト・ブレイドラが場に出る

無論、これだけでは相手にならない

これは手札に眠る本命の下準備である

 

「来るか・・・」

 

「そして、マジック“ビッグバンエナジー”を使用!!!」

〈リザーブ:13→10〉

 

「これにより、手札の系統“星竜”を持つスピリットのコストはあたしのライフと同じになる! あたしのライフは1、よって手札の星竜を1コストで召喚可能!」

 

水穂の手札の内、数枚が赤い輝きを放つ

 

「煌めけ、天に輝く流星! 天空に描け星光のアーチ! もっと、もっと輝けえぇぇぇぇぇぇ!!!」

「おい、どっかで聞いたことあるぞ」

「ペンデュラム召喚! 現れろ、あたしのスピリットたち!」

「結局言うのかよ!! つーか違うわ!」

 

「まずは、雷の原点!“雷皇龍ジークヴルム”!!!」

〈リザーブ:10→9〉

 

【雷皇龍ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

 

「赤き翼を羽ばたかせよ! “煌星龍ジークヴルム・アルター”!」

〈リザーブ:9→8〉

 

【煌星龍ジークヴルム・アルター コア1 Lv1 BP4000】

 

「雷光となりて駆けよ! “雷光龍ライト・ジークヴルム”!」

〈リザーブ:8→7〉

 

【雷光龍ライト・ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

 

水穂の場に現れる、三体のジークヴルム

これだけでも十分に豪快な場であるのだがそれでもなお、水穂の展開はまだ止まらない

 

「まだまだぁ!ネクサス、“超新星の輝き”を配置!」

〈リザーブ:7→5〉

 

「そこまで引き込んでたか・・・」

「このカードも、ビッグバンエナジーと同じように手札の系統“三龍神”を持つカードのコストをあたしのライフと同じにする! 」

 

水穂の背後の空間が歪んだかと思うと、その歪みからまさにビッグバンの如き強い光の爆発が放たれ、手札に眠るカードの一枚がそれに呼応するかのように、先程同様光を放つ

違うのは先程よりもずっと強い光であるというその一点

 

「爆熱纏いてここに再誕せよ! 紅蓮の星より生まれし創星伝説!! “アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ”! レベル4で召喚!」

〈リザーブ:5→2〉

 

天空より巨大な流星が飛来する。 その星は水穂の場の中央に落下し巨大な爆発を引き起こした。 そして、爆炎の中から姿を現したのは金と赤の鎧を纏った赤き竜。ジークヴルム達の頂点に君臨する龍がここに君臨する

 

【アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ コア3 Lv4 BP20000】

 

「ノヴァの召喚時Uトリガー、ロックオン!」

「っ・・・!」

 

水穂の指先から放たれた閃光が統夜のデッキトップを弾き飛ばす

 

「コスト5“シユウ”・・・・・!」

「よしっ!ヒットォ!効果により、トラッシュに置いたカードのコスト1につき1つ、ボイドからコアを最大5になるまでライフに置くわ!つまり、あたしのライフは、全回復! せっかく削ったのに、悔しいでしょうねぇ!」

「にゃろう・・・」

 

ちょっとだけ水穂の態度にイラッときた統夜だったが、中々に派手な事になっている水穂の場に感心しているのもまた事実であったりする

 

「更に、残りのコアを使ってガイミムスを召喚! ライト・ジークヴルムに直接合体よ!」

 

【雷光龍ライト・ジークヴルム BP4000+3000=7000】

 

「アタックステップ!」

「レイ・ザウラーの効果発揮! オレが止めるのは・・・ジークヴルム・アルターだ!」

「・・・・! そう来たか・・・」

 

統夜は一瞬悩んだ後、効果対象を選択する

この場合、一見するとダブルシンボルとなっているライト・ジークヴルムを止めるのが正しいように見えるかもしれない

しかし、統夜の場の異魔神ブレイヴ“霊銀魔神”の右合体時効果により、グロリアス・ソリュートは現在、合体していないスピリットではブロックできない、という状態になっている

 

「(統夜は、明らかにアタックを誘っている・・・・ってことかぁ・・・)」

 

水穂からすれば、万が一のためにブロッカーとしてライト・ジークヴルムは残しておきたい

また、それは統夜がアタックを受けきる準備ができているという事でもある

 

「ま、やることは変わんないのよね」

 

ふふっと笑いながら、眼前の竜たちを見据えると、皆やる気満々と言った様子で水穂の視線に咆哮や嘶きで答えている

覚悟は、決まった

 

「統夜! 全力でぶつかるから、ちゃんと応えなさいよ!」

「来るか!」

 

気合十分

恐らく、ここが勝負の天王山であろう

水穂はまず、自信のエースに先陣を切らせる

 

「アルティメット・ジークヴルム・ノヴァでアタック!Uトリガー、ロックオン!」

「・・・コスト7、“獅機鎧神ヴァルハランス・レオ”」

「ギリギリヒットォ!! このアタックは必ずブロックしてもらうわ!」

「・・・・・カノンで、ブロックだ!」

 

小さくすまんと呟く統夜に、気にするなと言わんばかりに小さく頷くと黄色い天使は果敢にも究極の龍神に立ち向かう

全身の砲門から一斉に光弾、光線をノヴァに向けて放つ。超高密度の弾幕に、さすがのアルティメットでも苦しいのか一瞬動きが鈍る。 一瞬の好機を見逃さず、カノンが最大級の光線を放ちノヴァが爆風の中に消える。 しかし、爆風の中で何かが光ったかと思った次の瞬間、傷一つ負っていなかったノヴァが、その手に持つ大剣をカノンへと振り下ろす

 

「続けて! Uジークヴルムでアタック! Uトリガー、ロックオン!」

「コスト4“鉄壁ウォール”!」

「またまたヒットォ! BP+10000!真・激突よ!」

 

【アルティメット・ジークヴルム BP13000+10000=23000】

 

「さぁ! いいかげんにその鬱陶しい恐竜差し出しなさい!」

「断る! フラッシュタイミング!“光翼之太刀”! グロリアス・ソリュートにBP+3000、疲労状態でのブロックを可能とする!」

〈リザーブ:3→2〉

 

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 BP15000+3000=18000】

 

「そのアタックはグロリアス・ソリュートでブロック!」

「お、のぉぉぉれぇ!!レイ・ザウラーがそんなに好きかあぁーっ!」

「何処の御大将だおまえは!」

 

二人がそうこうしている内に、ブロック宣言を受けたグロリアス・ソリュートとUジークヴルムがぶつかり合う

だが、いくら上げたと言ってもそのBPは究極の雷皇龍には届かない

真正面から拳を叩きつけられ、統夜のすぐ横の壁に激突するグロリアス・ソリュートにUジークヴルムの火炎が迫る

しかし、そこで統夜が動く

 

「フラッシュタイミング!」

「!」

「集いし絆が新たな力を呼び起こす!“キズナブレード”発動!」

〈リザーブ:2→1〉

 

「バトルしていないスピリットであるレイ・ザウラーを疲労させ、そのBPをグロリアス・ソリュートに加える!」

 

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 BP18000+13000=31000】

 

「BP31000!?」

 

突如として二体の間に割り込んだレイ・ザウラーの放つ冷気により、Uジークヴルムの火炎放射が掻き消される。そして、グロリアス・ソリュートは再び大剣を構え、Uジークヴルムへとぶつかっていく。

 

「究極を打ち砕け! グロリアス・ソリュート!」

 

統夜の声と同時にレイ・ザウラーが咆哮を上げ、それに呼応するかの如くグロリアス・ソリュートの剣が輝き、Uジークヴルムを一閃。 その赤き巨体を切り裂いた

 

「・・・・ターン、エンド」

 

まさか、Uジークヴルムが返り討ちにあうなどと、まったくもって予想していなかった

水穂は半ば唖然としながらターンエンドを宣言した

 

水穂 〈ライフ〉5 〈手札〉2

〈コア〉 リザーブ:2 フィールド:6S トラッシュ:7

〈フィールド〉 

【アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ コア2S Lv4 BP20000】

【雷光龍ライト・ジークヴルム+ガイミムス コア1 Lv1 BP7000】

【雷皇龍ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

【煌星龍ジークヴルム・アルター コア1 Lv1 BP4000】

【ライト・ブレイドラ コア1 Lv1 BP1000】

【超新星の輝き コア0 Lv1】

 

 

 

〈第11ターン〉

 

「オレのターン! スタートステップ、コアステップ、ドローステップ」

 

水穂の猛攻を凌いだ統夜だが、現在手札は一枚であり現状をどうにかできる物ではない

統夜は意を決してデッキトップに置いた手でカードを引き抜く

 

「ドロー!」

 

気合一閃のドロー、デッキは確実に自分に応えた

後は勝負に出るだけである

 

〈リザーブ:1→10〉

 

「オレは各スピリット、ネクサスを最大レベルにアップ!」

 

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 コア3→4 (右合体)】

【白亜元帥レイ・ザウラー+霊銀魔神 コア2→4 (左合体)】

【要塞都市ナウマンシティー コア0→2】

【五角形の砦 コア0→1】

〈リザーブ:10→4〉

 

「アタックステップ! まずはレイ・ザウラーで合体アタック! 霊銀魔神の左合体時効果により、レイ・ザウラーはLv1,2のスピリットからはブロックされない!」

「よーするにブロック出来ないのよね・・・ライフで受ける!」

 

〈水穂ライフ:5→3〉

 

ダブルシンボルの一撃が水穂に叩きつけられる

 

「まだだ! 続けて、グロリアス・ソリュートでアタック! 今度は右合体時効果により、合体していないスピリットにはブロックされない!」

「今度はイケるわ! ライト・ジークヴルムでブロック!」

 

水穂の宣言と同時に、ライト・ジークヴルムがグロリアス・ソリュートの前に水穂をかばうように立ちふさがる

しかし、BP差は歴然でありこのまま破壊されるのは目に見えて明らかだ

 

「だけど、このターンはなんとか――――――――」

「フラッシュタイミング!」

「またぁ!?」

「マジック“リブートコード”! オレのスピリット全てを回復させる!」

 

統夜の翳したカードから放たれた光に、二体のスピリットが照らされる

グロリアス・ソリュートの剣が、ライト・ジークヴルムを切り伏せる

そして、返す刃で再び水穂へと狙いを付ける

 

「いくぞ! レイ・ザウラーで二度目のアタック! 」

「ライフよ!」

〈水穂ライフ:3→1〉

 

 

「これでラストだ! 天戒機神グロリアス・ソリュートで、合体アタック!」

 

いつの間にか水穂のすぐ目の前で、剣を振りかざしていたグロリアス・ソリュートが真っ直ぐにその剣を振り下ろす

 

「・・・ここまで、か。 ライフで受ける!」

 

〈水穂ライフ:1→0〉

 

 

 

 

―――――――――――

――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

「――――――ありがとうございました、良いバトルでした」

「どうした、急に畏まって・・・・・・って、いだだだだ!!!」

 

バトルフィールドから出た途端、水穂は統夜に握手を求めたかと思うと、その手をメキメキと擬音が聞こえるほどの力で握りしめた

 

「痛い痛いって!! お前、それでもカードバトラーか!」

「うっさいっての! それだけ悔しいって事よ! 何であそこで回復マジック握ってんのよ! つーかノヴァ出したあたしが何で負けなきゃなんないのよ!!」

「知るか、そんな事!!!!」

 

理不尽すぎる水穂の言葉に、統夜は苦悶の表情を見せながら反論する

と、そこでようやく救いの手が差し伸べられる

 

「はいはい、子供たちが怖がっちゃうからそれくらいにしてね?」

「まぁ、紫さんがそう言うなら・・・」

「ほっ・・・」

「ところがギッチョン!!!」

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

一瞬油断したところで再度力を加えられ、統夜の悲鳴が店内に響き渡る

 

その後如何にか手を離してもらった統夜は、若干涙目になりながら水穂を睨みつける

 

「こうなったらもう一回バトルよ! 次こそあたしのトリプルノヴァでギッタギタにしてやるんだから!!!」

「上等だ! そっちこそ、あんまり負け過ぎて凹まないようにすることだな!」

「つーわけで紫さん、準備お願いします!」

 

そういい残して、二人は足早にバトルフィールドに戻ってしまう

 

「・・・・まったくもう、相変わらず負けず嫌いの似た者同士なんだから・・・」

 

ため息混じりに呟く紫の声は二人には届かず、二人は先程同様デッキを準備し、バトル準備を整える

 

そして、またも言葉を紡ぐ

 

 

 

 

 

「「ゲートオープン!界放ッ!」」

 

 

 

 

 





はい、という事でバトスピ小説、いかがだったでしょう?
後編の投稿が遅れてしまい申し訳ありません
大筋は決まっていたのですが、最後の展開がどうにもしっくりこなかったため、何回か書き直しました
書いてて楽しかったのが、スピリットのバトル描写です(上手いかは別として)
バトスピアニメの見どころと言えば超カッコいいCGによるスピリット同士の熱いバトルですからね
あと、コアの状況やら配分やらを書くのがやたら大変でした、面白いバトスピ小説を書いている作者様はホントにすごいと思います

今回はノリで書いてみたバトスピ小説ですが、今回書いていて楽しかったので、いずれは続編やら完全新キャラやらでまた書きたいと思います

では、ご意見ご感想お待ちしておりますのでお気軽にどうぞ!



簡単にデッキ紹介

~統夜~
前回【白重】と言ったのに、トリッキーな動きをさせようと思っていたら【白黄アンブロッカブル】に近くなってしまった
元からカノンは使わせる予定だったのでそこまで問題は無かったりする
ただし、今回のラストみたいに“アンブロッカブルで殴る→回復マジックでもう一度”が多くなりそうで、単調なバトルが多くなりそうで怖い
最初の案では、統夜のUザウラーとレイ・ザウラーVS水穂のUノヴァと通常ノヴァにするつもりだった

~水穂~
【トリプルノヴァ】・・・ダークな方のノヴァは入っていないので必然的に何のことかはお分かりかと
今回、スピリットのノヴァを出さなかった理由は、作者が本家ノヴァの負けるところを書きたくないから、とか言う大変勝手な理由だったりする
基本はただの【星竜】だと思っていただければOK、戦国ジークヴルムがかなり強力なので実はバトルを考えるのがすごく楽しかったりする

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