約束の日、一夏は待ち合わせの場で箒を待っていた。
一夏の服装はチェック柄の長袖の服に、
白の上着を着て下にジーパンを履いている。
待ち合わせの時間前に着いた為、
こうして1人で待っているのだ。
「悪い、待たせたな。」
箒の声が聞こえたので振り返った。
「いや、そんな待ってねぇから大丈夫…だ…」
箒の服装は、白のワンピースに赤いブラウスだ。
何時もの箒のイメージでは無い、清楚な感じの服装だったため少し見とれたのだ。
「む?どうしたのだ?」
様子がおかしかったので、箒が問いかけてきた。
「い、いや何でもねぇよ?」
そうか…?と箒は、少し気になったが納得した。
流石に見とれてましたとは、恥ずかしくて言えなかった。
「それでどこにいく?」
「あぁ、考えたんだけどレゾナンスの近くに自然公園あったろ?そこに行こうかなって」
「あそこか? そんな所でいいのか?」
「今あそこって紅葉してるだろ?
紅葉狩りなんていいかなってな」
「成る程………いいかもな……」
「だろ?」 「うむ、じゃあそこに行こう」
そうして一夏と箒は、
モノレールに乗り自然公園へと向かっていった。
余談だか、他の専用機持ちのメンバーも一夏と遊ぼうと思ったが居らず、箒もいなったので出遅れた!!!と思い、恐らくレゾナンスにいると推理して向かっていた。
………勿論、2人に会うことは無かった…………
「「おぉぉぉぉ……」」
自然公園に着いて、第一声がこれだ。
それほど紅葉がキレイだった。
辺りは、人が少なくその分静かだ。
2人は、紅葉が敷き詰めた絨毯の様な道を歩いていく。
「紅葉で思い出したけどさ」「うん?」
「子供の時、秋に紅葉狩りしょっちゅうしたよな」
「あぁ、そうだなぁ~」
「2人で紅葉集めて遊んでさ」「うんうん」
「そしたら、紅葉の中に虫がいてー」 「うん?」
「その虫が箒の鼻の頭に落ちてさ」ププ………
「こら!!笑うなー!!!」
「いや、だって…お前凄い悲鳴あげて周りにかなり響いてたぞ………」
笑いが止まらない一夏。
それを見ている箒が
「……私も思い出した」「うん?」
「お前大量の紅葉を自分の家に撒き散らしただろ?
で、それを見た千冬さんに……「それは言わないでー!!!」
「それは言うな!! 思い出しただけで悪寒が………」
「私を笑った仕返しだ」
そう話ながら、歩き続ける一夏達。
その後も2人で売店の物を食べたり、
紅葉の写真を撮っていたカメラマンに写真の被写体になることを頼まれ、撮って貰ったりした。
その写真を貰う際、仲がいいね、カップルかい?と言われ2人揃って顔を赤らめた。
歩き疲れた一夏達は、備え付けのベンチに座る。
「………ありがとな」「?何がだ?」
急に一夏が礼を言ってきたので、箒は疑問に思って聞いた。
「誘ってくれてさ。
少し思い詰めてたみたいで……何かスッキリした感じだよ」
だからありがとうと一夏は、箒に笑いかけた。
その笑顔を見て、箒は顔を赤らめて
「そ、そうか………それは良かった」と答える。
「俺、強くなりたい」「一夏?」
「強くなって皆を……箒を守りたい」
「一夏……」
「私も強くなる」「箒?」
「強くなってお前を支える 。
守られるだけでなく守れるようになる。」
「箒……」
少しの間、お互い見つめあってその後
2人は、一緒に笑いだした。
「ハハ……やっぱ俺達って似てるな? 」
「フフ……そうだな」
その後も笑いあい、2人の時間は過ぎていく。
その時間は短いものだったが、2人にとっては何よりも大切な……心が落ち着く時間であった。
この作品で一番のほのぼの話です。
もうこういった話は無いかもです。
作るのに難しかったです。
デートはしたことないんで………
それから季節感ガン無視でごめんなさい……