幻想殺しと電脳少女の幻想郷生活 作:軍曹(K-6)
プロローグ 久しぶりの異変 The_Spell-Card DUEL
これまで上条達は数え切れないほどの修行を積んだ。
それこそ目に見えない攻撃や、一度でも触れたら即
そして、その間も上条は第十二代博麗の巫女。博麗命の異変解決の手伝いをしていた。
が、十年前。彼女は突然行方不明になってしまったのだ。取り残された十三代目博麗の巫女、“霊夢”の世話は、霊夢が姉のように慕っていた貴音が修行相手をし、上条は誰に頼まれたでもなく、『趣味』で博麗の巫女の代理をしていた。
そんな中、十三代目になる霊夢が妖怪を消滅させるという巫女の風潮に嫌気がさし、提案したのが『
そして、ある夏の日―――
空を赤い霧が覆うという事案が発生した。
「・・・・・・」
神社の縁側に座って、お茶を飲んでいた少女はそれに気付くと、部屋の中の誰かを呼ぶ。
「ねえーとーまー」
「とーまー?」
「いないのー?」
「いますけど?」
少女の問いに答える声があった。少女より二歳ぐらい上であろうその容姿。高校生ぐらいだ。髪の毛がツンツンに跳ねているのは、ワックスでも何でもなくただのくせ毛らしい。少年は少女の隣まで来ると、空を見た。
「なんだ? うわ。赤いな。なんだよこれ」
「見てきてくれない? あの霧の原因」
少女、博麗霊夢の提案に、少年、上条当麻は少しだけ唸ると、
「へいへい。そんじゃあ、行きますか」
「はいな!」
即決した上条のスマホに、スルリと入るエネ。異変解決の時は大抵、高みの見物を彼女はする。
「それじゃあ。言ってくる留守番頼んだぞ霊夢」
「異変だったらついでに解決してきてね~」
「それは霊夢の仕事だろ?」
「いいじゃん。博麗の巫女の代理が趣味なんでしょ」
「・・・・・・いや、まあ確かに。何も間違っちゃいないけどさ・・・・・・」
「なによ」
「まあいいや。それじゃあ行ってくる」
上条は霊夢の博麗の巫女らしからぬ発言に、少し頭を悩ませたが、以外に代理はやりがいのある仕事なので、『まあ、いいか』と納得するとそのまま赤い霧の元凶を探しに、参道の階段を駆け下りて行った。
「しっかり頼んだわよ~」
本来なら行くべきである霊夢は、優雅にお茶を飲んでいた。
次回はいつになる事やら。