インフィニット・ストラトス ~ダークサマー~ 小話集   作:kageto

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3話目。まだいけるか?




学園祭編 さん

 

 学園祭2日目の今日は、朝から弾達を迎えるために校門で待機してようかと思ったのだが、その役目はのほほん姉妹に任せることにして、午前中はお嬢様稼業に専念することにした。弾からは後日何かしらの見返りを請求してもいい気がする。

 

 基本的に口を開けてるだけでいい仕事とか楽すぎやしないかと思ってる。女装だけど。

 

 

 おとといの予行練習からこっち、女装だけどが口癖になってる。ちょっと楽しくなってきてる事実は胸の奥深くにしまいこんどこう。楽しいのは学園祭だから。

 

 そういえば最近、女装の準備としていろいろさせられてきた。脛毛剃ったんだが、最近の無駄毛処理用の機械ってすごいのな。そんなに痛い思いしなくてもツルツルだよ。

 あと、足のむくみ対策としてハイソックスみたいなのを渡されて、履いて寝るよう言われたんだが、女子ってすごいと思ったね。アレ締め付け凄い。男で足の太さが違うと言ってもなかなかの締め付け具合だったよ。クラスのほとんどが毎晩あれ履いて寝てるらしい。美脚って努力の結果だと痛感したよほんと。あ、俺に渡されたのは新品だった。さすがに誰か使ってるのを使うのは気まずいし、学園祭終わった後に返すのも申し訳ないからな。

 洗顔もいろいろさせられた。乳液だなんだと言われても理解が追い付かないから、毎晩クラスの誰かしらが部屋に来て、言われるがままに肌の手入れをさせられてた。俺の横で簪も指導を受けてた。ほとんど手入れなしであの肌のきれいさだということに、顔が般若になった女子が数人いたが、個人名は伏せよう。女の美へのこだわりは怖い。

 

 しかしあれだ。学園祭終わったらかなり走り込みしないとヤバイな。この数日でケーキ何ホール食べたか分かったもんじゃない。確実に太る。男の見栄というか、ささやかなプライドというか、男一人のこの状況で太るわけにはいかないから、体型維持は本気で気を使う。

 

 

 うちのクラスの喫茶店は、昼のピークを過ぎたら終了を予定してる。俺もそうだが、みんな高校最初の学園祭を楽しみたいからな。

 あとあれだ。こんなに売れまくるとは思ってなくて、ケーキの数に限界が来そう。

 昨日の時点で追加を手配するかどうか話し合いが行われたのだが、予定数で終了にしようと決定した。充分稼いだし、残りは遊ぼうってことだ。

 

 売り上げは経費を差し引いた分はクラス予算に計上されることになっているのだが、学園祭終了後の代休に打ち上げバーベキューが決定してる。そっちの材料費もうりあげから出される。30人オーバーとはいえ、女子ばかりだから金額はたかが知れてるけど。

 

 あと、生徒だけで話し合いの結果、山田先生と、織斑”元”先生にも記念品を買うことになっている。受け渡しは俺からではなく、箒から束さんを経由しての受け渡しになる。この短期間ですぐに会えるほどまだ許せてはいない。

 

「あ、フォーク当たっちゃった?ごめんなさい。大丈夫?」

 

「大丈夫よ。ちょっと座り疲れただけだから。悪かったわね。気を遣わせて」

 

 どうやら表情に出てたらしい。気をつけねば。

 軽く手を振って気にしないようにとほほ笑む。お嬢様状態の口調は鈴を参考にしてる。鈴の口調ってお嬢様って言われても違和感ないと気が付いたのは臨海学校のときだ。

 

 

 

 あ、声色は束さんの謎発明チョーカーで変えてある。まともだろうと狂人だろうと天才は天才だってことだな。報酬は俺と箒の衣装写真だった。

 

 

 

 天才なのに安いよな。いいのかこれで?

 

 




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次あたり簪と学園祭デートかなぁ。
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