幻想殺しと電脳少女の幻想郷生活 作:軍曹(K-6)
アロハのおっさんを見たら風見幽香はさっさとどこかへ行ってしまった。
「・・・なぁ、アンタは何者なんだよ」
「うーん。どこから話したもんかな」
「名前から頼む」
「じゃあそうしよう。僕は忍野メメ。妖怪と人間のバランサーだ」
「バランサー・・・。中立者って事か」
「理解が早くて助かるよ」
「・・・じゃあもう一つ質問して良いか?」
「いいよ」
「“忍野忍”に心当たりは?」
「ああ、僕の父が名前を縛った吸血鬼だね」
「名前を縛る?」
「名前を縛るというのは、存在を縛るということ。例えると、リードみたいなものさ。ある程度、動きを制限することができるから、自分より行為の存在などに名付けをしてその存在を縛る事がある」
「アイツの本名は?」
「聞いた事がないな」
「そうか」
上条はメメと一緒に人里のとある家に入っていった。
「さて、君に頼みたい事があるんだが良いかな?」
「んだよ」
「人間同士のいざこざに妖怪は首を突っ込めない」
「妖怪同士のいざこざは人間に被害がある場合のみ博麗の巫女が解決する。だっけか」
「そう。そのバランサー。博麗の巫女と同じ立場にいるのが僕達さ」
「“達”って事はまだいるのか」
「ああ。色んなところにね」
「博麗の巫女は、まァ霊夢を見れば分かるけど“力”でねじ伏せる事が多いけどアレはどうなんだ?」
「僕達は話し合いや交渉が多いかな。妖怪を連れてたりそもそもが強かったりして拳で話し合うタイプの人もいるけどね」
「話を戻すとしよう。俺にどうして欲しいんだ?」
「君にも本格的にバランサーになって欲しい」
「・・・?」
「近年、外の世界での“妖怪”―――怪異と呼ばれる存在が幻想郷に迷い込んできていたりする」
「怪異?」
「そう、怪異。元はといえば“吸血鬼”忍ちゃん。“迷い牛”八九寺真宵ちゃんも怪異さ」
「外の世界から来たって言ってたなそういえば。で、ソレがなんの問題が?」
「“くらやみ”がやってきていたりする」
「くらやみ?」
「言ってみれば対怪異用のバランサーさ。
「俺の右手の自動バージョンか」
「そういう事になるね。まぁもっとも危惧する所はそこじゃない。幻想郷には君がいる。だからまずくらやみがここに来る可能性は低い。だが問題はそこじゃない。そもそも君に頼みたい事はそれじゃあない」
「・・・おい。何の為に遠回りした」
「文字稼ぎ。かな」
「・・・・・・」
はっはーと笑う忍野に、上条は少なからずイラッとしたらしく顔に出ないように努力していた。
「さて、本題の本題に入ろう上条くん」
「おう。よろしく」
「旧ハートアンダーブレード。現忍野忍を狙う輩が出てきた」
「・・・まさかとは思うが、奴らなのか?」
「おわっ。忍、いきなり出てくるなよ!」
「初めましてになるのかな。旧ハートアンダーブレードちゃん」
「忍で良い。忍ちゃんと呼ぶ事を許してやる」
「早く話を進めろ!!」
「はっはー元気が良いねぇ上条くんは。何か良い事でもあったのかい?」
「・・・話を進めてくださいお願いします」
「うむ。あるじ様に改まれると気持ちが悪くて仕方が無い。話を進めようではないか」
「そうしてくれ・・・」
そして上条は、突っ込むのを止めた。
「儂等が
「ああ。聞いた事がなかったな」
「儂はここに来る前から八九寺真宵とは友人じゃった。外の世界で言う所の怪異として成り立っていた儂等はまぁ、怪異としてそれなりに生きておったんじゃが・・・。儂を狙う輩が出てきての」
「狙う輩?」
「簡単に言えばヴァンパイアハンターじゃ」
「吸血鬼を狩る者・・・。アーカードみたいなものか」
「・・・アーカード? もしやあのアーカードを知っているのか!?」
「知っているも何も・・・って言うかオマエは知っているのかよ」
「当たり前じゃ! 吸血鬼で知らん奴はおらんぞ! 例え儂のようになんやかんやで生まれたような存在でもじゃ!」
「忍ってそう言えば何歳なんだ?」
「約六〇〇じゃ」
「アーカードは確か・・・」
「あれ? ワラキア公国のヴラド=ツペシュは忍ちゃんより年下のはずだろう?」
「・・・阿呆抜かせ。儂が吸血鬼の元祖な訳無かろう! 確かに儂は“怪異”の吸血鬼として存在していた。だがアーカードは違う。アーカードはそんな物では収まらん! 神に背き自ら吸血行為に走り、吸血鬼と化した。言うなれば始祖にして元祖吸血鬼! 儂は太陽は弱点のままじゃがアーカードはすでに太陽は嫌いなものに変えてしまっている! 儂が生まれたのはそうして吸血鬼が確立したあとじゃ」
「んん? じゃあオマエは一体何年からここに来たんだよ」
「西暦三千年ぐらいだったかのう」
「あれ? そこで六〇〇歳? 化物語原作では」
「「一体何の話をしているんだい(おるのじゃ)?」」
「オーケー辻褄合わせね。分かったよ」
上条は降参。といった風に両手を挙げる。
「で。そのヴァンパイアハンターがどうしたんだよ。まさか幻想郷に逃げてきた忍を追ってここにくるってんじゃないだろうな」
「正解だ。話が早いね。上条くんは」
「で。幻想郷のルールでは妖怪を退治するのは博麗の巫女って決まってるからそいつ等を退治してくれ。とかそう言う事か?」
「惜しい。君はバランサーになって欲しいといったろ? 枷を着けて闘ってもらう。耐久戦という形でね」
「枷? ただ退治するだけじゃないって事か。というか一体どういう事なんだよ! わかりやすく説明しろよ!」
「はっはー元気がいいなぁ上条くん」
(忍野の話をまとめると、忍を狙うヴァンパイアハンターが幻想郷に時と結界を超えて追ってくる。それを迎え撃って欲しい。ただそれだけの理由だそうだ。忍野が交渉して一対一に持ち込むらしい。それだけでなく、俺の体にも枷を着けるらしい。“吸血鬼の能力”だけを使用する。という枷が。何故そんな回りくどい事をするかというと、幻想郷云々ではなく、俺が忍の眷属として敵と戦わなければならないからだ)
『これが一番バランスが取れてるんだ。分かってくれよ、上条くん』
(まあ大丈夫だろう。吸血鬼の能力という事は、“吸血鬼の王”の力も使えるのだから。問か前半の話まったく関係ないじゃないか! アイツ、世間話しに来たんじゃないだろうな・・・?)
マジで前半適当な事書いてた・・・。どうしよう。これ