幻想殺しと電脳少女の幻想郷生活   作:軍曹(K-6)

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エピローグ 宴会 人と異変と2人の記者(壱)

―――博麗神社

 

「・・・うっとうしいぞ」

「いいじゃないですか。取材させてくださいよ~」

「邪魔だ。そもそもオマエは?」

「あ、私。清く正しい射命丸文と言います。“文文。新聞”の制作者で―――」

「ああもう良い。面倒だ。俺はオマエの質問に答える義務なんか無いだろ? じゃあ取材拒否でどうにかなるはずだ。それとも、オマエの所の“清く正しい”は強引な取材法も含まれてるのか?」

「あ、いえ。それは・・・」

「それに、今は宴会を楽しませろ。・・・とにかく今は無理だ。そこを覚えとけ。天狗」

「・・・はい」

 

目に見えて落ち込む文だったが、上条が言った事は間違ってはいない。無理矢理取材を渋々受けてくれるような霊夢や、嬉々として受ける魔理沙と違って“上条当麻”という人間は力的にも精神的にも扱いにくい存在なのかもしれない。

 

「こんな事で挫けてちゃいけませんね! 今は無理とおっしゃったんですから時間があれば取材に応じてくれるはずっ!!」

 

どうやらとてつもなく前向きな少女であるらしい。

 

「うめぇ!」

「喜んでもらえて良かったわ。霊夢、あなたは飲まないの?」

「ワインはね。お酒は私(・)は(・)飲まないわ」

「こんなに美味いのに飲まないとか損してるぜ霊夢!」

「―――ほぉ? 何が美味くて何を飲まないと損なのか教えてくれるか? 魔・理・沙」

「ヒィ! 悪魔っ!!」

「誰が悪魔だ。この反抗期娘! オマエの歳は飲酒禁止って俺がよく言っているだろ!?」

「くっ。退避っ!!」

「逃がすか。即席スペルカード。特殊兵器(スペシャルウェポン)『反響定位(スーパーセンサー)』!!」

 

上条の宣言と同時、上条の影から大量の目がついた矢印が箒で飛ぶ魔理沙に向かって伸びていく。

 

「うわっ!? ちょっ!」

「即席スペルカード。特殊兵器(スペシャルウェポン)『即(クイック)連続爆弾(ボムラッシュ)』!」

 

上条のスペルカード発動と共にどこからともなくSFCスパボン2のバトルBGMが流れだす。

 

「ちょっ! な!? なにこれ!!?」

「強制的に相手を行動不能にする液体だ! 喰らえばたちまち行動不能に陥るぜ!」

「んなモン喰らうかぁぁぁぁ!!」

「即席スペルカード。特殊兵器(スペシャルウェポン)『液体大砲(スーパーショット)』!」

「のわぁぁぁあああ!?」

「逃がさねぇ! 特殊兵器(スペシャルウェポン)『反響定位(スーパーセンサー)』!」

「だから何これ!?」

「どこに隠れようと持続時間内はそのオマエの周りに浮くセンサーが場所を教えてくれるんだぜ!! いけ! 忍!」

「任せるのじゃ!」

 

流石元最強の怪異。恐ろしい速度で魔理沙を捕獲してみせると、先に博麗神社へ帰っていた上条の元へ連行してきた。

 

「ご苦労様」

「うむ。もっと褒めて欲しいぞ!」

「よくやった」

「うむうむ!」

 

ニコニコ笑顔で忍は上条の影に入っていく。

 

「・・・さて魔理沙。申し開きはあるか?」

「ごめんなさい」

「何が?」

「勝手に、当麻との約束破ってお酒を飲んでごめんなさい」

「・・・・・・あのな。俺はオマエに『一生飲むな』なんて事は言ってない。未成年なんだから飲むなって言ってるんだ。そこは分かるな?」

「うん」

「要するに俺はオマエの事を心配して言ってやってんだ。小さい頃から面倒見てきたからな」

「うん」

「・・・・・・。で? 最後に何か言う事はあるか?」

「・・・・・・ごめんなさい」

「・・・ん。許す」

 

上条は魔理沙の頭を撫でてやった後、立ち上がり宴会場に戻っていく。

 

「・・・まーたあのスキマは能力使って宴会の物を飲み食いするんですから・・・」

「はは。勘弁してやれ、生き物ってのは怠惰なものさ。誰だって楽をしたがる。好き好んで苦労する馬鹿なんてどこにもいないさ」

「例外が目の前にいるんですけど?」

「俺は例外じゃ無い。誰だって楽をしたい。楽をするために苦労してる。俺だって楽をしたいぜ?」

「楽してないから例外だっつってんですよ?」

「あーはいはい。そうですね」

「―――おぉ! エネ、見ろ。ツインテールだぞ!」

「・・・ツインテール馬鹿・・・」

「そういや、八九寺もツインテールだったな・・・。後で食べさせてもらおう。今はあっちの子だぜ! おーい! そこのナイスツイン!」

「・・・アノ馬鹿・・・」

 

上条は飛ぶようにしてその少女の元へ走って行く。

 

「・・・何? 私の事!」

「おう。ナイステール!」

「それは褒めてんの?」

「めっちゃ褒めてるぜ?」

「・・・そ。・・・・・・ところでアンタが上条当麻?」

「おう。そうだけど?」

「私、花果子念報って新聞作ってる姫海棠はたてって言うんだけど」

「ふん。それで?」

「新聞にあなたの事載せたいから取材させてもらえないかしら?」

「・・・・・・」

 

はたてと言う少女の提案に上条が首を傾げる。その時、近くの茂みに隠れていた文が。

 

(あの子が自分で取材に来るなんて・・・、予想外でしたが。相手はあの上条当麻・・・そう簡単にはいきませんよ・・・!)

 

「・・・良いぜ?」

「あら。あっさりね」

(あれ? 何で私は断られたの?)

「その代わりそのツインテール触らせてくれ!」

「え? ・・・まぁいいけど・・・・・・。ダメって言ったら?」

「別に? 基本的にツインテールのこの頼みは断らん! あ、あと純粋に俺の事を取材したいって言う気持ちかな。さっき来た・・・何だっけ。何とか丸新聞だっけ。書いてるって言ってた天狗が来たけどアイツは怪しかったね。俺の事を記事に書いた上で何かしようとしてやがる感じがしたから断っといた」

(・・・あー。ご愁傷様、文)

「さて。何から聞く? 何でも良いぜ? バッチ来い!」

「あ・・・。じゃあ誕生日と年齢から」

「おう! 誕生日がだな・・・・・・」

 




長くなったので次回に続く。

連投はできぬ。
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