幻想殺しと電脳少女の幻想郷生活 作:軍曹(K-6)
「俺も子供だ。俺の持論は『人間は学ばず、成長しない生き物』だからな」
「ぼくは人間だと?」
「脳みそあって感情が回って、会話ができんなら全員人間だ」
「それ、
「ヤミ? メア? ネメシスか?」
「全員さ。君の持論は彼女たちを救いそうだ。主人公がヒロインを救うのは当たり前だぜ」
「それは暴論だな。それに俺は主人公じゃない」
「上条当麻という人生の主人公だぜ?」
「そうだな。だが言い換えればそれだけでしかない。誰か他人から見て俺が主人公である事はないし、主人公になる事すらない。ここは生憎二次創作の世界らしいが、俺はご都合主義なんかも纏めて
「そうやって惜しげもなく恥ずかしい台詞を公に叫べるところが主人公って言いたいんだぜ」
「誰だって自分の思いはあるだろ。それを表に出す出さないは人間の都合だ。幸いにもここは紫が用意してくれたスキマの中だ。こころを表に出すのは結構簡単だ。公って呼べるほど大っぴらじゃないさ」
「・・・上条くん。君は何でも出来るだろ?」
「あ? ああ。基本スペックは高いからな。基本何でも出来る」
「・・・ぼくの持論は、人間はみんな平等にカスなんだ。そんなぼくに君はどう説教をする?」
「何? 怒られたいの? 珍しいなお前」
「ッ・・・」
「と言うか、お前の方が完璧だろ。一体いくつ持ってるんだよ、スキルを」
「いいぜ。教えて上げよう。7932兆1354億4152万3255個の
「原作通りと言ったところか。で? そんなチートがなーんで俺に怒られたいわけ?」
「“上条当麻”の説教じゃない
上条は思わずため息をついていた。
「面倒くさいな。お前」
「面倒な女は嫌いかな?」
「手のかかる女は嫌いじゃないぜ」
「そりゃ結構。ほら、ぼくって何でも出来るからさ。他の人間からずば抜けてるワケじゃないか。だから人類は全員平等。平等にカスってわけだぜ」
「あーはいはい。なるほどね。中二病もいい加減にしろよお前」
「は?」
「
「ほ・・・う・・・。言ってくれるじゃないか・・・」
「なぁ? 自称一京以上のスキルホルダー。お前の能力はどんなのだ? 俺にも効くのか? 見せてみろよ」
冷めた目。言うなればハイライトが消えた眼で安心院なじみを蔑むように見つめる上条。見られている彼女は若干汗をかいているようだった。
「わ、わはは。そりゃ、君には効かないさ・・・。
「・・・・・・なんだ。一京以上のスキルがあって、そんな事も
「ッ」ゾクゾクッ
「何でも出来る気になってるクセに、たった一人のたった1つの能力を前に進む事を諦めた
「・・・ハァ。・・・ハァ」
「・・・・・・オマエ。何、息荒くしてんの? そこまで酸素も薄くないだろ。まさか実はマゾヒストでしたとか言うんじゃないだろうな。気持ち悪い」
「ッッッ!」ゾワワッ
上条は目の前の少女の変化をウソだと信じたかった。てか信じてた。
(うん。俺知らない。安心院さんが何か惚けた顔でこっちを物欲しげに見ているなんて信じたくない。俺は信じない)
「・・・上条くん」
「ひゃ、は、はい。何でしょう?」
「もう終わりか?」
「・・・は?」
「君の素晴らしい言葉責めはもう終わりか? って聞いているんだぜ?」
「・・・は? いやいや・・・え?」
「ほら。君の説教はオリジナルでも素晴らしい。ぼくの新しい扉が開いたぜ」
「息を荒くしながら近づいてこないでもらえますかねぇ!? と言うかなんで!? 何の扉が開いたの!?」
「今まで自分が蔑む側だったんだぜ? 慣れてないからなのかな。そのゴミを、ゴキブリを見るような目・・・。そんな眼で見つめられながら罵倒された事なんてなかったから・・・。その、扉が開いたみたい。キャッ」
「キャッ!? キャッって! アンタそんなキャラじゃないだろ!! キモい! 来んな!」
「・・・ッ! ナチュラルに罵倒してくるとは・・・。分かってるじゃないか・・・」
「待てェ!! Mだな!? マゾヒストの扉が開いたんだな!? じゃあ何も言えないじゃないか!」
「放置プレイか!」
「神原かテメェえぇえぇえぇえぇ!! Mってのは予想以上に面倒臭いなッ! 尊敬するぜ阿良々木先輩!!」
「・・・ハァハァ」
「・・・・・・いつまでそうしてんだよ」
「・・・放置プレイなんだろ? だったら濡らして待っておくぜ」
「・・・し、忍・・・。お、俺がやったらアイツ絶対興奮するから・・・頼む」
「・・・・・・嫌じゃ」
「な、何でも言うコト聞くから・・・助けて忍」
「ん? 今何でも言うコト聞くって言ったよね?」
「・・・淫夢ネタは止めろ・・・頼むから助けて忍・・・」
「任せるのじゃあるじ様。―――吸血鬼・・・パンチッ!」
「ギャン!!」
「あ」
上条の目の前で忍に殴られた。安心院なじみがゴロゴロと転がっていく。
「ッ。危ない危ない。ぼくのキャラがおかしくなるところだったぜ」
「すでにキャラ崩壊を起こしていたと突っ込んだら負けなのだろうか・・・」
「・・・上条・・・とうまっ」
「待て待て待て! どっから出したその猫なで声!!」
「ぼくのスキルにできない事など1つしかない!」
「それは?」
「君を越える事」
「・・・で? 何だよ急に。俺の事を名前で呼んだりして」
「おや、ぼくと同等になれるやつを今まで孤独だったぼくが好きにならないと思ったか? 残念だったね、ぼくは君から離れないよ。君はぼくのもので、ぼくは君のものだ。喜べよ、こんな美少女を自分の女に出来るんだぜ?」
「・・・・・・」
「さあぼくを喰え。もちろん性的に」
「・・・・・・」
「ん? どうした? そんな死んだような目をして。握り拳に息を吹きかけて何をするきだい」
「男女平等炸裂パンチ!!」
「ぐっ・・・!」
「その幻想をぶち殺す・・・ッ!」