幻想殺しと電脳少女の幻想郷生活 作:軍曹(K-6)
筆が乗るとこうなります。
貴音Side
妖怪の山にやってきた貴音は、手当たり次第に人に聞いて回ってみたりするが、大抵の者は貴音に弾幕ごっこを挑もうとしないので、手掛かりはつかめないでいた。
「う~ん。何も手掛かりはなさそうですねぇ」
「やっはろ~」
「あ、橙さん。この終わらない冬について何か知りません?」
「知ってるけど教えちゃダメって言われてる」
「あ、そうですか。じゃあ力ずくでその硬い口をこじ開けてあげます!」
「おっ。やるの?」
「やりますよ」
「「決闘開始!!」」
「先手必勝!! 雷砲「
貴音が札で作った電磁誘導の道を、巨大な鉄の塊が亜音速で通り抜ける。それが思いっ切り橙に当たる。
「あぐぅ!!」
「さらに続けてですっ! 行けっ
貴音が呼ぶと、彼女の影から三つ首の巨大な犬が出現する。
ケルベロスは貴音の指示に従って、橙を喰らおうと迫る。
「いやぁぁぁぁ!」
屋敷の中に逃げ込んだ橙を追って、貴音も飛び込んだが、それが間違いだった。化かされたのだ。
*
*
「あ、あれ!? こちらが、そちらで・・・あちらが、どちら?」
貴音は猫屋敷の中で、橙の姿を完全に見失った挙句、出口も入口も見失った。
「あれ? そういえば橙って・・・化け猫でしたっけ・・・・・・?」
チクショォォォォ!! という少女の悲痛な叫びが屋敷に響く。
「クスクス。捕まらないもんね」
「せやせや。けど、エネさんには見つからんでもわてらには見つかるで?」
「!?」
「おんなじ猫同士や、なかようしよや」
橙が驚いて、一、二歩下がる。すると、橙の後方から少女の声が聞こえてきた。
「見つけましたよ・・・・・・ッ!!」
「ヒィッ!」
貴音は肩で息をしながら橙を睨みつける。
「スペルカード・・・。幻槍「
異形な形の金色の槍、貴音はそれを構えると、勢い良く突き出した。
橙はそれを紙一重でかわすが、衝撃波に飛ばされ、背中を打った。
「ガハッ」
「私はね・・・。迷う事が何よりも嫌いなんですよッッ!!
「あ、あわわわ」
貴音は、そのままグングニルを仕舞うと、数枚の札を取り出して言った。
「スペルカード・・・。討魔「幻想殺し」」
貴音の右手が一瞬光り、そこにあのチカラが宿った事を示す。
「そのふざけた幻想を・・・ぶち殺して上げますよ!」
飛び交う弾幕の一部を、完全にかき消し少女は進む。
得物を狙う獰猛な獣と化した貴音から逃げるように迷宮に入る橙。それを追って迷宮に飛び込んだ貴音は、もう一度迷うと思いきや。
「邪魔ですっ!」
と、壁を破壊しながら突き進み始めた。
(ヒィイイイイ。あ、あまり接点なかったけど・・・。紫さまから聞いてる情報と違う! 恐いよ。強いよ!!)
全速力でクネクネ逃げる橙だったが、最短距離で道を作りながら迫る貴音はあっという間に近づいていた。
「これでラストです! 霊符「夢想封印」!!」
いくつもの綺麗な弾幕が橙に迫り、そして彼女に直撃する。
貴音はボロボロになった彼女を無理矢理起こすと、問い質した。
「・・・で? 何を知ってるんです」
「・・・・・・私が知ってるのは、冥界の西行妖が咲こうとしてるって事。それをするとある人が生き返るって話」
「・・・何ですかその桜の木の下には死体が埋まっているみたいなテンプレは。まぁいいでしょう。冥界ですね!」
貴音は、冥界に向けて旅立つとする。
学園都市の方もちゃんと更新します。