幻想殺しと電脳少女の幻想郷生活 作:軍曹(K-6)
「先天性・・・後天性・・・。はぁ、超能力も病気みたいなんですねぇ・・・」
「本当に分かっているのかい? 僕は君のその態度から理解していないんじゃと不安なんだけど」
とある日の幻想郷。
ただどこにあるのかも分からない場所に建つ教室の中で、安心院なじみが榎本貴音にめだかボックスでのスキルの違いについて説明していた。
「・・・・・・ご主人」
なじみの疑り深い態度に、ごまかそうと考えた貴音だったが彼女のスキルを考えて素直に近くの天才に聞く事にした。
話題を振られた本人は読んでいたライトノベルを閉じると顔を上げて、教卓に座るなじみとその斜め前に座る貴音を一瞥し、口を開いた。
「・・・要するに使い方と起こす事象が違うって事だろ?」
「・・・へ?」
上条の簡潔な答えに貴音は思わず首をひねった。
「うん。その通り。もう一度説明し直すけど、性格などが影響する事もあるが、一般的に
「・・・で、確か
「・・・はぇぇ」
「「理解してるのか(い)?」」
「も、もちろんです!」
二人の人外(貴音もその分類)に睨まれた彼女は慌てて理解する。
「つまり、天才か天災か。の違いですね」
「・・・ぷっ。アハハハハ!! マ、過負荷を天災だなんて・・・クク・・・いいね。それで行こう。確かに彼らは天才だ。周りも自分も不幸にする事しか考えてない。ある意味災害だからね」
「もうちょっと詳しく線引きして欲しいです!」
「いいよー。今僕は先生だからね。任せて欲しい」
そう言うと、なじみは黒板にスキルの説明を書いていく。
ノーマル:モブ
挫折したり諦めたりする。
スペシャル:秀才
天才肌、ノーマルより挫折や諦めをする事が少ない優秀な奴ら。
アブノーマル:先天的超能力者
異常に振り回されることで人並み外れた化け物であることを自覚するが、そのせいで不幸な目にあっても幸せにはなりたい前向き奴ら。
各個人、それぞれの幸福の為に、人類の為にフラスコ計画に参加。
その力は基本的に人間の能力の延長上の力。
なんでも異常な結果を出せる(初期設定)
マイナス:後天的超能力者
過負荷に振り回されることで不幸な目にあい性格が歪み(あるいは元から性格が歪みきっていて少しだけ不幸になり)その環境に合わせた力を発現した奴ら。
その力は因果律とか概念的なモノにまで及ぶ。
たとえ力がプラス方向だとしても本人の性格が歪み切っているのでプラスに使おうとする気が無い。
他人や自分の不幸を望む。
と、書き並べた。
「・・・・・・うへぇ。マイナスが一番ヤバいんじゃないですか」
「当たり前だろ? マイナスは人格破綻者とも言えるだろうし」
「間違っちゃいないけど結構毒舌だね」
「まずマイナスには本能的に関わり合いになりたくないって思うらしいからな。性格も能力も狂ってるさ」
「そんな物を大量所持してる
「人外。だろうな。悪い意味でも良い意味でも」
「わはは。・・・・・・一応確認するけど、それは褒めているのかい?」
「不安なのかよ」
「・・・少しね。当麻君にはどんな一般常識も通じないから。何をしでかすか分からないという表現の塊だぜ」
「アハハ。『何をしでかすか分からん』か。しかもその表現の塊か。良いじゃん例えるならあれだな。仲間の目の前で敵側に寝返っていく。そんな状態か」
「・・・何か具体的ですね。いや、まあ・・・それも何してんですかアンタ! っていう状況なのは確かですが・・・」
「・・・・・・」
「・・・? どうしたなじみ」
「・・・・・・いや、少し違和感があってね」
「何に?」
「・・・何だろう。体調が悪いって言えば良いのかな。気分が悪いって言うか・・・」
「スキルを使えば良いんじゃないか?」
「・・・使ったらダメな気がする。僕が言えた事じゃないけど、今回の事はスキルではどうともならない」
「・・・何だそりゃ」
「・・・・・・うん。危険だ。君達に迷惑をかける前に僕は退散する事にするよ」
「「・・・は?」」
「・・・と、思ったけどごめん。タイムアップみたいだ」
先程から訳の分からない事を言っていたなじみだったが、丁度その時彼女に唐突にいきなりに変化が起こった。
と言ってもそこまで明確な変化ではない。たった1つだけの明確な変化だ。安心院なじみという少女の目から
この事が指し示す事は1つ。これは上条当麻にも言える事だが、あまりにも多い能力の保持者が意識を失うと何が起こるか。それは至って簡単である。
何故ならよくよく創作物で描写される情景であり、原因がよく分からない事の方が多い状態。
え? 前書きが長い? じゃあ本題に入ろう。
結果を端的に簡潔にわかりやすく一言で言って、安心院なじみのスキルの暴走。である。