前半は千冬との最期の試合です。
マドカとの勝負の前日。
IS学園にある武道場に2人の男女がいた
1人は一夏、もう1人は千冬
2人とも胴着を着て、
手には真剣が握られている。
そこから考えられる事は1つだ
「お前から試合を申し込まれるとはな……」
「俺は明日マドカと決着をつける。
だけど千冬姉に認められるようにならないといけないと思ったからな」
「私がお前を認めてないと?」 「そうだろう?」
それを聞いて千冬は静かに笑う。
「ふ…なら認めさせてみろ」
「ああ、そのつもりだ!!」
両方構えをとる。 2人とも正眼の構えだ。
「「………………」」 その場が沈黙に包まれる。
これは試合だが両者とも殺気を出していて 『本気』でやるようだ。
そして沈黙は破られる。 「「せぇいや!!!」」
両者の刃がぶつかり合って、
鋭く重い金切り音が木霊する
「くっ……」「ぬぅ……」
両者とも引けを取らない。
「「………………!!」」
一旦離れる一夏と千冬。
「すっ!!!」
一夏は一気に千冬に接近し、斬りつけようとする。
「ん……!!」 千冬はそれを斬り払い、
一夏の脳天に刀を振り落とす。
「ちっ…!」 一夏はそれを間一髪で受け止める。
そして千冬に蹴りを入れるが千冬はそれを
バックステップで避けた。
ここまでの、これだけの攻防
それだけで一夏は、自分と千冬の格の違いを感じていた
(やっぱり強い…!
しかも容赦なく殺すつもりだ……
だけどそれは俺を試しているとゆうこと!!
だったら……!)
「ハァ!!」 一夏は千冬に突っ込んでいく。
(一騎討ちか? 付き合ってやるか)
千冬も一夏に突っ込んでいく。
互いの距離が0に近づく瞬間
「……」「!?」
一夏は直前で右に避け、
千冬の横に着く。 そして……
「ヘェアァ!!!」 横一閃を千冬に放つ。
「くぅ…!!!」
千冬は何とか体をひねり受け止めた。
「ふん!!」「ぐっ…!!」
千冬は一夏の腹を蹴り飛ばし下から斬り上げた。
「ハァァ!!」
一夏はそれを受けとめ、また距離を取る。
「「………………」」 再びの静寂。
「「!」」
それを破り2人同時に攻撃を仕掛ける。
「ハァァァァ!!!」
一夏が先に千冬に刀で一閃する。
(決まった…!) そう一夏が思ったが
「甘い!」「!?」
千冬はそれを体をそらせ回避、
反撃で斬りかかる。
「ぐっ!!!」 一夏はそれを防いだが
━━━パキーン━━━
刀がその衝撃に耐えきれず、折れてしまった。
「……」 千冬は一夏の首に切っ先を向ける。
「……参った」
一夏がそう言うと千冬は刀を下げた。
「やっぱ強いな、また負けた」
「いや、お前もよくやった方だ」
「手を抜いてた人に、そんな事言われてもな…」
「なんだばれてたか?」
「当然。伊達に長い間一緒に過ごしてねぇよ」
そう言う一夏に千冬は少し笑う。
「まぁ、よくやったのは本当だ。
認めるよ、お前はマドカと戦える。」
「そうか……良かった……」
少しほっとする一夏に千冬は声をかける。
「さあ、もう戻れ。
少し体を休めた方が良いだろう」
「分かった」
そして武道場から出ていくのを
見届けた千冬は先程の試合を思い返す。
(ああ言ったが、実際危なかった。
一夏のヤツ本気だったしな。
だが殺してやると言う感情よりも『決意』を持って挑んでいたような…… ……マドカとの戦いでその決意は分かるだろう
……ふふ、いつの間にかあんなに強くなっていたんだな…… もしかしたら……私を越えるかもしれなかった…… それを見るのが出来ないのは残念だが…… 私は…見届けよう。
一夏の『生きざま』を)
決闘当日
一夏と箒達専用機持ち、千冬や山田先生が IS学園から少し離れた無人島の上空に着く
「……」 島には既にマドカが立っている。
「じゃあ、行ってくる」
一夏がそう言うと皆顔を頷かせた。
「一夏!」「箒…」
箒が一夏に話しかける。
「……」箒は一夏に頷いた。
「……」
それを見た一夏も頷き返し、 島へと降りていく。
「……頑張れ……」箒は一夏の背を見ながら呟いた。
島へと降り立つ一夏
マドカと顔を見据える
「仲間への別れはすんだのか?」
「いや?死ぬつもりは無いからな」
「ふん…随分余裕そうだな」
「そんな事は無いさ」
マドカは会話しながら徐々に殺気を出していく
そしてマドカの殺気が最骨頂に立った時
「「……!」」 同時に動き出す。
「行くぞ!!!」「叩き潰す!!!」
こうして2人のラストバトルが始まった……!
雪片と雪羅、2本のブレードがぶつかり合う。
このまま力比べをしてもマドカに吹き飛ばされるのを理解している一夏は、一度下がり上空に飛んでいく。
「…」
マドカはそれを追い、同じく飛び上がる。
一夏がそれを見て、止まり迎え撃つ。
「は!」
雪片の剣閃、それはマドカに当たる直前、
零落白夜を発動させた。
「!」マドカはそれをなんとか避けて、
右のブレードで反撃する。
「っ!」
一夏は少し顔を歪め、
それを零落白夜を解いた雪片で受けとめ、
雪羅のエネルギー爪で 切り裂こうとしたが
それは、マドカの左のブレードが塞ぐ。
それを見ている他のメンバー
彼女達は2人から数キロ程の位置にそれぞれ待機、
囲むようにして飛んでいる。
彼らの戦いで周囲に被害が出ないようにするためだ。
そのため2人の戦いに加勢する事は無い。
皆信じていた。 一夏なら大丈夫と……
マドカは一夏を吹き飛ばした。
「「…………」」 睨み会う両者。 そして2人は
「「ハァァァァ!!!」」
同時に動き出す。
2人の戦いは始まったばかりだ……
次回、決着・ラストバトル!!!