超次元機動戦士ネプテューヌ   作:歌舞伎役者

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前見たく1話1国みたいな感じにしようか迷ったんですけどこっちにしました。あくまで主体はプラネテューヌですし。
必殺技のオンパレードですよ。皆さんはどの主役機が好きですか?


解放、次の次へ

「敵が、多すぎますわ……!」

 

リーンボックス、その国境近くの空中でベールは冷や汗を垂らす。

妹がいないことがこんなことに響くとは考えたくない。圧倒的な戦力不足が痛い。

入った情報によればリーンボックスはまだ送られてくるモンスターが少ない方らしい。現在最もモンスターが送られているのはプラネテューヌだ。

 

「ですけど……あんなこと、言ってしまいましたから!」

 

ベールが鳥モンスターをすれ違いざまに槍で切り裂く。

あんな大口を叩いてしまったから。1番に終わらせて、助けに行くと、支えると言ってしまったから。

 

「やるしかありません!」

 

地上は軍隊が戦ってくれる。ベールが主に戦うべきは空中だ。

 

「あいにく、全方位から攻められるのは……慣れておりますの!」

 

ミズキの心の中、プロヴィデンスとの戦闘で全方向からの逃げ場のない弾幕は経験済みだ。

それに比べれば、この程度!

 

 

ーーーー『Believe』

 

 

「はああっ!」

 

ベールがまたモンスターを貫く。

だがやはり数が足りない。自分が避けるだけならまだしも、守らなければならないのは自分の国だ。守ることがこんなに難しいだなんて、それでも……!

 

「私だけでは、できなくとも!」

 

右手の炎が教えてくれる。

また、もう1度芽生える。自由をその手に、ミズキの力をその手に、守り切ってみせる!

 

「変身……NEXT!」

 

ベールの体が光に包まれる。

ベールのプロセッサユニットが大きく広がって青い翼になる。腰には新たなブースター、そして槍は新しくなる。ベールはその槍をもう1本取り出し連結させ、アンビデクストラスハルバードにした。

 

「ミズキ様が、やり遂げたこと!私にできない道理はありませんわ!」

 

リーチが長くなったことで今まで手が届かなかった場所の敵に攻撃が届く。

空中の敵がとりあえずひと段落したところでベールは地上に降りる。

 

「皆様!心配はありません、私が守り切りますわ!」

 

兵士とモンスターの間に立ちはだかって自ら果敢にモンスターに立ち向かう。

モンスターは次々と切り刻まれているが、その時ベールは空中からリーンボックスへ向かうモンスターの大群が見えた。

 

「しつこい!しつこいのは、嫌われますわよ……!」

 

ベールが急速に後退して少しだけ上昇する。

その時、ベールの中で何かが割れてSEEDが覚醒する。

ベールが腰に新たに装備されたブースター兼、クスィフィアスレール砲とバラエーナを構える。さらに空中からいくつもの魔法陣が現れ、そこから無数の槍の穂先が突き出した。

 

「当たりなさい!フルバーストですわッ!」

 

ベールのクスィフィアスとバラエーナ、それに空中の無数の槍がモンスターに向かって飛んでいく。

しかもただ闇雲に撃っているわけではない、全ての槍がモンスターの急所を狙い澄ました必殺の一撃なのだ!

 

「はぁぁぁぁぁっ!」

 

圧倒的な弾数がモンスターの侵攻を一時ではあるが完全に食い止める。

 

「皆様、今ですわ!私が切り込みます!」

 

ベールはモンスターを先んじて倒すべく、森の中へと飛翔した。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「夕方に攻めてくるなんて!あっちの敵って頭が悪いのね!」

「月が出るまで……あと少し……!」

 

必殺のサテライトキャノンがあれば敵の殲滅なんて簡単なことだ。

それまで侵攻を食い止めれば、勝てる!

 

「でもロムちゃん、よかったの?結局執事さんに聞かなかったけど……」

「うん、いいの。この炎があると、全然怖くなくなった……!」

 

まるで些細なことのように感じられる。それに、ユニが言ったようにこの力は決して悪い力ではない。

 

「っ、危ない!」

「ありがと、ロムちゃん!」

 

敵からのビームを魔法で受け止めてラムがその敵を倒す。

 

「オラァァァッ!」

「お姉ちゃん、右!」

「くっ、このッ!」

 

敵の中心で斧を振るうブラン。ラムがブランに迫る敵の位置も教える。まさに三位一体だ。

 

「お姉ちゃん、私全然怖くないよ!なんでだろう、守りきれる気がする!」

「私も……!なんだか、絶好調……!」

「私もだ!負ける気がしねえ……!このまま敵がどれだけ来たって、負ける気がしねえ!」

 

日が沈み始めた。夕焼けが大きく空を焦がす。

 

「あと少し!」

「カチンコチンにしてあげる……!」

「それまでは私がやる!変身……!」

 

きっとやれる。あの心の中で手に入れた力は、まだ私の中に!

 

「NEXT!」

 

ブランの体が光に包まれた。

特徴的な形のウイングスラスターが2基、背中に装着される。胸にはクリアグリーンの結晶。その手に握られた斧がより細身に、だが重みを増す。その刃の部分には緑色のビームが薄く展開された。

そして若干、胸が膨らむ。

 

「お姉ちゃん、すごい!」

「カッコいい……!」

 

さらにブランの手には横に連結した巨大なライフルが装備された。その武器の名前はツインバスターライフル。

 

「ゼロ!私に未来を見せやがれッ!」

 

ブランの胸のクリアグリーンの結晶が輝く。そしてブランは敵の真ん中へと突っ込んでいった。

 

「……一掃する!」

 

ブランがツインバスターライフルを2つに分離させ、左右に銃口を向ける。

そこから強烈なビームが発射された!

氷属性のビームは触れた瞬間にモンスターを凍らせる。さらにブランはそのまま回転し始めた。俗にローリングバスターライフルと呼ばれる技だ。

 

「ここは通させねえっ!」

「私達も、負けられない……!」

「やろう、ロムちゃん!今なら私達、どんな敵だって!」

 

 

ーーーー『resolusion』

 

 

 

2人もNEXTに変身する。だが様子がおかしい。2人が変身するはずのシルエットが大きく変わっていく。

 

「え⁉︎なになに⁉︎」

「私達……進化してる……!」

 

身の丈を超えるほどの巨大なサテライトキャノンが2人に装備される。さらに2人のプロセッサユニットさえも大きくX字に広がる。

さらに2人の両手足にはピンクと青のカバーが装備された。

 

「ロムちゃん!」

「わかってる……!」

 

2人のサテライトキャノンが移動して腹の辺りに構えられる。2人のプロセッサユニットが大きくX字に開いて金色に光り輝いた。さらに2人の両手足のカバーも展開して中から金色の板が金色の光を散らしながら展開された。

 

「お願い!」

「私達に、力を……!」

 

大きく夜空に輝く月が2人の体を照らす。2人の体に魔力が満ちて、サテライトキャノンへと流入される。

2人の隣にブランも戻ってきた。

 

「私達が、この銃爪を引く!」

「でも、みんなを守るためだから……!」

「負けてられねえぞ、ゼロ……!最大出力で薙ぎ払う!」

 

ブランもツインバスターライフルを連結させて銃口を敵モンスターへの大群に向けた。

 

「覚悟しなさい!2倍どころの話じゃないから!」

「ツイン・アイシクルサテライトキャノン……!」

「発射ッ!」

 

3人から巨大なまばゆいビームが発射された。

島すら消し飛ばすほどの威力の極太のビームがモンスターどころか、周りの空気すらも凍らせて突風を巻き起こす。超低温、絶対零度の嵐の前に生き残る命など1つもありはしない。

 

「まだだァァーッ!」

 

さらに3人はそのままゆっくりと砲を回し始める。極太のビームは照射されたままモンスター達を薙ぎ払っていく!

そして照射が終わり、一瞬全ての物体の動きが停止してから砕け散る。モンスター達を凍らせた氷が結晶となって森へと降り注いだ。

 

「やった!」

「綺麗……!」

「まだ来てる!今のうちに前線を押し上げるぞ!」

「うん!」

「怖いもの無し……!」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

ラステイションではノワールとユニがモンスターの大群に苦戦していた。戦い慣れているとはいえ、やはりEXモンスターは変身したとしても一筋縄ではいかない。

 

「しつこい!多すぎるのよっ!こんなんじゃ、いずれ……!」

 

ノワールは懸命に敵を倒していくが押される一方だ。

そのノワールの背後に迫る敵をユニが撃ち落とした。

 

「ユニ!」

「じゃあお姉ちゃん!これだけの大群……倒しきれたら私達凄いよね⁉︎」

「……ええ、そうね!これくらい手応えがあったほうが、やりごたえがあるってものよ!」

 

ユニの背中のコーンが急加速、急旋回を可能にして次々と取り回しのいいX.M.Bで敵を撃ち落とす。

 

「ミズキさんが、こんな近くにいる!それだけで、戦える……!」

「この程度で音をあげてたら、ミズキに笑われるのよッ!」

 

2人が一時的に前線を押し返した。

 

「私、まだやれる……!そうよね、ミズキ!アナタの力、借りるわよ!」

 

ノワールの体が光り輝き始めた。

 

「変身、NEXT!」

 

 

ーーーー『TRANS-AM RISER』

 

 

ノワールの両肩にコーン型の太陽炉が装着された。そしてノワールの後ろから大剣を懸架した戦闘機がやって来た。

 

「な、なに⁉︎こんなの、前には……!」

 

戦闘機はノワールとドッキングする。瞬間、ノワールの体に力が漲るのを感じた。

さらにノワールの右手に戦闘機から分離した折りたたみ式の剣がノワールの右手に装備される。

 

「………!これなら!」

 

ノワールの体はさらに赤く発光する。

 

「トランザム!」

 

ノワールの右手の大剣ーーGNソードⅢが展開する。さらにノワールは左手に元あった大剣を構えた。

 

「この機動性なら、どんな敵だって!」

 

ノワールが赤い残像を残してモンスターを次々と切り刻んでいく。掟破りの大剣二刀流だ。

 

「お姉ちゃん、すごい……!」

 

でも!

 

「私だって、負けられない!」

 

ユニがX.M.Bを乱射しながら敵へと突っ込んでいく。

 

「いつか、お姉ちゃんだって超える!そのためには……!」

 

ユニの体が光り輝き始めた。

 

「もっと、私は強くなる!NEXT!」

 

天賦の才能がなくたって。インチキみたいな不思議な力がなくたって。

実力と努力だけで、私は自分の道を切り開く!

 

その意志に呼応するようにユニの体が強く光った。

X.M.Bが一転して大型化、ユニの体と同じくらいに長くなり、腕をはめ込む形で固定された。左手には丸い盾が装備された。

さらに両足もブーツのようにはめ込むような巨大なブースターが装着される。

 

「す、すごい!全然、今までと……!」

 

さらにユニの肩甲骨から上を包み込むようにアーマーが装備される。ユニの肩からミサイルポッドが突き出す。

 

「これなら!」

 

モンスターの大群に向けて急加速。その加速性能、今までの比ではない。今までの加速が鈍く感じるほどにだ。

 

「くっ、うううっ!負けてたまるもんですか……!」

 

その加速は当然ユニの体に強烈なGをかける。それでもユニはそれに耐えてさらに加速する。

 

「収束ミサイルッ!」

 

ユニのミサイルポッドから巨大な三角柱状のミサイルコンテナが射出された。そこから大量のミサイルが発射されて一斉に敵へと襲いかかる!

 

「ユニ……あなた……」

「くううっ、これくらい、使いこなす……!」

 

ユニが巨大化したX.M.Bをモンスターに向けて構える。その名も、メガ(M)エクス(X)マルチ(M)ブラスター(B)

 

「当たれェェェッ!」

 

ユニのM.X.M.Bから極太のビームが発射された。通常の射撃でさえ、今までの最大出力と同じくらいの威力のビームは何体ものモンスターを貫通して焼き払っただけでなく、掠めただけでもモンスターを溶かしてしまう。

 

「はあっ、はあっ、はあっ、はあ……!」

「私も、負けてられない!粒子、全部使い切るわよ……!」

 

ノワールは2本の大剣を構えた。そこから段々と粒子が集まってピンクに輝いてスパークする。

 

「トランザムッ!ライザァァーーーーッ!」

 

2本の大剣からとんでもない大きさと射程のビームが発射された!モンスターを抵抗させる間もなく夜空を照らすピンク色のビームは砲撃ではなく、斬撃!

 

「まぁぁぁだぁぁぁッ!」

 

さらにノワールが両腕を開くようにして敵を薙ぎ払う!

圧倒的な熱量の前にモンスターは塵も残らない。

 

「行こう、お姉ちゃん!」

「ええ!私達は、無敵なんだから!」




追いつかれたぁぁぁぁっ!

というわけでなんとかギリギリまで踏ん張ったもののここで追いつかれてしまいました。もう予約投稿してないです。
そんなわけで少し…1週間くらい投稿を休みます。1週間でまたたくさん予約投稿して、また1日に2度のペースでアニメ終了までやれれば…やれるといいなあ。やれるように頑張ります。本当に申し訳ないです。

以下、あとがき。


はい大安売り。
やっぱ試作3号機にはロマンがありすぎる。オーパーツとよく言われますけど、それがいい。

ベールは新たに腰のクスィフィアスレール砲を、ブランはツインバスターライフル、ノワールはオーライザーとGNソードⅢを装備。
ロムとラムはDXへと進化。デラックスじゃないぞ、ダブルエックスですよ。さらなる性能アップと共にそれぞれに1つずつサテライトキャノンが装備され、ツインサテライトキャノンへ。
ユニは言わずもがな試作3号機デンドロビウム。コウもあの機体には手を焼いていたらしいのでユニにも手を焼かせてみました。さすがにあのオーキスにユニをはめ込むのは気が引けたのでなんていうか…こう…GNアームズみたいなイメージで。ミサイル、爆導索、メガビーム砲、Iフィールドジェネレーター。さらに膝のブースターに大型サーベルを設置。やっべ、マジカッケェ。
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