もし、一誠が数多に結んだ縁によってトライヘキサが討伐されたら   作:戦魔王ゼロ

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ついに一誠があれを使います。


一誠の過去~赤き龍の軌跡4~

一誠回想4 START

 

「てめぇの最後だ‼」

 

そう言って全身から飛び出した杭で襲い掛かるヴィルヘルム。

 

この人に触れない方が良いーーー

 

直感で判断した俺は後ろに飛んで回避しようとした。

 

だがーーー

 

「遅せぇ‼」

 

ヴィルヘルムの攻撃速度が予測よりも速かった。回避しようとした俺よりも速く動いたヴィルヘルムは俺の身体を杭で貫いた。

 

「がはぁ」

 

「呆気ねぇな、心臓は貫いた。てめぇはもう死ぬぜ」

 

死ぬ、俺がここでーーーー

 

まだ、やり残したことがある。あの平和な日常にーーー

 

「帰るんだぁ‼」

 

死に体だった身体を揺さぶってヴィルヘルムの頭に頭突きを喰らわした。

 

「痛てぇ‼」

 

俺は遠山直伝の頭突きをヴィルヘルムに喰らわすと、ヴィルヘルムの身体に蹴りを入れて後ろに飛んだ。その際に杭は抜けた。

 

「てめぇ、無茶しやがるじゃねぇか」

 

「俺には帰る場所がある。あの平和な日常に帰るまでには‼」

 

死ぬわけにはいかねぇんだよ‼

 

死に体、心臓を刺し貫かれた俺は勢いに任せて叫んだあとーーー

 

ドライグ、いくぞ。生き抜くために‼

 

『嗚呼、相棒。気付いているか?』

 

何時の間にか術式を掛けられてる。質の悪い術だ。この術式を使うためにーーー

 

『何千もの生命を殺さなければいけないみたいだな。ただ、相棒は既にーーーーーー』

 

ドライグ、俺は手は既に赤い血で濡れている。俺は生きるために殺し続けた。その人達を犠牲にした罪を償うためにもーーーーーー

 

『分かった、共に帰ろう。あの日常にーーーーー』

 

いくぜ、ドライグ‼

 

『おう、兵藤一誠‼』

 

ドライグと共にもう一度、意志を確認した俺は、頭に浮かんだ術を唱えた。

 

形成(Yetzirah)赤き竜の帝王(Y Ddraig Goch)‼』

 

俺の身体から赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケアメイル)のような赤い装甲が生えて全身を包んだ。まるでドライグと一体化したかのようにーーーー

 

「何‼何で、てめぇもそれを使える‼」

 

この姿を見たヴィルヘルムが慌てて聞いてきた。

 

「知るか、頭の中に入ってきたんだよ‼」

 

俺の答えを聞いたヴィルヘルムは納得した。

 

「どうやら、あの変態(ストーカー)の差し金か。余計な真似と言いてぇところだがよーーーーー」

 

納得したヴィルヘルムは、舌嘗めずりしながら構えた。

 

面白くなってきたじゃねえかーーー

 

「使えよ。その上にも至っているんだろう‼」

 

「てめぇもな‼」

 

ヴィルヘルムの挑発を聞き流しながら、頭に流れ混んだ詠唱を口にする。

 

 

かつて、白き竜の皇帝と凌ぎを削ったドラゴンがいたーーー

 

そのドラゴンは赤い鱗と翼を持ち、無尽蔵の魔力を宿していたーーー

 

赤い竜と呼ばれたドラゴンは、自身の力を有した因子を夢魔の血を引く魔術師に託したーーー

 

魔術師は幼き子に赤い竜の因子を宿らせ、その幼き子は成長し、円卓を統べる偉大な王となったーーー

 

その者の名はアーサー・ペンドラゴン、騎士の王と呼ばれしブリテンの救世主なりーーー

 

我が身も赤き竜を宿す者、騎士の王と呼ばれた者に、そして、赤き竜と呼ばれたドラゴンを越える人の子なり‼

 

創造(Briah)ーーー、我が身は赤き竜なり(Y Ddraig Goch・Rex Arthur)

 

詠唱を終えるとーーー

 

「でけぇ、まさか、ドラゴンになるとは思わなかったぜーーー」

 

そう、俺は生前のドライグの姿になっていたーーーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「フハハハハハハ‼カールよ、あの少年は一発で貴様の目論みを看破したようだ」

 

「そのようだね、獣殿。彼は私の予想を越える男のようだ」

 

前回から一誠の様子を伺っていたラインハルトとカール・クラフトは一誠の姿を見て笑いが止まらなかった。

 

「兵藤一誠、私に未知を見せておくれーーー」

 

ラインハルトはドライグの姿をした一誠に微笑みながら一誠に期待を掛けるのだった。

 

一誠回想4 END

 

 




ようやく、一誠の形成と創造を見せることができました。詠唱に関してはドライグとアーサー王にちなんだほぼオリジナルの詠唱です。

創造については次回詳しく触れますが、詳しい説明抜きにすると一誠がドライグになります。

次回もお楽しみに‼
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