もし、一誠が数多に結んだ縁によってトライヘキサが討伐されたら   作:戦魔王ゼロ

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イッセーのライバル達が覚醒します。

ヴァーリー、曹操、サイラオーグ、匙の四人が覚醒します。さぁ、彼らはどうなるのでしょうか?


次回以降からトライヘキサ討伐戦が本格的に始まります。


トライヘキサ討伐編3

アーシアが悪魔の力を捨て、聖書の神(ヤハウェ)の力を継承した。彼女からは、全てを癒す優しきオーラが溢れていた。それを満足そうに見たヤハウェは、自身の意志を封じた聖槍の使い手である曹操に優しく語りかけるのであった。

 

曹操視点START

 

アーシア・アルジェントが聖書の神(ヤハウェ)の力を継承したのを見届けた俺の表情は暗かった。何故なら、聖書の神(ヤハウェ)の意志を継いでいるのは聖槍の担い手である俺だと思っていたからだ。確かに、道を違え、一時は見放されたこともあった。だけど、冥府にて己を見つめ直した俺は、自身の力を前の時以上に使うことができた。現に前の時には発動しなかった『覇輝(トゥールス・イデア)』を、さっき使用することができた。

 

そのためなのか、少し表情が固くなっていた。自分は、聖書の神(あなた)の意志を継ぐ資格は無いのかとーーー

 

すると、聖書の神(ヤハウェ)がこちらを向いてーーー

 

「別に、その聖槍(ロンギヌス)に自身の意志を込めただけであって継いでくれーーーなんて、考えてないよ。曹操君ーーー」

 

俺を見て、語りかけてきた。

 

「では、何故、俺にこの聖槍がーーー」

 

「偶々だよ、曹操君。神器(セイグリット・ギア)はランダムで宿る。君はランダムで選ばれて、聖槍は宿った。ただ、それだけなのだよーーー」

 

その答えに俺は憤慨してーーー

 

「では、何故、神器(セイグリット・ギア)という人の身には余る力を授けた‼そして、神器(セイグリット・ギア)を宿した人物のほとんどが、ましな人生を歩んでいないことは知ってるだろう‼答えろ、聖書の神(ヤハウェ)‼」

 

自身の怒りを聖書の神(ヤハウェ)にぶつけた。俺は自身で、この道を選んだ為、後悔はしていない。だが、僕が率いた英雄派に所属していた者のほとんどは、神器(セイグリット・ギア)を宿したことで、その力を恐れられ迫害された。彼らは苦しんだ。僕は、その彼らをーーー

 

「……」

 

何故、俺は異形を打ち倒すと願ったのだろうかーーー

 

俺は、ただ、迫害される同胞を救いたいだけだったのにーーー

 

「どうやら、気付いたみたいだね。僕の意志と、君の渇望がーーー」

 

俺の戸惑いに気付いた聖書の神(ヤハウェ)。彼は微笑みながら、俺の変化に触れた。俺は、恥ずかしながらーーー

 

「嗚呼。どうやら、俺は自身に酔っていたようだ。自身が選ばれた人間だと、人の可能性を示せる唯一人の人間であるとーーーそして、貴方は異形から人々を護るために、その手段の一つとして神器(セイグリット・ギア)を遺したのだな。わざと、作ったバグである神滅具(ロンギヌス)を筆頭にーーー」

 

俺の答えに満足した聖書の神(ヤハウェ)はーーー

 

「嗚呼、そうだよ。ただ、僕が二天龍を封じた後に力尽きたことで、信徒の者達、そして、未来ある子達には迷惑を掛けた。このことについては、僕が一生を掛けて償うつもりだーーー」

 

『‼』

 

その発言に驚きを隠せない一同ーーーー

 

「ですが、ヤハウェ様。あなた様、既に身体がーーー」

 

「それについては裏技が有ってね。アーシアの神器(セイグリット・ギア)である『聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)』とヴァレリー・ツェペシュの『幽世の聖杯(セフィロト・グラール)』、そしてミカエル達が管理する奇跡(システム)があれば、身体と共に僕は復活することができるーーー」

 

『‼』

 

「ただ、力のほとんどはアーシアに譲渡したから、昔のように世界を創ることはできないよ。まぁ、奇跡(システム)をほぼ正常に維持することはできるけどねーーー」

 

『‼』

 

ヤハウェのぶっちゃけに驚く一同ーーー

 

曹操は、それに対してーーー

 

「あなたが償うのであれば、文句は言いません。ただ、俺に従ってくれた、彼らの行動を無駄にはしたくなかったーーー」

 

その後、曹操は聖槍を構えた。そしてーーー

 

「俺の渇望は仲間達と共に逆境を、そして二天龍(彼らを)超えたい‼ヴァーリ・ルシファー‼兵藤一誠‼君たちが、僕の先祖が越えられなかった壁、赤壁だ‼」

 

そう宣言すると曹操の構えた聖槍は赤く発光した。彼の闘気に同調するかのように、聖槍は赤く、紅く、光を放つ。そしてーーー

 

ーー太・極ーー

 

神咒神威ーーー武皇帝・覇王曹操孟徳

 

曹操が望んだのは、最高の仲間達と共に逆境を、困難を乗り越えたいという求道ーーー

 

かつて、異形の毒となりたいと願った渇望は、自分しか見ていなかった恥ずべき過去ーーー

 

その過去を乗り越え、自身の意志を示した曹操に聖槍も答えた。

 

禁手(バランス・ブレイク)

 

かつての禁手は

極夜なる天輪(ポーラナイト・ロンギヌス・)聖王の輝廻槍(チャクラヴァルティン)だった。だが、そんな仰々しい者にはならない。何故ならーーー

 

「俺は一人ではない。王は孤独であるが、俺にはーーー」

 

すると、曹操の周りにはーーー

 

「どうやら出番のようだね」

 

「へっ、今度はヘマを掛けないぜ‼」

 

「私たちのトップはあんたよ!」

 

「僕も地獄から甦ったよ。今度は一介の剣士として、君の力になろう‼」

 

「曹操兄ちゃん、僕も戦う‼」

 

かつて、共に英雄派に所属していた者達がいた。ゲオルグも、ヘラクレスも、ジャンヌも、レオナルドも、そして、死んだはずのジークも笑みを浮かべて曹操の周りに立っていた。彼らの姿を見た曹操は目に涙を浮かべてーーー

 

「嗚呼、共に戦おう‼今度は英雄ではなく、共に背中を預けられる仲間として‼」

 

『応‼』

 

彼の声に答える英雄派の者達、その顔には昔の非情な姿からは考えられないほど、明るく美しい者だった。

 

それ以来、彼の禁手の名は、こう呼ばれることになる。

 

救世魏王の天輪聖槍(セイヴァー・オーバーロード・ロンギヌス)とーーー

 

曹操視点END

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

???視点START

 

曹操の変化を見ていた匙とサイラオーグは、彼の変化に驚きながらもーーー

 

「俺たちも黙って見ている訳にはいかないっすね‼」

 

「嗚呼、俺達も兵藤一誠のライバルとして、ここは共に限界を越えるとするか‼」

 

彼らの覚悟が奇跡を呼んだ。彼らの身体が、突如と紫色のオーラを発し始めたのだ。その変化にーーー

 

『匙‼』

 

『サイラオーグ様‼』

 

彼らの突然の変化に戸惑うソーナ達シトリー眷属とバアル眷属、そんな彼らの心配を余所にーーー

 

『俺達も、黙って見ているわけにいかねぇ(いかん)‼』

 

『ならば、示して見せろ‼匙元士郎‼サイラオーグ・バアルよ‼』

 

『押忍‼』

 

突如、聞こえた男の声に反応する両者ーーー

 

「誰ですか?貴方は?」

 

「我が名はカグツチ、かつて兵藤一誠に敗北した者成り。サイラオーグ、匙元士郎‼貴様達の覚悟は気にいたぞ!」

 

「嗚呼、ヴァーリ・ルシファー、兵藤一誠、そこにいる曹操孟徳の子孫同様、人の勇気は死んでおらんようだ。素晴らしい‼例え、異形としても、その覚悟は尊敬に値する‼嗚呼、素晴らしい。ここは俺の楽園(ぱらいぞ)そのものだ‼」

 

「いきなり、現れて自身の気持ちを吐き出すな。馬鹿者‼」

 

「すまん、すまん、四四八よ‼だが、彼らの勇気、覚悟がーーー」

 

 

いきなり、現れたカグツチと名乗る男と共に二人の軍服を纏った青年と少年が現れた。少年は軍服を纏う青年に説教をしていた。

 

突然、現れた彼らに驚く一同、まどかとマリィだけはーーー

 

「ヨーロッパの準備は終わったんだ。四四八君?」

 

「えぇ‼」

 

「カリオストロ、仕事した?」

 

「仕事はしてましたよ、マリィーーー」

 

軍服を纏った少年に普通に話しかけるまどかとマリィ、その様子を見ていたリアスはーーー

 

「あの、彼らはーーー」

 

「安心して、味方だよ!」

 

「うん、カリオストロは変態だけどスゴいよ?」

 

「紹介が遅れました。僕の名前は柊四四八、そこにいるロン毛がカグツチ、そこにいる馬鹿が、甘粕正彦です」

 

「馬鹿とは心外だな、四四八よーーー」

 

軍服の少年、柊四四八の紹介に異議を唱える甘粕正彦。それを見ていたリアスは恐る恐る一誠の知り合いか聞いた。

 

「貴方達もイッセーの知り合いなのかしら?」

 

「そうだよ、リアス・グレモリー。それにしても、このような美人が恋人とは、一誠も澄みには置けんな‼」

 

「口説いている場合じゃ無いだろう‼」

 

四四八のツッコミを受ける甘粕。そのやり取りをリアス達は暖かく見守っているとーーー

 

「来たようだな、ヨーロッパ組がーーー」

 

ヨーロッパに行っていたヴァーリーチームと『刃狗(スラッシュ・ドック)』チーム、そしてアザゼルが転移してきた。それだけではない。オーディンを筆頭とした北欧神話の神々、ゼウスを筆頭とした神々もいた。インド、エジプト、ゾロアスター勢もいた。また、その神々以上に力を持つ者達もいた。

 

リアスはある変化に気付いた。

 

「アザゼル、ヴァーリーはまさか?」

 

アザゼルも頭を掻きながらーーー

 

「嗚呼、ヴァーリは覇道神に成りやがった。たく、こっちが日本に居ない間に匙もサイラオーグも覚醒してるし、お前、どんな奴等と交流したんだよ⁉イッセー?」

 

アザゼルが空を見上げるとーーー

 

「いや、俺もびっくりしています‼」

 

頭を掻きながら、恥ずかしそうに空に浮いていた愛すべき人がいた。

 

「お帰り、イッセー‼」

 

「ただいま、リアス‼」

 

彼らは合流した。そして、トライヘキサ討伐に向けて、各自行動を取るのであった。

 

???視点END

 

 

 




ヴァーリーの流出の詳細は次回明らかにします。

匙とサイラオーグ、曹操も覚醒‼

曹操は太極に目覚めましたが、匙、サイラオーグはどんな力が覚醒したのでしょうか?


次回から本格的にトライヘキサ討伐編に入ります。お楽しみに‼
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