過去一短いです
子は親を選べない
それは親が、例外を除き子を選べないのと同じだ
しかし、それでも親と子と言うのは特別な関係を築いていく
愛情…それには大小あるが、大抵はその関係の中には組み込まれ、育んでいるものだ
だがそれは
彼女…そして彼『等』には存在してはいなかった
無人機を迎撃した一夏達は学園に戻った。
そこには千冬と…
「いっくん……」 「束さん……」
束が不安そうな顔で出迎えていた。
「いっくん…私……」
「……束さん」 「っ…!」
束は一夏に責められると思った。
だが一夏は
「ありがとう」 「えっ?」
一夏に礼を言われる束。
戸惑いながら何故礼を言うのか聞く。
「どうして……私は……」
「……貴女はずっと苦しんできた。 俺を守る為に…誰にも言えずに。
全てが俺を思っての事だった。
それは俺でも伝わっています。
だから… ありがとう、束姉さん。」
「!!!いっくん……」 涙が溢れてくる束
「いっくん……ありがとう…」
束は涙で顔を濡らしながら、絞り出す様にそう言葉を発した
「…千冬姉」
一夏は、千冬に顔を向けた
「聞きたい事があるんだ」「…何だ?」
「俺を『生み出した』のは誰なんだ?」
「!……分かった……言おう」「千冬姉…」
「…いずれは……言おうと思ってたからな」
まさかこんなに早く言うことになるとは、 思ってなかったけどな……と苦悶の表情をしたあと語り出した。
一夏が誕生した、その理由を
「………お前を、生んだのは私達の両親だ。
そしてその理由は……
自分達の『研究』の為だ……!!」
声色に明確な殺気と
抑えられない怒りを込めて、千冬は言葉を吐き出した
「研究って?」楯無が震える声で聞く
「…人間からクローンを作る研究… ヤツらはその為に多くの人の命を奪った。
そして…娘の私さえも研究材料として使った!」
全員声が出なかった
その為に…そんな事の為に……自分の娘でさえ自分達の研究の為に……
だが千冬の怒りは、自分自身を研究材料にした事に対してだけの物では無かった
何よりも許せない…そして悲しみの対象は
「…そしてヤツらは、私達を捨てた……
次の実験をするために…… 『マドカ』を連れて」
「っ!?待ってくれ!
…マドカを連れて……? 一体、どういう事だ…?」
「………マドカは…私の… 血の繋がった妹だ」
そこにいた、束意外の全員が驚いた
「………それ…本当か?」
「お前が覚えて無いのは、仕方ない。
お前はまだ生まれたばかりだったからな… ヤツらがその後どうなったか、そんな事はどうでもいい。
だが、マドカがどうなったかが気になっていた。
……まさか…亡国機業というテロリストになっていたとは……思わなかった……」
千冬は苦しそうな、悲しそうな顔をして言った
それだけで一夏は通じた
千冬がマドカを、妹をどれだけ想い
愛しているのかを
「千冬姉……俺はマドカを止めるよ、絶対に!!」
「一夏……すまない……」
「頼む……」
一夏は決心した。
マドカを……『家族』を止めると。
自分が生きている間に