インフィニット・ストラトス ~ダークサマー~ 小話集 作:kageto
べつのせかいのもしものおはなしです。
これはこれで意外と楽しい。
あのキャラがはっちゃけたら編そのに
①まやせんせー編
「山田君。後は頼む」
先日のシャルはっちゃけから数日後、いつものように朝のSHRで挨拶と連絡事項だけ一方的にしゃべった織斑先生が、出欠確認から一限目の授業までを丸投げする言葉を吐いた。
いつものことながら、本当にコレが担任なのだろうか?いっそ山田先生の方が担任と言える気がする。
「いやです」
え?
「なっ?」
教室左前方に立っていた山田先生が、ほぼ即答と言えるタイミングで拒否した。
普段からは予想できなかった返答に、アレだけでなくクラス全員が固まってる。
いやまぁ、な?いつかこうなると予想はしてたけどさ。あの表情はダメだろ。人間の表情ってあそこまで感情そぎ落とせないって。人形の方が表情豊かだわ。
「なんで私がやらないといけないんですか。私副担任ですよ。担任じゃありません。担任の織斑先生がやる仕事じゃないですか。むしろ織斑先生の仕事の半分以上を私がやってますよ。おかしいですよね?織斑先生のネームバリューを使って行うべき対外交渉まで私に任せるとか頭おかしいんじゃないですか?私じゃ一国の政府相手に有利に交渉進むわけないじゃないですか。私ここに就職してから睡眠時間いきなり半分以下になりましたよ。いくら候補生時代にお世話になったからってこの仕打ちは無いですよ。ブラック通り越してダークですよ。訴えたら勝てますよ。ほかの先生方も織斑先生が絡む事案はすべて私に投げてくるし。自分たちで織斑先生に話もっていけばいいじゃないですか。ライオンより凶暴ですけど理性をもってる人間ですからかみつきませんよたぶん。えぇおそらく。そしたら私の睡眠時間が取り戻せるじゃないですか。そうですそうしたらいいんですよ」
いや、怖い。怖すぎるっしょ。何が怖いって、うっすら開いた口から声が出てるけど、唇一切動いてねぇんだよ。からくり人形の方がもっとなめらかに動くって。呪いの人形がはだしで逃げ出すって。
あ、倒れた。
②千冬様編
「千冬様よ!」
教室に入ってきた織斑先生を見つけたとたんに、クラスの女子から歓声が上がった。
そして我が姉はひざから崩れ落ちた。
「いや、わからなくもないんだ。女だてらに武力系の競技で世界一なんてなって、こんなほぼ女子校の教員なんてやってたら、女子生徒から黄色い声援をもらうのは理解は出来るんだ。だが私だって女なんだ。女にきゃーきゃー言われるよりも、いい男にきゃーきゃー言ってたい。もうやだ。進む道間違えた。そもそもアレだ最初の友人選び間違えたのが人生最初にして最大の間違いなんだ。アレのせいで私も人外枠認定されてしまったんだ。あんなあーぱーに振り回されてもう20うん年。そろそろ自由にしてくれてもいいじゃないか。私だって恋をして結婚して子供産んで幸せな家庭築きたい。だいたいなんで私がもてないんだ。自分で言うのもなんだが顔は整ってるし、スタイルにも自信はある。学力も悪くなかったというのに学生時代からもてた試しがない。原因はあれか?弟か?弟と二人だけの家族というのはそんなに重いか?いや、家事一切がほとんどできないのもダメか?だが、一夏は私に家事をさせようとしないじゃないか。私が料理を覚えようと無難な卵焼きから挑戦しようとしたら、まずキッチンにすら入れようとしないというのはいかがなものだ?そんなことを続けられたら家事スキルが育つわけないじゃないか。ウチの弟は過保護すぎるだろ。あれか?自分が死ぬまで面倒みるとか言い出さないよな。もしそんなこと言い出されたら、私は両親に顔向けできないどころか、死んで再会したらもう一度殺されるぞ」
あ、やべぇ。ガチ泣きじゃん。
うん。今度の休みに簡単な料理から教えよう。
いや、マジでクラスメイトの視線痛いから
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