もし、一誠が数多に結んだ縁によってトライヘキサが討伐されたら 作:戦魔王ゼロ
ヴァーリ視点START
「何だ、この魔法陣は?」
オレの名はヴァーリ・ルシファーだ。
オレは魔王ルシファー血を引いている、今代の白龍皇だ。血筋と破格の才能の故に歴代最強の白龍皇と呼ばれている。
オレは人間界を襲撃したトライヘキサを倒すために、オレのチームと鳶雄のチームと共にヨーロッパに向かった。ヨーロッパには、再婚した母と再婚相手、再婚相手の間に作った二人の子供達と幸せに暮らしている。
母はオレを産んだ記憶がない。リゼヴィム達が記憶を消して、そのまま人間界に返したらしい。オレの記憶を失った母が再婚相手と、オレの弟と妹に当たる子供達と幸せに暮らしている。
さみしいが、幸せに暮らしている母を見ていると同時にほっとしている。ちなみに、オレから母に会いに行くことはない。何故なら、力を持ったオレが彼女に会いに行けば、彼女の幸せな日常を壊してしまうだろう。だからこそ、母の姿を見るのは、あのときが最後だった。
そして、決意したオレの記憶を失った母と、オレと面識がない弟と妹を影から守ろう。
そのためにも、トライヘキサ、お前だけは絶対に倒す。例え、オレの命を失ってでも、お前だけ絶対に倒してやる。その覚悟でヨーロッパに飛んだ。
オレのチーム、鳶雄のチーム、そして北欧の戦士等が一丸となってトライヘキサの動きを止めることに成功した。そして、オレはアジ・ダハーカを倒すことができた。オーフィスのお礼、母の想いがなければ発動しなかった魔王化、白龍皇と魔王ルシファーの力が融合した形態、この力がなければ倒すことができなかっただろう。
オレの姿を見たアザゼルは、「ようやくルシファーになることができたな」と喜んでくれた。何故だか、知らないが嬉しかった。もし、母と弟と妹と幸せに暮らしていたら、父はアザゼルが良いと思った。
暫く、トライヘキサの動向を監視していると次元の狭間を監視しているアジュカ・ベルゼブブから連絡があった。
「トライヘキサが活動を再開した」
この一報が入るとアザゼルは
「そうか、例の作戦を発動するか」
そう答えて準備を始めた。
「何をする気だ」
「トライヘキサを確実に封じ込める作戦さ」
アザゼルに何をするか聞くと笑いながら秘策があると返した。それを聞いたオレのチームと鳶雄のチームは安堵の表情を浮かべていたが、オレは何故か、違和感を感じた。この時見せたアザゼルの顔は、真剣だった。だからこそ、怖かった。
どうしても、アザゼルがいなくなってしまうビジョンが出てきてしまう。
不安に駆られたオレはアザゼルに再度話を聞こうとした瞬間、オレ達の身体が動かなくなった。よく見ると身体を特殊な術式で固定されている。
「拘束術式だ。暫くはお前でも解けないぜ、ヴァーリ」
「何故だ‼」
「今回の作戦は長期戦になる。その邪魔はされたくなかったからさ」
俺は、何故だ?と聞くとアザゼルはイタズラに成功した悪ガキの笑顔を浮かべて答えた。
アザゼルと各神話勢の首脳陣達が立てた作戦は、トライヘキサを封じ込める隔絶結界領域を作って、そこにトライヘキサを封じ込める。その後、各神話勢の主力陣を領域内に入れて、トライヘキサを完全に滅ぼすまで戦うというものだった。
それを成すには、数千年もの時間が必要で、一度入ったら、トライヘキサを完全に滅ぼすまで出ることができないものだった。
それを聞いたオレは
「何故、黙ってた。オレはあんたをようやく、父として慕いたかったのに」
アザゼルに泣きながら呟いた。
それを聞いたアザゼルは
「お前も変わったな。それを知れれば十分さーーー」
そう言って術式を発動した。
オレは初めて神に祈った。誰でも良い。この現状を打破できる力をくれ。
アザゼルと、いや、父さんと、このまま別れてたまるか!
オレの想いが届いたのかは、分からなかった。突如、巨大な魔法陣が展開し、発光したのだ。全員が眩い光に目を瞑った。そして、瞑った目を開くと、そこには、明らかにグレートレッドと同等、いやそれ以上の力を持つ軍勢が現れた。
そして、
「どうやら間に合ったようだな、カールよ」
オレの目の前に現れた、この世の黄金比で構成された長い金髪のドイツ軍の軍服を着た男がいた。
「そのようですね。獣殿」
明らかに不審者と呼べるような姿をした男が答えた。
だが、この二人から発生する神威は明らかにグレートレッドを越える。
そして、獣殿と呼ばれた男がオレに名を訪ねた。
「卿よ、名を何と申す」
「オレの名はヴァーリ・ルシファー、ルシファーの血を持つ、今代の白龍皇だ」
「そうか、卿が、我が愛しき宿敵、兵藤一誠のライバルか」
俺の名を聞いて、一誠のライバルであることを悟り、獣殿と呼ばれた男は喜んだ。
オレは、ここで兵藤一誠の名が出てきたことに驚いた。
「何故、一誠を知っている」
「そうか、彼は私達のことを話さなかったのか。ならば、その問いに答えよ。私の名はラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ、聖槍十三騎士団・黒円卓第一位で首領である」
名を尋ねた俺に獣殿、ラインハルトは名乗った。
その答えに驚きを隠せなかった。彼が、かつて兵藤一誠が言っていた黄金の獣だと、ならば、その隣にいる不審者みたいな格好をした男が水銀の蛇か。
「その驚きを見ると、彼は私達のことを一応話したみたいですよ。ちなみに、私の名はカール・クラフト、聖槍十三騎士団・黒円卓第十三位で、副首領を務めているよ。そして、ここに集まったのが、かつて兵藤一誠と戦った宿敵達だよ」
水銀の蛇の言った言葉は、アザゼルを含めたオレ達を絶句させた。こいつら全員がグレートレッドに匹敵する力を持つ、兵藤一誠の宿敵であることにオレ達は絶句した。
絶句しているオレ達を尻目に、白い身体と黄金の装飾を施したような姿をした幻獣が近づいてきた。
『私は違う。寧ろ、兵藤一誠に恩がある。こいつらと一緒にするな』
白い幻獣は念話を飛ばしてきた。
「これはすまなかった。アルセウス、だが、君も兵藤一誠に矛を向けたと聞いているよ」
水銀の蛇が謝罪したが、一誠と敵対したことを指摘した。
『それは、我が怒り狂っていたからだ』
アルセウスと呼ばれた幻獣がふんぞり返る。
この会話を聞いていた、顔に大きいキズが入った金髪の軍服を纏った刀を6本腰に差した男が
「無駄話も、それぐらいにしろ」
アルセウスと水銀の蛇に刀を向けていた。
「これは、すまない。英雄よ」
水銀の蛇は謝罪した。
その一連の会話を聞いていた旧日本軍の軍服を纏った男が、
「ほう、オレと同じ魔王となった少年か」
俺を見て、呟いた。
それらを傍観していた金髪の男が急に怒り出した。
「貴様ら、いつまで
その瞬間、その男の周りの空間が歪みだして、数多の武器が出てきた。
それを見た黄金の獣は
「それは、すまなかった。古代ウルクの英雄王よ。では、始めるとしよう。アザゼルよ。私達と共にトライヘキサを倒すことはできないか?」
アザゼルに共闘を申し出た。
「ここにいるのは、かつて兵藤一誠と戦った
そう言って水銀の蛇はアルセウスに目をやった。
アルセウスはオレ達に念話で彼らの情報を伝えた。
絶句した。何だ、このメンツは、軽く銀河を何万回も滅ぼせるぐらいの力はあるぞ。
アルセウスが念話で伝えた戦力の情報は俺達がイッセーから聞いていたのよりもすごかった。
《黄金の獣》ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ
《水銀の蛇》カール・クラフト
《創造
《英雄王》ギルガメッシュ
《岩窟王》エドモン・ダンテス
《魔王》甘粕正彦
《征天魔王》織田信長
《覇王》豊臣秀吉
《帝王》足利義輝
《凶王》石田三成
《狂王》クー・フーリン
《獅子王》アルトリア・ペンドラゴン
《金剛夜叉鬼神・現神種》オバ朗
《魔神操者》シュウ・シラカワ
《螺旋王》ロージェノム
《反螺旋》アンチスパイラル
《悪魔》暁美ほむら
《英雄》クリストファー・ヴァルゼライド
《白ひげ》エドワード・ニューゲート
《赤髪》シャンクス
《鷹の目》ジュラキュール・ミ・ホーク
《滅びの聖母》フィーネ
《悪平等》安心院なじみ
《不可逆の破壊者》獅子目言彦
《炎統者》志々雄真実
《大導師》マスターテリオン
《捕食者》三虎
《破壊竜》アクノロギア
《黒魔導士》ゼレフ・ドラグニル
《神羅魔導神》メビウス
《神羅聖龍神》サイガ
《神羅光龍神》リュウガ
《神羅黄金神》マキシウス
《神羅終極神》カイ
《神羅魂獣神》サイ
《神羅聖魔神》アーク
《神羅太陽神》アポロ
etc.
このメンツを見た俺はトライヘキサを完全に滅ぼすことができると確信したのだった。
ヴァーリ視点END
どうでしたか、書いてると、本当にトライヘキサが可愛そうに思えるぐらいのラスボスを張れる者達が集まりました。
次回は日本にいるリアス達の視点で進みます。彼女達のところには誰が来るのでしょうか。楽しみにしてください。