超次元機動戦士ネプテューヌ   作:歌舞伎役者

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長めのタイトル。私は起こらないタイプですのでタイトルのような気持ちにはなりません。ええ。本当ですって。


キレた後は自分の沸点の低さに自己嫌悪するのがわかってるんですけどね

「ごめんね〜、ミズキ〜」

「大丈夫だよ。ただ久し振りに撃墜されたよね」

「私の体はミサイルか何か⁉︎」

「いや、重さが兵器レベルだよ」

「が〜ん!私重くないよ!重いのはベールだよ!私もさすがにブランには及ばないけどさ……」

「どこを見て言ってるの、ネプテューヌ」

「あ、あはは……なんでもな〜い……」

 

ブランからささっと離れるネプテューヌ。ラステイションの教会はなかなか賑やかになっていた。

女神姉妹とミズキ、ピーシェが集まっている。

 

「その子は?」

「ん?この子の名前はピーシェ。はい、ぴー子挨拶」

「ぴーだよ!」

「あらあら、ネプテューヌったらいつの間に子供がそんなに大きく……」

「いや〜、そうなんだよね〜!初めてお腹を痛めて産んだ子供だからもう可愛くって可愛くって……」

「どういうこと⁉︎」

「どういうこと……⁉︎」

「な、なんで僕に詰め寄るの⁉︎」

「浮気なの⁉︎」

「ミズキの裏切り者……!」

「浮気も何も僕はまだ付き合ったことすらないんだけど⁉︎」

「体だけの関係ってことね!」

「汚らわしい……!」

「どうしてそうなるのかなあ⁉︎別にピーシェは僕の子供でもないよ⁉︎」

「親権を捨てたわね!この外道!」

「無かったことにする気……⁉︎」

「どうしろっていうの⁉︎」

 

「あわわ……あわよくばノリツッコミで笑いを取ろうと思ってたのにいつの間にか大変なことに!」

「ふふ、愉快ですわぁ……」

「うわっ!ベールが小悪魔だ!リトル、デビル、ベールだ!」

「なんですの、その三段活用は。……まあいいでしょう。ロムちゃん、ラムちゃん、仲良くしてあげてくださいまし」

「う、うん……」

「お姉ちゃんが変だ……」

「放っといていいですわ。さあ、遊んでらっしゃいまし」

 

ピーシェがロムとラムに連れられて遊びに行く。

そしてミズキはノワールとブランに詰め寄られている。必死に弁解してはいるものの、さすがに助け舟が必要か。

 

「ほら、2人とも。今はハッキングの件についての話でしょう?」

「む………」

「ピーシェはただの迷子だよ〜!もう、2人とも早とちりなんだから〜!」

「……ならいい」

 

渋々という顔で2人が言及をやめる。

 

「場所を変えますわよ。ノワール、案内してくださいますか?」

「わかったわ。ユニ、しばらくここを頼むわよ」

「あ、うん」

 

女神とミズキがエレベーターを下っていった。

それを確認してからユニはネプギアに話しかけた。

 

「あのね、ネプギア。ちょっと相談があるんだけど……」

 

 

 

 

「ノワールさんの様子がおかしい?」

「最近夜になると執務室にこもって何かやってるの……。たまに、変な笑い声とかも聞こえてくるし……なんだか心配なのよ」

「つまり、ノワールさんが1人で何をしてるか知りたいの?」

「え、うん、まあ、そういうことだけど……」

「ならいいものがあるよ!たまたま持ってきたんだけど……」

 

ゴソゴソとネプギアがポケットの中から何かを取り出してユニに見せる。それは手のひらよりも小さい小型カメラだった。

 

「え?これって……」

「映像を遠隔地に無線で送る目立たない大きさの機械だよ〜!」

「要するに隠しカメラよね……」

「こんなに小さいのにHD映像をリアルタイム圧縮するんだよ〜!すごいよね⁉︎1度ちゃんとセットアップしてみたかったの!いい!いいよね⁉︎」

「え……えっと……」

 

ユニは若干相談相手を間違えたかも、と思った。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

その頃女神とミズキはスーパーコンピューターが立ち並ぶラステイションの教会の一室に来ていた。

 

「ふ〜ん……凄いコンピューターだね」

「でしょう?」

「ひ〜ひひひ!でも、ノワール前に自慢してたよね⁉︎『ラステイションのセキュリティは世界一ィィィッ!』って!は〜はは!」

「ネプテューヌ、笑い過ぎだよ……」

「起きてしまったことは仕方ない」

「大切なのは再発防止と……」

「こんなことをした不届き者をとっちめることよね!」

「うん、僕達の得意分野だね。ジャック」

 

ミズキがジャックの名前を呼んだがジャックが出てこない。いつもなら空中から出てくるはずなのだが。

 

「ジャック?」

「………呼んだか」

「今日は遅かったね。どうしたの?」

「……なんでもない。それで用はなんだ?」

「……… ?」

 

「ねえねえ、なんでジャックあんなに不機嫌そうなのさ」

「さあ、知らないわよ。なんかやってたことを中断させちゃったんじゃない?」

 

まあ、イストワールとの会話が中断されて不機嫌なのだが。

 

「このスーパーコンピューターのハッキングの形跡を辿って欲しいんだ。あと、新しいファイヤーウォールの作成かな」

「………3分でやる」

「早っ!」

「所詮ファイヤーウォールなど人が作ったものだ。この程度、オリジナルキャラを出すまでもない。ビル」

 

意味不明な語尾をつけてジャックがコードを掴む。

 

「……………まあ、この世界のファイヤーウォールの中ではマシな方だが……それでも脆いな」

「そ、そうなの?」

「他の国のファイヤーウォールがビスケットだとしたらここのは歌舞伎揚げだな」

「脆い!お菓子の壁を私達は必死に作ってたの⁉︎」

「だからその程度だと言っている。ファイヤーウォールは書き換えてコンクリートレベルの硬さにしておくぞ」

「そんなにちゃちゃっと出来るものなの⁉︎」

「時間をかければもっと硬くできる。だがまあ、即興ではこれくらいだ」

 

ノワールが驚愕している。

ミズキの方を向いて「どんなセキュリティだったのアンタ達」みたいな目で見てきたがさすがにミズキもジャックのハッキング能力の足元にも及ばない。

 

「その不届き者の場所は突き止めた。データは送っておくぞ」

「ありがと、ジャック。また呼ぶかもしれないけどいい?」

「………それは構わんが……ミズキ、少し話がある。長くなるからお前達は先に行っててくれ」

「何か重要なことなの……?」

「大したことではない。少しでも危なくなればお前達を頼る。それでいいだろう?」

「……わかった。行きましょう」

 

みんなは納得してノワールの端末に送られたデータが示す場所へと向かっていく。それを見送ってからジャックはミズキを見た。

 

「それで、話って?」

「………これを見て欲しい」

 

 

ーーーー

 

 

「ふんふんふふ〜ん♪ここかな〜?こっちがいいかな〜?」

 

ネプギアが執務室の本の上や間に小型カメラを置いて良いアングルを探す。

 

「ネプギア、楽しそうね……」

 

ユニは退屈そうに壁にもたれかかっている。

 

「よし!」

 

ネプギアは良いアングルを見つけたらしく、ユニと共にベランダの外へ出る。そしてNギアを起動して小型カメラの映像を受信した。

 

「ちゃんと映った!」

 

そこには執務室で遊ぶロムとラムとピーシェの姿が映っていた。

 

「こんなに見えちゃうんだ……」

「凄いでしょ⁉︎ミズキさんが作ったプログラムを埋め込んでミズキさんが考えた技術でこの画質を実現したんだよ!」

「ミズキさんが作ったのアレ⁉︎」

「わ、私も手伝ったもん!汗拭いたりとか!」

「手術⁉︎」

 

ネプギアはこのカメラの凄さを熱弁しているがユニは何だか気持ちが晴れない。

 

「あ、あれ?どうしたの?」

「なんだか、すごく悪いことしてる気になってきちゃった……」

 

知りたいのは山々だったがこんな手段は取りたくない。

 

「ねえ、やっぱりアレ外さない?」

「そ、そうだね」

 

カメラを外そうと執務室に戻ると3人がはしゃぎ回って机の周りにまで近付いていた。

するとエレベーターが到着してミズキが姿を現す。

 

「あ、執事さん!」

「お帰り、執事さん……!」

「みずき、おかえり!」

「うん、ただいま。ダメだよ、そっちに行っちゃ。もうちょっとあっちで遊ばなきゃ」

 

『は〜い!』

 

揃って返事をして机から離れていく。

するとネプギアのNギアがノイズを立て始めた。

 

「あ、あれ?」

「なにこれ……?」

 

そこにはたくさんのアングルが映し出されていて遊びまわる3人の様子を映し出している。

 

「混線してる……。あれ?でも、混線してるってことは……!あの部屋、他にも隠しカメラがある!」

「え⁉︎でも……!」

 

バキッ!

 

「なに⁉︎」

 

突然の音にユニが画面から執務室へと目線を戻す。

そこには指先で機械を潰すミズキがいた。

 

「あ、あれ?ミズキさん?どうかしたんですか?」

「………ううん。ちょっと、ね……」

 

今度はミズキが本棚に向かう。そしてネプギアが設置したカメラを発見した。

 

「ん、これ……僕達が作ったやつ?」

「は、はい!そうです!あの、ミズキさん、その辺りに……!」

「わかってる、盗撮カメラだよね。ん〜と……ここかな?」

 

バキッ!

 

「し、執事さん……?」

「怖い……」

「みずき、おこってる?」

「ちょっとね」

 

3人には笑顔を向ける。

ちょっと、と聞いて3人は安心したようだがネプギアとユニは『ちょっと』だけ怒っているとは思えない。

その時、ネプギアは思い出す。

 

 

『怒ったらどうなるんですか?』

『みんなからは人格が変わるって言われた』

 

 

「ひぃぃっ!」

「ね、ネプギア?」

 

あの発言を思い出して震えが走る。

怯えている間にもミズキは1つ、また1つとカメラを潰していく。

 

「あ、あの〜、ミズキさん……もしかして、隠し撮りとか嫌いですか?」

「ん?いや、それ自体は嫌いじゃないよ。むしろ面白いとも思ってる。嫌いだったらネプギアと隠しカメラなんて作らないしね」

「じゃ、じゃあ、なんで……」

「……僕が嫌いなことの1つはね。こういう軟弱なことなんだよね」

 

バキッ!

 

今度は潰したカメラを足でグリグリと踏みつけた。

 

「たくさん撮ってるみたいだし……やっちゃいけないことと、やっていいことの区別はつけてもらわないと」

 

また1つカメラが潰れた。

 

「ちょっと行ってくる」

 

ミズキが握った右手を胸に当てる。

するとミズキが光り輝いて変身した。

真っ白で厚い装甲に黄色い角。足はヒールのようになっており、腕部は青く塗られ背中には無骨な太刀と巨大な滑空砲を背負っていて右手に恐竜の頭部を思わせる巨大なレンチメイスを持っている。

その機体の名はガンダムバルバトス。この形態は第6形態と言われている。

 

バルバトスはガコンガコンと音を立ててベランダへと歩いていく。

 

「なにあれ!みずき、すごい!」

「そうよ、執事さんも変身できるのよ!」

「執事さん、カッコいい……!」

 

3人は喜んでいるようだがミズキが怒っているのがわかっているネプギアとユニは自然とバルバトスに道を開けた。

 

《それじゃ、行ってきます》

 

『い、行ってらっしゃいませ……』

 

何故か敬語になってしまった2人。

バルバトスは出力を上げてベランダからラステイションの街へ飛び降りる。

それを見送ってからネプギアとユニはへなへなと座り込んだ。

 

「こ、怖かった……!」

「ミズキさんって、普段怒らないからわからなかったけど……やっぱり迫力あるのね……」

 

ちょっと泣くかもしれなかった。今回ばかりはあのガンダムフェイスが怖く感じられた。

 

「………どうする?多分、ミズキさんは盗撮犯を追いかけに行ったんだろうけど……」

「……どうしよう」

 

犯人をとっちめたい。けど、今は怒ったミズキさんが怖い。

 

「だ、大丈夫だよ。私達に怒ってるわけじゃないんだし。ちょっと、荒っぽいかもだけど……」

「……そうね。私達も行きましょうか。やっぱり盗撮されてたのは許せないし」

 

ネプギアとユニは立ち上がった。振り返って執務室を見るとそこには数々の壊されたカメラの破片が。それら全てが粉々に砕かれている。

……普通カメラは指先で壊せるほど脆くはないはずだが……。

 

「やっぱり怖い……」

「……私も」




ガンダムバルバトス、登場。荒っぽいことはこいつが適任かなって。

ジャックとイストワールの関係も徐々に親しくなっている模様。最近は助け合ったのもあって尚更。
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