幻想殺しと電脳少女の幻想郷生活 作:軍曹(K-6)
「しっかし、この赤い霧。太陽を隠してやがるから寒いな・・・・・・」
『夏だって言うのに、冬よりも寒いんですからね~』
太陽が隠れるとはどういう事か。一度体感してみて欲しい。真冬の雪が降るような日に、炬燵にも入らずストーブも着けず、一切の暖房器具に頼らず太陽の光に当たらない室内を、喚起してみて欲しい。それぐらい寒いのだ。
そんな事も、上条にはあまり関係がないのだが。
「・・・・・・結局。何が原因なんだ?」
その問いに答える声はない。貴音だってこの原因は知らないからだ。上条は思わず周りを見渡すが、周りにそれらしきものはない。
上条は霧の原因を探す方法を何かないかと考えるが、特にこれといった良案は、思いつかなかった。
その時、
「目の前にいるのは食べてもいい人間?」
『!?』
幼い少女の声がした。だが周りを見渡しても何もおらず、ただ薄暗い景色が広がっているだけだった。
驚いたのはエネだけで、上条は対してそこまで驚いてはいなかった。
「良薬口に苦しって言葉ぐらい知ってるよな? ルーミア」
「・・・・・・とーまかー。そーなのかー」
「そうだぞ?」
「今は何してるの?」
「趣味」
「趣味かー」
「そうだ。ルーミア、この赤い霧の原因知らね?」
「遊んでくれたら教えてあげる!」
嬉しそうに飛びあがった少女を見た上条は、呆れながら言った。
「遊んでやっても良いが、恥じらいは持てよ。パンツ見えてるぞ」
「気にしなーい」
「あっそ」
「「
その掛け声とともに戦いは始まった。
初撃はルーミアの弾幕だった。全て上条に向かい地面に着弾した弾幕が土埃を上げる。その煙の中から飛び出した上条はルーミアの元まで跳躍する。
「おっ!」
「行くぜ」
「負けないよッ。スペル! 月符「ムーンライトレイ」!」
「スペルッ。幻符「
上条の右手から、異質な
「うわっ!?」
放った弾幕を全て消され、焦るルーミアだがすぐに体制を整える。ただ跳んだだけの上条は一旦地面に降りていた。
「ずるい。ずるいよとーま!!」
「ずるくねーと思うけど?」
「消すの禁止! 避けて!」
「はいはい」
上条はそういうと、ポケットから一枚のカードを取り出した。
「スペル。通常弾幕ver.霊夢」
そう言った上条の周りを数枚のお札と二つの陰陽玉が浮いている。上条が『行け』と言いながら指をスナップする。すると、その全てが弾幕となり、ルーミアへと向かっていった。
「わっわっ! ・・・えぇいっ!!」
「はっはっはっ!」
ルーミアの放った弾幕を、上条は全てかわしていく。体操選手も真っ青なウルトラCをしていたりするのだが、上条はそれが普通だと思っている。
「このーっ!!」
「上条流最強弾幕―――連続・普通のパンチ」
上条はそう呟くと、両手を高速で動かした。ルーミアはギョッとして止まろうとしたが、もう止まれない。目の前に出現したのは拳の壁。某海賊漫画主人公もびっくりの速さの壁だった。
勝敗は決した。最後の上条の攻撃がルーミアの弾幕を跳ね返し、ルーミア自身もその壁に激突したからだった。
――――――
「大丈夫か?」
「大丈夫なのかー?」
「こっちが聞いてんだよ。大丈夫か」
「大丈夫なのだー」
「そっか。良かった良かった」
道のわきに寝転がっているルーミアと、その隣に座り込んでいる上条。そして、上条は肝心な事を聞いてみる。
「で? この霧の原因は?」
「霧の原因は良く分からないけど、向こうの方から出てきたぞー」
「・・・・・・あっちは、霧の湖の方か」
ルーミアの指さす方を見て言う上条は、一度ルーミアの頭を撫でてから立ち上がる。
「んじゃ、お前も妖怪でも見た目女の子。気をつけて帰れよ~」
「そーなのかー」
そして上条は霧の湖に向かって走り出した。
命名決闘が書き辛いです。