防衛大学校の劣等生   作:諸々

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00-86 リベンジ

七草真由美は実家にいた、正確には実家の台所に。

正月に十文字克人のある意味衝撃の告白に帰宅を伸ばしていたが、ある事を思いついて今に至る。

父親に目的を話したら快く台所と料理長を貸してくれた。

先ずは前回の再現、これをベースに今回は行うのだ。

「あっーーー、お姉ちゃんだ。

私的にはうれしいけどお父さんにバレたら不味いんじゃないの?」と香澄。

「大丈夫よ、許可は取ってあるから。」

「ふーん、で何してるの?」

「見ればわかると思うけど。」作業に集中している真由美はそっけない。

「一昨年と同じように見えるけど…

わざわざ許可を取って今からする必要があるの?」

「ちょっとした変更をね。

でも香澄ちゃんは準備しないの?」

「えーー僕は…そうだお姉ちゃんそれを教えてよ。」

「良いけど、相手は渡しても大丈夫な人なんでしょうね?」

「それはOK、わーい久々にお姉ちゃんに教えてもらえる!!」

そこへ珍しくテンションの低い泉美が現れて言った。

「香澄ちゃん、いつまで油を売っているんですか?

あっ真由美お姉さま珍しいですね。」

「真由美お姉さまかぁ」真由美は小さくつぶやいた。

少し前までただのお姉さまだった、今やその称号は取られてしまったのだ。

「ひどいよ泉美ちゃん、せっかく珍しくお姉ちゃんがいるのに。

…そうた、あれをお姉ちゃんに相談しようよ。

お姉ちゃんも一校の生徒会長だったんだから。」

「うーん、確かにそうですね、香澄ちゃんにしては良いアイデアです。」

「それも酷くない!、でも良いアイデアでしょう。」

「では真由美お姉さま、可愛い後輩の為よろしくお願いしますわ。」

そう言って泉美は真由美を台所から連れ出した。

 

「ひどい目にあったわ。」真由美はそう呟き作業を続ける。

予想を超えた展開、なぜか自分も参加する事になってしまったのだ。

ただ流石実家の資金力と料理長の腕、真由美の意図する物はなんとか出来た。

後は冷やせば完成、真由美はほっと息を吐いた。

それを見計らったように香澄が声をかけた。

「お姉ちゃん、お姉ちゃんもう終わった?」

「うーん、後は冷やすだけかな、この後香澄ちゃんが使うの?」

「うん、それもあるけど泉美ちゃんがちょっと用が有るって。」

「そう?じゃあそれはそのままにしておいてね。」そう言って真由美は台所を出て行った。

 

 

キョウコは何時もの施術室にいた。

服は、、、まあ御察しだが今はキョウコは気にした様子はない。

施術の邪魔にならない様に達也の少し後ろに控えている。

キョウコは緊張しているが美輪の表情はとろける様だった。

女医から施術終了が告げられキョウコは緊張を解く。

何時ものように美輪はストレッチャーに乗るのをぐずっている。

美輪はキョウコに目で訴えているがキョウコは構わずに美輪を達也から受け取る。

美輪は抵抗するが二人にはかなわない、だが美輪は響子のスカートを掴んでいた。

ストレッチャーに乗せる時にキョウコのお尻が達也に丸見えになる。

慌ててスカートを押さえるキョウコ、ペロッと舌を出す美輪。

狼狽える響子に達也も少しだけ狼狽えた。

 

「美輪さん、酷いですよ。」キョウコは美輪に抗議した。

「いつも私たちの裸を見ているんですからちょっとぐらい良いじゃないですか。

でもちょっと悔しいな、私の裸を見てもお兄様は何の反応もしなかったのに…」

その光景を思い出してキョウコは少し顔を赤らめた。

それを見た美輪は一緒に買い物をする事をおねだりするのだった。

 

 

ほのかは悩んでいた、北山家の勉強が忙しすぎる為に準備が出来ないのだ。

だがそれで勉強の効率が下がっているのは問題だった。

そこで雫は一計を案じる。

雫は二枚の板を用意した、それをセットで扱う事でこの難題を乗り越える事にしたのだ。

この時ほのかはそのことを大変喜んだのだが…

 


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