これから、話が一気に動き始めます。
「織斑マドカ………」
やはり、襲撃者はやって来た。
それも、アイツが。
千冬姉に瓜二つの顔を持つ亡国機業のメンバー、マドカ
仲間のヤツは、Mと呼んでいた。
そして……
「ふふ……」 「お邪魔しま~す、てなぁ!!」
アイツらも来てやがる。
「織斑一夏、今日こそ貴様を潰してやる」
そう宣言する織斑マドカ。
バイザーで隠れた顔は、憎悪の表情で殺気立っている。
「お前は、何故そこまで俺を憎む?
俺が何かしたか?」覚えが無いが……
「貴様が知る必要は無い……
私に殺されればいいんだよ……」
駄目だこりゃ……話にならん。
だが、理由も分からないまま殺されたくは無い。
「生憎、俺は死にたがりじゃないんだ。
お前の要求には応えられない。」
まだ、死にたくないんだよ……
「ならば、精々抗ってみろ」
「言ってくれんじゃねぇか…」
動き出したのは、ほぼ同時だった。
2人は、勢い良く飛び出す。目の前の敵に向かってーー!!
「オアぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「墜ちろォォォォォォ!!!!!!」
一夏の雪片弐型の一閃と、マドカの黒い巨大なブレードによる斬撃。
力勝負に勝ったのは……
「ツぅぅ!!」
マドカだった。
一夏は、後方に吹き飛ばされる。
(何て力だ……力では、こちらが不利か……
なら!!)
「スピードで勝負だっ!!」
一夏のトップスピード…瞬間加速による
渾身の一撃を彼女は……
「ふんっ!」ザンッ!!
簡単に斬り払った。
(クソッ!!何つう反応速度だよ!!!?)
そう悪態付きながら、雪羅のエネルギー爪の爪撃で攻撃する一夏。
「甘い!!」
それをマドカは、『2本め』の黒いブレードで受け流す。
実剣なので、エネルギー爪の零落白夜も効果が無い。
「ぶっ飛べ!!!」
「くっあっっ!!!」
2本のブレードの斬撃で更に後ろへと飛ばされる一夏。
何とか持ち直し、マドカの方を見る。
マドカの顔は、相変わらず憎悪の表情だ。
「こりゃあ……かなりヤバイかもな………」
「ハハハ!!!」
一方その頃他の専用機持ち達は、残る2人の対応に追われていた。
教師達は、パニックになっている観客の避難誘導で、援軍は望めない。
自分たちで何とかするしかないのだが、
彼女達は、数では勝るが圧されていた。
私達は、亡国のスコール、オータムと戦っている。
スコールには私、簪、ラウラ。
オータムには鈴、セシリア、シャルロット
が当たっている。
どちらも3対1であるのに圧されているのは、私達だ。
「ハアアアアアア!!!」
空裂と雨月による斬撃。
「効かないわよ。」それを向こうのシールドによって容易く受け止められる。
「あたれ……!!」 「せぇあ!!」
簪と、ラウラもそれぞれの武器で攻撃するも同じように当たる事が無い。
そのまま私達は、巨大な尾のような機体部による横凪ぎで吹き飛ばされた。
くっ……実力差がありすぎる!!
早く一夏の手助けに行きたいのに。
一夏の白式のシールドエネルギーは、残り少ない。
早く絢爛舞踏で回復させなければならないのに!!!
「ハハハ!!ほらほらどうした小娘共!!!
この程度かよ!アァ!?」
オータムと戦っている3人も苦戦している。
鈴の双天牙月による斬撃を脚のような機体部で受け止めそのまま殴り飛ばし、
シャル、セシリアの絶え間ない銃撃を余裕で避け続ける。
「これで終わりね……」
私達は、遂に地面に倒れこんでしまった。
「それじゃ、
さようなら」
そう言ってスコールは、火炎弾を形成、それを私達に放つ。
もう駄目だと思った。
しかし、衝撃は襲ってこなかった。
私達は、閉じていた目を開けた。
するとそこには
「させないわよ……」
「更識楯無……」
そこには、楯無さんが専用機ミステリアス・レイディのナノマシンによる水の壁を張ってたっていた。
「お姉ちゃん!!!?」
「……皆!!気を引きしめていくわよ!!!」
何時もの楯無さんとは違い少し殺気立った声で私達にそう叫ぶ。
「「「はい!!!」」」
私達は、再び対峙する。
何とか間に合った……
前戦った時より格段に強い………
今日は、本気って事ね…
箒ちゃん達の攻撃がシールドによってはばかれる。
私は、蒼流旋による刺突攻撃を叩き込む。
「今日は、随分とやる気じゃない?」
私はスコールに軽口を叩くと
「フフフ……」と急に笑い出した。
「何が可笑しいのかしら?」
「私達にばかり気を配っていていいのかしら?」「何ですって?」
「このままだと……
織斑一夏君、死ぬわよ?」
その直後背後で大きな爆発音が鳴った。
後ろを慌てて振り向くとそこには、
「………………」
地面に倒れ動かない一夏君と、上空に浮かぶ、バイザーを着けた黒式に乗る少女。
そして彼女の後ろには、
まるで獲物を狙う鴉のような大量の
『ビット』が漂っていた。
俺は、ずっと圧されている。
速度で勝っていても相手には攻撃が当たらない。
雪片の零落白夜、雪羅のレーザーブレードの斬撃も全て交わされ、受け止められる。
だが、それでも俺はチャンスを伺っていた。
どんなに強い相手でも隙を見せる時が必ずくる。
そして俺の望む隙が、一瞬見えた。
ここだ!!と俺は『瞬間加速』をし、
マドカに突っ込む。
今度こそ当たると思った斬撃は、
ドンッ!!!
「クワッ!!!」後ろからの突然の衝撃により大きくそり、失敗に終わる。
背後を見るとそこには、全体を黒に染めた
ビットが漂っている。
しかも大量のだ。
驚き、目を見開くとアイツが俺に声をかけてきた。
「これが、強くなった黒式だ…」
「そのビットは……?」
「前の黒式は、接近主体だったがな。
サイレント・ゼフィルスのビットをこの機体用に改良、次いでに増やしただけだ。」
増やしただけね……
だが、見る限りビットは50…いや60はある。
しかもヤツは、
「ふんっ!」 「クッ!!!」
ビットを操りながらも俺に向かい攻撃してくる。
これだけのビットを使いながらも別行動出来るって、コイツ本当に人間か?
そう考えている間も着々とダメージを受け続ける。このままじゃ、マジでヤバい……
そこで俺は一か八か、行動に出る。
「雪羅!!!」
雪羅の荷電粒子砲を地面に発射。
辺りを砂埃が覆う。
そう、セシリアの時と同じ作戦。
通じるかどうか賭けだが、やってやる!!!
一夏の行動を生徒達の避難誘導に追われている千冬が見ていた。
「一夏……その行動は愚策だぞ……!」
ヤツの攻撃が止まった。
よしまずは、雪片を……と思った次の瞬間だった。
ドドドドド!!!
激しい爆風が襲ってくる。
アイツ……まさか!!!
「ビットを乱れ撃ってんのか!!!?」
そうして砲撃の雨を白式が受ける。
避けようにも視界が悪く避けられない。
自分の作戦が、とんだ愚策だった事に今さら気がついた。
「止めだ……」
ヤツは止めを指すべく、全てのビットを集結させ俺を襲う。
「アアアアアアア!!!」
そして、絶え間ない砲撃が俺を飲み込んだ。
そのまま地面に墜落。
落ちた衝撃で息がつかえる。絶対防御も先ほどの砲撃で貫かれた様だ。近寄るマドカを見ながら俺の視界は、どんどんと暗くなって行った…………
「ふん、大したことないな……」
こんなヤツに、私は!!私の居場所は!!!
「だが、これで終わりだ。
私は漸く姉さんと暮らせる………
全て元通りだ……!!」
私は、ヤツの息の根を止めるべくブレードを片手に突っ込んだ。
これで!
終わりを核心した時だった。
ガンッ!!
「クッ!!」
衝撃が襲い吹き飛ばされる。
何故だ………何故…………
「何故貴方が邪魔をするんだァァァァァァ!!!」
そこには、打鉄を纏った千冬姉さんがいた。
間一髪間に合ったようだ。
マドカはこちらを睨み、叫んだ。
「何故、貴方が邪魔をする!!!」
「コイツは、私の生徒だからだ。
生徒を守るのが、教師の役目だろう?」
それに…と私は言葉を繋げる。
「一夏は、私の家族だ。守って当然だ。」
そう言った瞬間、マドカは、顔を埋めた。
どうかしたのか、気になると、
「う………」
何かを呟いた後、バイザーをとり顔をばっと上げる。
その顔は、憤怒と悲しみが混ざったような表情だ。
その顔のまま、マドカは叫ぶ。
「違う!!違う違う違う違う違うちがうちがうチガウチガウーー!!!!!!」
「違うだろう!?
ソイツは、家族などでは無いだろう!!!」
「何を言って……」
「ソイツは、ソイツは……」
偽物だろう
マドカは、そう言った。
まさか………
「知っていたのか……?」
「あぁ、アイツらから全て聞いた!!」
アイツらか……!!
ぐっと手に力を入れる。
「貴方も知っているんだろう!?
なのに何故!?何故偽物と一緒にいる!?
何故本物である私では無く、そんなヤツといるんだ!!!」
違う、一夏は偽物何かじゃない……!!
「マドカ!!!聞いてくれ!!!!
一夏は……「聞きたくない!!!」ッ!」
マドカは、再び顔を埋める。
「聞きたくなんか……無い………」
「マドカ!!!」
そのままマドカは飛び差ってしまう。
「くっ……オータム、退くわよ…」
「グッ、分かったよ……」
そしてそれに続いて後の2名も去っていった。
誰もそれを追おうとはしなかった。
このまま追っても太刀打ち出来ないと皆、
分かっているからだ。
「マドカ………違うんだ………」
私の呟きを聞くものは、誰もいなかった………
残る時間
後、2ヶ月
黒式の改良設定です。
黒式・陰鴉(かげがらす)
黒式の武装にもう1本の黒色のブレード、
更に64のビットを備え付けた怪物IS。
全てのビットを同時に扱い、尚且つ別行動して相手を攻撃すると言うのは、常人では不可能だが………
陰鴉
黒色のビット。
射撃、シールド等万能の使い道が可能。
その数は、全てのビットを使用するISに圧敵する64つ。
一つ一つが凄まじい威力を誇る火力が備わっている。
マドカは止めを指す際、自分の力全てを使い、相手をねじ伏せるという癖を設定しました。
その癖を利用した攻略法を、どうかお楽しみに!