仕事の異動やらなんやらで正直忙しくて書いてる暇がありませんでした(笑)
これからも不定期にはなりますがゆっくり更新していきたいので
よろしくお願いします。
走る。走る走る走るーーー。
枝を踏み、風を切り、木の根を飛び越える。
「っ!」
あれから随分と走ったが追っ手との距離は一向に縮まらない。影と鬼ごっこでもしている気分だ。
だが悲観している余裕などない。
捕まればきっと無事では済まない。済まされない。
それほどの怒気をはらんだ感情がさっきから刺すようにこちらに向かっている。
逃げないとヤバイ。
生存本能が訴えかけている。
逃げなければやられる。
「クソッ!なんでこんなことに・・!」
逃げなければ、
「それはおまえが一番よくわかっているはずです。」
やられる。
「だから違う話を聞いてくれ・・・!」
誰に?
「大人しく斬られなさい。この覗き魔。」
アリスだ。
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話は数時間ほど遡る。
あれから修行を終えたキリト達は、夕食のための準備をしていた。
なぜか少し機嫌の悪いアリスに首を傾げながら、キリトは村人に分けてもらった野菜を切っていた。
「つっ・・。玉ねぎが目にしみるところまでリアルだな・・・」
と、玉ねぎの刺激成分まで忠実に再現したこの世界に感心と少しばかりの恨み言をこぼしながら玉ねぎを刻んでいると
「キリトせんぱい!やっぱり私達も手伝います!」
我が愛すべき弟子達は修行で疲れているだろうから休んでていいと伝えたのだが、野菜に苦戦する自分を見て、加勢しに来てくれたようだ。流石の女子力だ。先輩として鼻が高い。
「お、そうか、ありがたい。じゃあロニエはジャガイモ、ティーゼはトマトをつぶしてくれ。」
「はい!」 「はーい!」
やっぱり女の子が料理する時は絵になるなぁなんて考えながら眺めていると、、
ロニエは手にしたナイフでジャガイモを器用にくるくると回しながら剥いていった。
少しばかり皮が厚いかもしれないが、補って余りあるスピードだ。
ティーゼはトマトを熱湯につけて皮を一枚一枚綺麗に剥がしていく。
そうして湯剥きし器に入れて丁寧につぶしている。
やはり二人の動きは対照的だ。
スピードのロニエに対し、正確さのティーゼ。
これは二人の剣技においても同じことが言えよう。
素早い手数で相手の体制を崩し、一気に畳み掛けるのがロニエ。
じっくりと相手の動きを見ながら隙あらば堅実に攻撃をしていくティーゼ。
二人の対照的な姿に気づいたのはきっと偶然ではない。
ロニエの剣技を見ていると、まるで昔の自分を見ているようだった。まだ拙いが、きっといつかは自分を超える剣士になるという確信があった。
ティーゼの剣技はとても懐かしい気持ちになった。似ているのだ、かつての友の技に。
彼はもういない。いないが、彼がこの世界に生きていたという証はしっかりと刻まれていた。
そう、キリトとユージオもまた、彼女らと同じ剣を振るっていたのだ。最初友に剣を教えたのは自分だが、それから彼は自らの手でその剣技を昇華し、いつかはキリトと肩を並べるほどの使い手になった。
「お前とまた一緒に修行したかったなぁ」
叶わぬ願いを口にしながら、亡き友に語りかける。
「せんぱい大丈夫ですか?」
「え?」
ティーゼが心配そうに自分を見ている。
「玉ねぎ、そんなにしみましたか?」
ふと頬に触れてみる。
あれ。
袖で乱暴に目を擦るが、拭くたびにまた目尻が濡れる。
「あ、ああ。大丈夫だよ。少し玉ねぎがしみたみたいだ。」
「もしよかったら私が切りましょうか?」
「いや、問題ないよ。女の子を泣かせるわけにはいかないからな」
「もう!キザなんですから。つらかったらいつでも言ってくださいねキリトせんぱい!」
「ああ、ありがとう。今回ばかりは玉ねぎに感謝しないとな・・」
「?」
玉ねぎが目にしみることに感謝するなんて人生でこれっきりだろう。
「よし、ちゃちゃっと終わらせちゃって早くメシにしよう。」
「はい!」 「はーい!」
数分後。
1つの民家の窓から数人の止まぬ笑い声がこだました。
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「「「「ごちそうさまでした」」」」
夕食を終え、満腹感に幸せを感じながら使った皿を洗っていく。
今日はアリスに家事を押し付けられてしまったので、疲労と満腹感からくる眠気と戦いながら素早く仕事を終えていく。
「ロニエとティーゼは今日は泊まっていくんだっけ?」
「はい!師匠と前々から約束してたんです!たまにはこういう日があってもいいだろうって」
ほう。優しいとこあるじゃないか、と素直に感心する。
「あ、そういえばここの近くの森に温泉があるらしいからみんなで入ってきたらどうだ?」
「わあ!ほんとですか?ねえティーゼ!いくよね?」
「もちろんよ!師匠も誘わないと!」
「アリスはさっき教会にいったみたいだから戻ってきたら行ってこい」
「はい!」
「いい返事だティーゼ君。近くとはいえ森の獣には気をつけるんだぞ」
まあ、アリスがいるなら大丈夫だろうとする必要のない心配だったな、と思ったその時。
「キリトせんぱいは行かないんですか?」
・・・?
突然のロニエの爆弾発言に思考が停止する。
「あの、ロニエさん?流石にそれはちょっとマズくない??」
と、やんわりと事の重大さを伝えるとロニエの顔がみるみる赤くなり
「あっ・・・ごめんなさい!わたしそういうつもりじゃ・・・!」
年頃の乙女と一緒に入浴なんて胸が踊る提案だったが、二人のためにも自分の為にもやめたほうが良さそうだ。
「まあ、気にせずに三人で入ってきなよ。俺はちょっと別の用事もあるし。」
「そうですか・・・わかりました・・」
心なしかロニエが残念そうに見えるがそれは気のせいであろう。
扉の開く音が聞こえたのはその時だ。
「あっ、師匠が帰ってきたみたい!じゃあすみません!行ってきますねキリトせんぱい!」
「ああ。気をつけるんだぞ」
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そうして三人がいなくなり数分後、寝室でキリトは比嘉タケルと通信していた。
『じゃあ、そろそろコピー桐ヶ谷くんとの交代に取り掛かるっスよ!桐ヶ谷くんはいつでもログアウトできる準備を整えておいて欲しいっス!』
「了解です。アリスに伝えてから戻ります。」
『ほいほいっス。・・・よし、これでオーケーっス。試しに一瞬だけコピー桐ヶ谷くんを召喚みるっスよ!あと1分くらいでアップロードできるっス』
自分自身と相対するという事実に、少しばかり緊張が高まる。
だが、一向に自分の姿は現れない。
と、キリトが比嘉タケルに声をかけようとした時だ。
森の方から女の子の悲鳴が聞こえた。
「この声・・ロニエか!」
彼女に限って森の獣に遅れをとる事などそうそうないはずだ。
嫌な予感がする。敵の生き残りが待ち伏せしていたのかもしれない。
考えるのはやめだ、早く行こう、と寝室に立てかけておいた剣を持ち、持てる力を全て振り絞って森の方へ走っていく。
『マズったっス!座標がちょいとずれちまったっス。まあ成功したみたいっスからもう回収したっス!あれ?桐ヶ谷くん?きりがやくーん!』
誰もいない。
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「ふわぁぁぁ。気持ちいい。」
「ホントね。とってもいい気持ち」
「わたし眠くなってきました・・」
「今日は実戦に近い修行でしたからね。当然です。」
「もう腕が痛いです・・。でも今日はわたしキリトせんぱいから一本取れたんですよ!」
「本当ですか?成長しましたね、ロニエ」
弟子の成長に素直に感心する。
「えへへへへ。まあいきおいあまってキリトせんぱいに突進しちゃって成り行きで勝っちゃったんですけど・・・」
なるほど、昼の出来事に合点がいった。
彼には悪いことをしたかもしれない。だがそこでハッキリ言わないところが彼の悪いところでもある。
「一応キリトに後で謝っておきます・・」
「でも師匠はキリトせんぱいが寝たきりの時からお世話してたんですよね?一日くらい家事を全部任せたってバチは当たらないですよ!」
ティーゼが助け舟をだしてくれた。
「そ、そうでしょうか?」
「そうですよ!きっとキリトせんぱいもそれがわかってるから家事を引き受けてくれたんですよ!キリトせんぱいはそういう人です」
とロニエも言うので
「でしたら、たまには甘えてみることにします」
この借りはまた彼がこの世界に来た時にでも返すとしよう。
「キリトせんぱい優しいもんねー。ねーロニエ?」
とティーゼが珍しく意地の悪い顔でロニエを見る。
「う、うん」
その顔に戸惑いながらも否定しないロニエ。
「二人はキリトの騎士学校の後輩でしたね。学校でのキリトはどうだったんですか?」
以前は騎士になるために剣を振っていたというキリトだが、あまりキリトとは昔の話をしないので、ふと疑問に思った。
「キリトせんぱいはいつも学校でも飄々としてて、たまに学校を抜け出してお菓子を買うようなちょっとワルイけど優しいせんぱいでした」
「そうそう!それでいつも私たちにご馳走してくれたんだよね。それで勝手に学校抜け出してユージオせんぱいにお説教されるけど、結局ユージオせんぱいも一緒に食べちゃってたのよね。楽しかったなあ。」
「そうですか。変わらないんですね、キリトは。」
「はい。上級修剣士の中には私たちを道具のように扱う方もいたりしたんですけど、キリトせんぱいとユージオせんぱいはいつも優しくて、、危ないところを、助けてくれて、、それで、退学になってしまって、、」
ティーゼの声が心なしか涙ぐんでいる
アリスはようやくそこで点が線に繋がったような感覚を得た。そして、
「ごめんなさい、二人とも。本当にごめんなさい」
悲しそうな顔でうつむくアリスに、ティーゼとロニエは不思議そうに首をかしげる。
「どうしたんですか?師匠」
ロニエが訳が分からずといった様子で心配そうに聞いてきた。
「キリトとユージオはそのままある整合騎士に連れられて退学になったことは知っていますね?彼ら二人を連れ去ったのはわたし・・」
と言いかけたアリスの隣に
バシャッ
と何かが降ってきた。
「「「!?!?!?」」」
3人の近くに降ってきた謎の影はよく見ると見覚えがあった。
「キ、キリト・・せんぱい・・?」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
「っ!!」
即座に金木犀の剣の柄で代表剣士改め変態黒づくめを気絶させようとしたが、その姿が霞のように一瞬にして消えてしまった。
「なっ・・?!」
「み、みられた・・・」
「なんだったの・・?」
なぜ彼がここに来たのか、そして消えたのか。真相はわからない。わからないが、後で話をたっぷり聴かせてもらうとしよう。
「貴方達はここにいなさい。」
いつの間にか服を着たアリスは右手に剣を構え覗き魔の捜索に向かった。
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「だーかーらーー誤解だぁーーーーーー!」
そして話は冒頭にもどる。
「いいえ。あれは確かにおまえでした。これっぽっちの疑いようもなく。完全に。完璧に。」
「だから俺が来たのはロニエの悲鳴が聞こえてからで・・」
「じゃああの時のおまえは誰だったのですか!?」
「知らないって・・・・・あ!わかったぞ!
きっとそいつはっ!?あぶなっっ!!」
「チッ」
「今本気で切ろうとしたよな!?」
「乙女の裸を見た罪、万死に値します。」
(正攻法ではだめだ!)
俺は跳躍して一気に距離を詰めて来たアリスに背を向けていた体を急停止、そのまま地を蹴り空中で体を反転させる。
「っ!」
突然の事に一瞬だけ思考停止してしまったアリスに致命的なスキが生まれた。
(ここだ!)
跳躍中の移動。心意を駆使すれば造作もない事だが今の彼女の表情を見るにそんな余裕はない。
だから俺はアリスを逆に捕まえる事にした。
だがいきなり後ろを向かずに大ジャンプして空中で向きを変えたのだ。俺にも余裕があるとは言えない状況でのアリスの捕獲は、予想と少し違った結果になってしまった。
「ぐえっ!」
「っ!」
お互いに向かい合って跳べばこうなる事は当然だ。
だがただぶつかるだけでは済まない。彼は何と言っても『あの』黒の剣士。
なんとかアリスを抱え込んだものの背中から地面に衝突してしまった為呼吸が出来ず視野が明滅するがなんとか堪える。
「いててて、、」
ようやく息が吸えることに安心感を覚え、自分の状況を確認できるようになったところで、自分がとんでもないことをしていることに気づいた時にはもう遅い。
すなわちご都合展開、ラッキースケベである。
彼の両手はしっかりとアリスの膨らみを掴んで離さなかった。
しかも風呂の後のゆったりとしたワンピースはアリスの肌の感触をこれでもかという情報量で仮想脳に訴えかけてくる。
「どこを、、触っているんですかこの変態!!」
「ぐえっ!」
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「、、、では私達が遭遇したおまえはおまえではなく別の複製されたおまえということですね?」
「ハイ、ソウデス。」
「複製されたおまえが私達の入浴中に現れたことに関しては全くの偶然、事故だと?」
「オッシャルトオリデス。」
ハア、とこの空間では完全に場を支配した彼女はため息をつき、少し経ってから難しい顔をしながら頷いた。
「わかりました。そういうことにしておきます。」
「まぎらわしい事してスミマセンでした。」
「許します。」
「先に言わなくてスミマセンでした。」
「もう良いです。」
「ムネ触っちゃってスミマセンでした。」
「そのことはもう忘れなさい!!」
「ヒィ!!!ゴメンなさい!!」
「全く、、とりあえずロニエ達と合流しなければいけませんね。」
「あ、あぁ、そうだな。場所はわかるか?」
「はい。2人には待っているように伝えています。きっとすぐに会えるでしょう。ほら、いつまで座っているのです。行きますよ?」
「これは座っているのではなくジャパニーズドゲザと言ってだな、、」
「早くしなさい」
「ハイッ!」
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「いつまで恥ずかしがってるのよ。見られたものはしょうがないでしょう?」
「そうだけど、やっぱりキリトせんぱいに見られるのは恥ずかしいよぅ」
「まぁそりゃあ確かに好きな人に、、」
「あーーー!もういいよティーゼ!!あ!!帰って来たよ!!!!お帰りなさーい!!」
「覗き魔相手には少し明るすぎる出迎えじゃない、、?」
焦っている相棒にボソッと毒を吐いたが、聞こえなかったようだ。
「お待たせしました。結論から言うとこの男は先ほどの男ではありませんでした。」
「「えっ!」」
「きっと誰かがイタズラで仕掛けた時限式の術でしょう。相手の心を覗き見て、特定の人物を一瞬だけ出現させるだけのもののようですが、この場所に仕掛けるなんて趣味の悪い輩もいたものです。」
この少女はよくこんな嘘がすぐに思いつくなぁと感心するが顔に出たのか、アリスに睨みつけられる。
「ほ、ほんとに迷惑な奴もいたもんだなぁ。な?アリス?」
「、、、ええ、、まあとにかく今回のことに関してはキリトに非はありません。忘れましょう」
(やっぱり俺って嘘つくのに向いてないなぁ、、)
手助けしようと思ったが、逆効果だったらしい。
(まあそもそも俺悪くないし。悪いの比嘉さんだし。ね?)
「へっくち。」
ん?と音のした方向を向くと
かわいらしいくしゃみをしたロニエが少し震えている。
「ロニエ大丈夫か?ゴメンなこんなに待たせて。良かったらこれ使ってくれ。」
と、俺は肩にかけていたコートをロニエに渡すと突然ティーゼが手を挙げて俺を制した
「コートもいいんですけどせんぱい。後ろを見てください。」
「ん?温泉だな。」
「そう!温泉なんです!そしてこれを見てください!」
「ん?こ、これは!水着じゃないか!!しかも全員分!俺のもあるぞ!」
「ふふふ。こんなこともあろうかと準備しておいたんですよ?どーせキリトせんぱいは女の子がいるところにすーぐ来ちゃうんだから。」
「ぐっ、、反論できないけど別にわざとそうしてるわけじゃ、、」
「そんなのとっくに知ってますよ!ユージオせんぱいがいつも言ってましたし!」
「あいつ・・」
「ということで、みんなではいりましょー!」
「ん?そもそもその水着最初に出しといてくれれば良かったんじゃないか?」
「だって、やっぱり水着でも恥ずかしいじゃないですか!でも裸見られたんならもう大丈夫かなーって!」
「いやだからそれは俺じゃないんだけど」
「それは気の持ちようって奴です!きにしなーい!」
「は、はい。」
「じゃあみんなで着替えるからキリトせんぱいは今度こそ大人しく待っていてください!」
「だから俺じゃ、、わかりました。」
(もう諦めよう)
その後水着はいつか水遊びをしようと準備していた事、それ以外にもたくさんの計画がある事をのぼせるまで説明されたのであった。
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「「おやすみなさい!」」
「ああ。お休み」
寝間着姿で挨拶に来た2人の頭をポンポンするという本日最後のミッションを果たした俺は寝室に行くところをアリスに呼び止められた。
「キリト。ちょっといいですか?」
「ん?なんだアリス?」
「あの2人はおまえの分身がこの世界に残る事を知っているんですか?」
「いいや、言ってないんだ。知っているのはアリスだけかな。」
「そうですか。ではこの事はだれにも言わないようにします。」
「そうだな。みんな混乱するだろうし。ありがとうな。」
「これくらい造作もない事です。わたしにだけリアルワールドに帰る日を教えていたことが逆に話に整合性を与えましたね。」
「うん。ホントは伝えるべきだったんだろうけど、あの2人には言いづらくてな。ズルしちゃったよ。」
「あれだけ計画を立てられてしまっては帰るに帰れないですね」
ふふ、と微笑んだアリスを見て自然と抱きしめていた。
「この世界ともう1人の俺のこと、頼む」
「、、はい。任されました」
「じゃあ、俺もう行くよ。見てるんだろ?比嘉さん。」
『バレてたッスか。』
「ついさっき時間倍率が変わった感覚があったからな。」
『いやーキリト君には敵わないっスねえ。じゃあ転送するっスよ!』
「ああ。頼む。じゃあな。アリス」
「はい。また、帰ってくるんですよ。この世界に」
「もちろんだ。」
「アスナにもよろしく言っておいてください。」
「任された!それじゃあな」
シュン!と音がした後には彼がいた空間にはもう何もなかった。
「わたしが、おまえを、この世界を守ります。」
そして少女は
一筋の涙と共に決意をした。
比嘉「いやー申し訳ないっス」
キリト「絶対許さない」
比嘉「でも突然のエラーだったんスよ?やっぱりキリト君の女好きが座標を書き換えたんスかねぇ」
キリト「だれが女好きだ!」
比嘉「スミマセンッスぅ!」
キリト「全く、、今回だけですよ。ところで比嘉さんコピーに情報共有したいことが増えたんですけど。」
比嘉「お安い御用っス」
キリト「ここまでの俺の感情のデータと約束、、そう約束だ。ロニエとティーゼとの約束を共有しておいてくれ。俺は彼女達の約束をどんな形でも果たさなければいけないからな。」
比嘉「また女の子っスか、、」
キリト「なんか言いました?」
比嘉「なんでもないっス。ほいほいじゃあ作業するから桐ヶ谷君は今日はもう家に帰るっス!」
キリト「調子いいなあ。じゃあ頼みましたからね!」