超次元機動戦士ネプテューヌ   作:歌舞伎役者

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別れと弔い合戦

スサノオの赤い光が消える。

 

《が………く……!》

 

「まだ生きているか……。だが、もう2度とは戦えんだろう」

 

スサノオは残った右手にソウテンを握り締めているが、機体はスパークしてしまっている。

 

「この局面で咄嗟に急所を逸らす腕……素直に賞賛に値する」

《ま……だ……!》

「もう立つな!無駄に命を散らすことないだろう!」

《捨てられないものがある……!》

 

スサノオが剣を構え、立ち上がろうと震える。

しかし、立つことは叶わず、その場でガクガクと震えるだけだ。

 

「………最後の一太刀……いや、最期の、か?」

「スミキさんっ!もういいからっ!」

《僕は死なない……!みんなに会って、もう1度……あの日々を取り戻すまでは……!》

「来いっ!」

 

スサノオの体が一瞬だけ、赤く光った。

残されたトランザムの残り時間……ワンセコンド。

その一瞬に全てを乗せて、スサノオの刃がブレイブへと向かう。

 

(速いっ!?)

 

《………後は、任せた、よ……》

 

ブレイブにはスサノオが見えなかった。

ブレイブの脇腹に深い傷口が生まれる。

 

「ぐあっ!」

 

ブレイブが傷を抑え膝をつくのと、スサノオが倒れるのは同時だった。

 

「はあっ、はあっ、恐ろしいヤツだった……。俺もまだまだだということか……」

 

今度こそスサノオは動かない。

 

「……よもや、アレを見て……立ち向かわないという選択肢はあるまいな」

 

ブレイブは傷口を抑えながらユニとネプギアの方を見る。

さっきまでの様子は欠片もなく、立派に決意を目に秘めている。

 

「……ソイツを診てやってから、かかってこい。死んだかどうかはわからんが……恐らく、長くはない」

 

ブレイブが傷を抑えながら後ろを向き、スサノオから離れる。

ネプギアとユニはスサノオへと駆け寄り、抱き抱えた。

 

「スミキさん……スミキさん……っ!」

 

ネプギアはスミキの名前を呼ぶが、応えはない。

死んでしまったのか、気絶しているのか……どちらにせよ、胸の傷は深すぎる。片腕も肩から切断されてしまっていた。

 

「……ありがとうございました」

 

ユニが目に涙を浮かべながらスミキを見る。

もう泣かないから、これが最後の涙だ。

 

「私……もう、倒れませんから……っ!負けても、くじけても……倒れません、から!」

 

顔も見たことのない男なのに、その死を狂おしいほど辛く感じる。

数度助けてもらって、ただ、それだけ。

それだけなのに、倒れた彼を見ていると胸の奥から感情が溢れ出して止まらない。

 

「………別れは済んだか」

 

ブレイブが振り向くと、ユニは小型化したX.M.Bを持って、ネプギアは自分のH-M.P.B.Lとスサノオが持ってきたH-M.P.B.Lの両方を構えていた。

 

「……ヤツならば、俺を足止めさせている間にお前達を逃がすことが可能だったはずだ」

「わかってるわよ。あの人は、1度も逃げろなんて言わなかった」

「お前が悩んでいることを知るや否や、手を差し伸べるでもなく、ただ言葉だけでお前を立ち上がらせる手助けをした」

「知ってるわよ。あの人は、何もかも、私のために……」

「立っていられぬほどの傷を負い!それを隠し、ただお前が悩んでいるというだけで命を賭けた……なんと立派なことか!」

 

ブレイブが剣を構えた。

 

「貴様らもヤツに期待されたのなら……応えてみせろ!」

「ネプギア……!」

「わかってるよ、ユニちゃん……!」

 

ブレイブが剣を振りかぶる。

 

「ぬんあっ!」

 

飛んできた斬撃を2人が飛んでかわす。

 

「許して、スミキさん……!狙撃手に感情は不要だってわかってる、けど……!」

 

ネプギアが前に出て、ユニは後方でX.M.Bを構える。

 

「今だけは、私、抑えられないっ!」

 

ユニのビームが正確無比な狙いでブレイブに向かう。

しかし、ブレイブは剣の腹でそれを受け止めてしまう。

 

「正確な狙いだ……だが、それだけに読まれやすい!」

「弾に感情を乗せる……!当たらなくても、効かなくてもいい!」

 

さらにユニが引き金を引く。

 

「届けーーッ!」

「く……!」

 

さっきと全く同じ場所、ミリ単位でもズレのない射撃にブレイブが歯を食いしばる。

 

「あの人に教えてもらったこと、伝えてもらったこと……何もかも、忘れはしません!」

「ふん、そんな付け焼き刃で!」

 

ネプギアのH-M.P.B.Lを受け止める。

 

「ヤツの戦いに影響でも受けたか!?しかし、武器が増えたからといって強くなるわけではないぞ!」

「ああっ!」

 

しかし、弾かれた。

さらに追撃しようとするブレイブの目の前をユニの弾丸が掠める。

 

「これ以上、やらせるとでも思ってんの!?」

「やるな!」

「たとえ、使いこなせなくても……!」

 

ブレイブがネプギアの方へと視線を向けると、そこにはH-M.P.B.Lを両方とも前に向けるネプギアがいた。

その銃口がスパークしている。

 

「スミキさんの……スミキさんの……っ!」

「来るか!」

「魂が、こもってるんだからァァーーーッ!」

 

H-M.P.B.L2丁の最大出力はそれ自体が螺旋を描いてブレイブへと向かっていく。

 

(受けきれぬか……!)

 

普段なら受けきれたかもしれないが……ここに来て、スミキが最後に与えた傷がズキンと痛む。

ブレイブは最大出力を高く飛んで避けた。

 

「逃がさない……ストライダーフォーム!」

 

ネプギアが4枚の羽をはためかせて翔んだ。

ブレイブを逃さず、瞬時に間合いに入り込む。

 

「ふっ!ふっ!ふっ!」

「振り回しているだけではなっ!」

「ああっ!」

 

しかし、ネプギアの剣はすべて弾かれてしまい、逆に蹴飛ばされてしまう。

 

「やはり、貴様もあの男に届かんか!?」

「くっ……!」

「落ちろ!」

「うっ!」

 

ブレイブの兜割りがネプギアを襲う。

剣で受けたものの、ネプギアは地面に叩き伏せられてしまう。

 

「まだ……!」

 

しかしネプギアはすぐに立ち上がり、ストライダーフォームでブレイブの周りを旋回し始めた。

 

「搦手に出るか!」

「………そこっ!」

「ぬ……うっ!」

 

ユニの射撃をブレイブが受ける。

ユニの射撃は完全に傷口を狙っていた。アレが当たれば……ブレイブであろうと大ダメージは避けられない。

 

「ヒットアンドアウェイで!」

「速い、が……!」

 

ネプギアはスサノオのように切り抜けては離れ、切り抜けては離れを繰り返す。

ブレイブも剣で受けるのみで反撃ができていないが……。

 

「見切った、そのストライダーフォームとやら!」

「そんな嘘を!」

 

ネプギアが背後からブレイブに真っ直ぐに向かう。

しかし、ブレイブはネプギアの剣が届く瞬間、後ろを振り向いた。

 

「なっ!」

「そこっ!」

「あああっ!」

 

予想していなかったカウンターにネプギアが吹き飛ばされ、地面に落ちた。

 

「な、なんで……!」

「貴様のストライダーフォーム……確かに速い。しかし、その速さは正面……貴様の体が向いている方向にしか動けない」

「っ!」

「ならば、貴様が方向転換をした瞬間を狙えばいいだけのこと!」

「私の……私のストライダーフォームが、そんなことだけで破られるはずが……!」

「ならば、もう1度繰り出してみるか?」

 

ブレイブの顔は自信に満ちている。

また同じ戦術に出れば、今度は首と胴は繋がっていないだろう。

 

「く……!」

「だからなんだってのよっ!」

 

横からの射撃がブレイブの気を逸らす。

 

「まさか、諦めたわけじゃないわよねネプギア!その程度で、終わるわけがないわよねっ!?」

「ユニちゃん……!」

「アンタもアンタなりに!頑張ってあの人に応えなさいよ!」

「その射撃、目障りだ……!」

 

ブレイブがユニへと向かっていく。

 

「ユニちゃん!」

 

狙撃手であるユニに接近はそれすなわち死を意味する。

だからこそユニは背中のコーン型のプロセッサユニットを使って後方に逃げる。

 

「まるでバッタかバネだな……!」

「く………!」

 

急停止と急加速を繰り返すユニは、確かに追いつき難い。

しかしそれだけの動きをしているということはそれだけのGが体にかかるということだ。

 

「この、程、度……!」

「逃げられはせん!」

 

壁に追い詰められたユニが上へと逃げる。

ブレイブも床を蹴って高く飛ぶと同時に自分の体に加速をかけた。

 

「っ!」

「これで終わりだ!」

「とでも、思ってるんでしょうね!」

 

ユニのX.M.Bの銃底からビームの刃が発振された。

 

「なっ!」

「ぐ……!」

 

ビーム・ジュッテがブレイブの剣を受け止めている。

しかしブレイブの剣が重かったのか、ユニの腕はプルプルと震え、このままでは反撃にも出れない。

 

「早く来なさいよ、ネプギアァッ!」

 

ユニの叫びがこだまする。

早く援護しようと身構えたネプギアだったが、ふとその視界に倒れたスサノオが入る。

 

「…………」

 

「所詮それも、その場しのぎの武器だ……!」

「ン、だったら……!」

 

コーンが反対方向を向き、ユニを急激に後退させる。

さらにそのまままた反対を向き、今度は急接近。

 

「どうだってんのよ!」

 

ビーム・ジュッテで切りつける。

しかしブレイブもそれを受け止めた。

 

「ぬ……!」

「勝つ、勝つんだから……見てなさい!ここからよ!」

「なに……?……ぬ!」

 

ブレイブが後ろから迫るネプギアを気配で感じ取り、ユニを押し飛ばす。

 

「くううっ!」

 

そしてすぐさま振り向いてネプギアの剣を受け止めようとするが、受けたそのままの体勢でブレイブは大きく後退させられた。

 

「うおおおっ!?この、パワーは!?」

 

ネプギアの姿がいつの間にか変わっている。

肩にあったはずの4枚の羽は消え、代わりにH-M.P.B.Lが1丁ずつ懸架されている。

そして両手に握っているのはスサノオが持っていたシラヌイとウンリュウ。

 

「この形態は……ダブルバレット!」

「肩に銃をかけたくらいで!コケ脅しをォッ!」

 

ブレイブの剣がネプギアの剣を打ち上げた。

 

「………!」

「そこだっ!」

 

ガラ空きになった脳天に振り下ろされた剣。

ネプギアの両手は弾かれて防御が間に合わない。このまま真っ二つに切られてしまうかと思いきや、そうではなかった。

 

「っ!」

 

肩のH-M.P.B.Lがクルリと回ってネプギアの前で交差する。そしてそのままブレイブの剣を受け止めた。

 

「なに!?」

「二刀流じゃありません……四刀流です!」

 

逆にガラ空きになったのはブレイブの胴。

その先にあるブレイブの傷口に向かってネプギアが狙いを定める!

 

「そこぉぉぉっ!」

「ぐ、ああああっ!?」

 

ブレイブの傷口に深くシラヌイとウンリュウが突き刺さる!

 

「ユニちゃん、今っ!」

「ネプギア……!」

「この、させるかぁっ!」

「………!」

 

ブレイブが拳を握ってネプギアに振りかぶっている。

咄嗟に腕と両肩のH-M.P.B.Lを交差してガードするが、ブレイブの懇親の一撃だったために吹き飛んでしまう。

 

「あああっ!」

 

そのまま壁にぶつかって体が逆に反り返る。

頭でもぶつけたのか、ネプギアはそのまま倒れて起き上がらない。

 

「はあっ、はあっ……!」

 

しかし、ユニはそれを気にもとめなかった。

せっかくネプギアがチャンスを作ってくれたのだ。それはネプギアが自分に託してくれたということだ。

なのに、ネプギアを助けに行ってそのチャンスを逃してどうする!?

 

「誇張じゃない……全弾撃ち尽くす!」

 

すでにユニはX.M.Bの装填を済ませていた。

 

「銃身が焼けるまで、撃ち続けるわ!」

 

ユニのラッシュが始まる。

 

「ぬっ!?」

 

ユニのX.M.Bのビームがブレイブへ一直線の動きで向かう。

ブレイブは避けきれず、剣の腹で受けるしかない。

 

「まだ、まだ!」

「ぬ……く……!」

「まだぁっ!」

 

ビームだけではない、他の弾もブレイブに向かって間髪入れず撃ち込んでいく。

散弾、ライフル弾、徹甲弾、榴弾……ありとあらゆる弾丸がブレイブに注がれる。

ユニがどれだけ急加速と急停止を繰り返そうとも弾丸が当たる位置はただ1点、ブレイブの剣のみ。

 

「く………!」

 

するとブレイブは何度も響く銃声の中にピシリと嫌な音が混じっているのを聞いた。

 

「まさか……砕けているというのか!?俺の剣が!?」

 

ブレイブの剣はスサノオに切れ込みを入れられた部分からひび割れ始めていた。

剣で受けるのをやめたかったが、それをしたら最後、弾丸の雨は直接ブレイブへと降り注ぐことになる。

 

「ぬ……う……!」

 

しかし、ユニにも限界がきていた。

1つ、また1つと弾丸が尽きていく。

残った弾数と弾種を正確に理解し、リロードを無駄なく終わらせ、そして引き金を引き続ける。

それでも弾丸に限りがあるように、ユニの体にも限界がきていた。

これだけの弾丸をこれだけの急移動を繰り返しながら撃つ、それは相当の体の負担になる。

 

(でも……!)

 

あそこに倒れている人は、この程度では!

 

「だったら私だって負けない……!少しでも、あの人に追いついてみせるの!」

 

彼の言葉が胸にこだましている。

ひたむきな心と負けん気、それを胸に抱えて……!

 

「最大出力……!今度こそ!」

 

X.M.Bを構えるとそのジェネレーターが唸りをあげ、銃身へと全エネルギーを注ぎ始める。

剣の影からユニを見るブレイブは怖気が走ったような気がした。

あんなエネルギー、小型のビームライフルから放たれるものではない。同じ銃でもネプギアのものとは威力が段違いであることが撃たれる前からわかる。

 

「でぇぇやああぁぁぁッ!」

「う、おおおおっ!?」

 

ついにX.M.Bから最大出力の熱線が放たれ、ブレイブの剣へと直撃する。

あまりの威力と衝撃にブレイブは大きく後ろへ体を押され、さらにそれだけではなく腕が痺れてビームに押し切られかけるのを感じる。

 

「しぃぃぃぃずめえぇぇぇぇッ!」

 

さらにユニはその反動を抑え込むばかりか、前進を始めた。

最大出力のビームなど抑え込むのさえ難しいのに、照射する場所はたとえ1mmだろうが動かさずに前に進む。

それはユニの背にあるコーン型のプロセッサユニットのおかげでもある。しかし、1番の要因はやはりその魂。

前へ前へ向かおうとするユニの魂が体の力を引き出し、前に進ませているのだ!

 

「届けぇぇーーーーッ!」

 

X.M.Bのエネルギー残量が凄まじい勢いで減っていく。無論、ユニだってそれを理解している。

けれど手を緩めることなどしない。

X.M.Bが、ブレイブの剣を砕いてブレイブへと届かせてくれることを信じているから!

 

「ぬううううっ!」

 

ユニが前に進むために、ブレイブの剣へと伝わる衝撃はどんどん増していく。ブレイブももう後退はせず、傷が痛むのも気にせずにそのビームを受け止めている。

こんな窮地、最初にユニと戦った時には味わえなかった!

 

(たかが1人や2人、一緒にいるだけでこれだけの力を発揮するとは……っ!)

 

ユニのX.M.Bのビームがブレイブの剣へとどんどんヒビを入れていく。

ピシ、パシとブレイブの剣へと亀裂が走った。もう芯は砕かれているのかもしれない。

あとほんの数秒の照射、それだけでブレイブの剣は砕け散っていただろう。

 

「………!」

 

しかし、無常にも訪れたのはエネルギー切れ。

ブレイブに伝わる衝撃がほんの一瞬だけゼロになる。

 

(今が好機!)

 

その瞬間、ブレイブは剣を返してユニを切り裂こうと剣を振るう。

もういつ剣が砕けてもおかしくはない。

その前にこちらが勝負を決める!

 

しかし、ユニも弾切れを予測していなかった訳では無い。

ユニだって予測していた。エネルギー残量を正確に理解していた!

だからこそ、ユニの片手には弾頭が握られていた。

 

(もう、ネプギアの時みたいに諦めたりしない……!)

 

定説を、常識を、セオリーを無視して勝つ。

銃が使えないのなら、まだその拳が残っている。そしてその拳には、ロケット弾の弾頭が握られていた!

 

(手で撃ち込む気かっ!?)

 

「あああああっ!」

 

爆風は容赦なく自分だって襲うだろう。

けれどブレイブだって襲う!

死にたいわけじゃない、捨て身なわけじゃない!

これは、勝つ、ための………!

 

『!』

 

ユニの弾頭とブレイブの剣がぶつかり合う。

その瞬間、ユニの弾頭が弾けた。

 

「ああっ!」

「ぐうっ!」

 

お互いに爆風に吹き飛ばされた。

ユニは地面に尻餅をつき、ブレイブは数歩後退する。

 

「っ!」

「むうっ!」

 

しかしそれでも2人は油断しない。

爆風の向こうの相手に向けて1人は剣を振り、1人は銃を突き付ける。

 

 

『ーーーーっ!』

 

 

………ユニの弾丸はブレイブに届かなかった。

弾切れ、そして限界まで酷使したX.M.Bは既にとんでもない熱を発しており、ユニが何度引き金を引いても弾は発射されない。

そしてすぐにX.M.Bの銃身は熱によって爆発を起こして砕け散った。

 

………ブレイブの剣もまた、ユニには届かなかった。

最後の一撃が致命傷となり、剣はユニの首に届く寸前で完全に砕け散った。

 

「…………」

「…………」

 

爆風によって飛び散った破片、そして砕けたブレイブの剣の破片がそれぞれの体にあたり、弾かれる。

それでも2人は見つめあった視線をそらさない。

 

「………引き分け、か」

「殴りあってもいいのよ」

「いや、それも構わんが……再度、対戦を期待しよう」

 

ブレイブが剣を引く。

もう柄しか残っていないが、それをまるで誇りだとでも言うかのようにユニに見せつける。

 

「未熟だった……俺は剣を鍛え直す。貴様もそれまでに用意を整えておけ」

「言われなくても」

「ヤツの遺志を継ぐつもりなら……半端な努力では許さん」

 

ブレイブが傷ついた脇腹を抑えて飛び立った。

ブレイブが視界から消えてからユニは膝と手をついて俯いた。

 

「引き分け、ですって……っ!?」

 

もう、ここにはいない人がいるのに。

 

「こんなの、負けよ……!私達の、負け……っ!」

 

スミキが万全の状態ならば勝てたかもしれない。

もしくは、2人で援護すれば無事だったかもしれない。

けれどそれが出来なかったのは私のせいだ。万全じゃない状態のスミキを引っ張り出して酷使させたのも。

 

「次は、勝つ、わ……!絶対!」

 

ユニは零れ落ちかけた涙を拭って宣言してみせた。

 




次回予告

「お姉ちゃんっ!」

ついにネプギア達は捕えられた女神を見ることが出来た。
しかし、救出を目前にして立ちはだかるのはマジェコンヌ四天王の1人、ジャッジ・ザ・ハード。

「みんなが……死んじゃう……!」

ジャッジが受けた改造手術、その圧倒的な力の前にネプギア達は窮地に陥る。

「さあ、審判の刻だ……!」

それを救うのは皆の力か、新たな進化か、それとも……。

次回、超次元ゲイムネプテューヌ第4章、『再会、審判を乗り越えて〜神の一撃〜』
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