明日に迫ったキャノンボール・ファスト。
皆それぞれ準備をしていた。
もちろん専用機持ちのメンバーも、準備に抜かりがない。
対する俺は、追加の装備を着けることが出来ない為、出来るとしたらメンテナンスくらいだ。因みにメンテナンスの仕方は、整備科の人に教えてもらった。簡単な整備なら出来た方がいいと思ったからだ。
「よし、これでいいな」
俺はメンテナンスが済んだ白式の体をポンッと撫でた。
「思えば、お前には色々助けられたな?」
今までの戦い、白式が俺の専用機じゃ無かったらきっと今、俺は生きてないだろう。
後少しで会えなくなると思ったら寂しくなるが、
それまでは大切にしていこう。
「ありがとうな、相棒」
「ありがとうな、相棒」
マスターが、そう言ってくれる。
嬉しい……でも……
「私は、あなたを救えなかった……」
私は、かつて欠陥機として棄てられた。
しかしお母さん…束様が拾ってくれた。
束お母さんは、必死に私を作った。
その様子は、どこか鬼気迫る感じがした。
その後、私は彼のもとへ行った。
束お母さんの『頼み』を果たす為に。
会って早々に戦闘になった。
ファーストシフトも出来ておらず、しかも相手は代表候補。
はっきり言って直ぐ負けると思った。
しかし、彼は必死に彼女に食らいつき、
私が ファーストシフトするまで持ちこたえてくれた。
結局負けてしまったが、私は彼に期待した。
その後も彼は、様々な戦いで善戦した。
束お母さんが送ったゴーレムを破壊した。
贋作とはいえ、暮桜に向かっていき、搭乗者を救った。
一度は墜落したが、軍用IS機に打ち勝った。
そして……彼女と戦った………
彼女は、マスターを憎んでいる。
もう元通りには、ならないのだろうか?
どちらかが倒れるまで、この戦いは終わらないのだろうか……?
「大丈夫だよ」
考えていると、白騎士さんが声をかけてきた。
「マスターなら、きっとなんとかしてくれる……きっと2人はわかり会える。」
それに…と白騎士さんは、言葉を繋げる。
「マスターは、あなたを恨んでいない。」
「………」
「マスターは、あなたを大切に思ってる。
だから憎む事は無いよ」
そうでしょうか…?と不安な気持ちになりながら彼女に問うと、ニコッと優しい笑みを浮かべまたどこかへ行ってしまった。
マスター……私はもう何も出来ないのでしょうか……?
もし、もしも運命を変える事が出来るなら…
お別れもしなくていいのなら……
「ずっと、貴方の側にいたい………
貴方と共に戦いたいです………」
次回キャノンボールです!