インフィニット・ストラトス ~ダークサマー~ 小話集   作:kageto

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連続投稿4話目

ちょっと短いか?


学園祭編 おわり

 

 数日ぶりの男子学生服。あぁ、ふつう最高。

 

 腰や肩を回して、凝り固まった体をほぐす。

 

 片付けは免除されたので、遠慮なく抜けてきた。

 

 さて、と。いきますかー。

 

 

 

 

 

 で、やってきたのが4組教室前。4組はお化け屋敷で、簪は中で脅かし役をしてるはずだ。

 

「あ、織斑君。更識さん中だから連れてっちゃっていいわよー。入場料は頂くけどね」

 

「ちゃかりしてるなぁ」

 

 200円を払って中に入る。オーソドックスな墓場ステージ。火の玉やら着物の幽霊やらが出てくるが、お化け屋敷大丈夫派の俺からすると、驚くこともなくスタスタ進んでいく。

 

 墓石の間でうずくまって泣いているセーラー服姿の女の子を発見。紺のセーラー服姿とか今時レアだな。

 

「おともだちになってくれる?」

 

 泣いてた女の子がそういいながら振り返る。真っ赤なカラコンと、目から涙代わりに流れる血糊。確かに普通の人ならこれびびるわなー。

 

「おぅ。友達どころか彼氏になってやるからお持ち帰りな」

 

 そのままひょいと肩に担ぐ。

 

「へぅっ。い、いちか?どうしてまだ時間じゃない」

 

「はいはい。一夏さんですよー。早く終わったから迎えにきましたよっと」

 

 教室の各所から、行ってらっしゃいの声が聞こえてくる。か細く幽霊声だからちょっとホラーチックだ。これで『おいで』なんて言われたら普通の人は腰引けるだろ。

 

 そのまま出口を抜けて受付をしていた女子に手を挙げて挨拶を送る。

 

「じゃ、もらってくな」

 

「返却は明日でもいいのよ」

 

「あ、明日・・・」

 

「まだ早いって。ちゃんと夕方には教室に送ってくるんで」

 

「はいはい。いってらっしゃい」

 

 ひらりと手を振ってから歩く。簪も担がれたまま手を振ってるのが動きでわかる。すでにクラスボッチじゃないとか感動ものだわ。

 

 ちょっと歩いてから簪を下して手をつないで歩く。各所から注目されてるのが分かって、恥ずかしさもあるんだが、真横に自分以上に恥ずかしがって顔をリンゴにしてる姿があると、一周回って落ち着いてくる。なにこのかわいい子。

 

 食べ物を出してるクラスやミニゲームをやってるクラスなどを冷やかすように回る。

 手をつないでることを冷やかされたら、見せつける様に簪を抱きしめる。開き直るとなんでもできるぞ。なにせ学園祭の勢いだけで女装したぐらいだからな。彼女といちゃつくくらい訳もない。

 

 何度か弾と虚先輩のペアとすれ違ったが、お互い軽い挨拶だけでやり過ごす。弾も普段からあれくらい落ち着いてりゃ、もっともてるんだがな。いや、あれは緊張してるだけか。

 

 こうして高校最初の学園祭は無事に過ぎていった。

 

 新聞部に何枚も写真を撮られて、後日記事にされたのは言うまでもない。

 セーラー服簪の写真で手を打った。




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簪とデート。お迎えだけな!

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