[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
悟空さんに後のことを託された俺達は、悟天とトランクスのフュージョンの完成を急がせなければならなかった。
地上ではブウがバビディを殺して自由に暴れているらしい。そろそろサタンと仲良くなる頃だろうか?
「はぁーこんなのすぐに出来るわけ無いぜ」
こんなときに、トランクスのやる気が落ち始めていた。
「こんなのより俺達があの超サイヤ人3になった方が強いに決まってる!」
「二人でフュージョンした姿で超サイヤ人3になれたら、もっと強いだろうな」
俺がそういうと……
「そうか!よーし、やるぞぉ!」
単純だ。子供のやる気を取り戻させるのは簡単のようだ。
しかし、もっと効率を上げられないものか。
「ヤムチャさん、ちょっと相談なんですが……」
「なんだ、ライア?」
悟天とトランクスに勝負を持ち掛けましょう。どちらが早くフュージョンを覚えられるかの勝負を。と俺は耳打ちした。
俺達がやってどうする?と聞かれたので
人間、競争ごとになると効率が上がる。だから二人の効率を少しでも上げるために対戦相手になろうという考えを話した。
「乗った!」
「おーい、二人とも~」
トランクスと悟天もこの勝負に乗った。
トランクス達の指導はピッコロメインになったが成長速度が上がった気がするらしい。
計画通り……!
「父さん…」
「ん?なんだコウ」
コウは俺に完璧なフュージョンのポーズをやってみせた 。
「一回見たから覚えたんだけど……」
コウの技の吸収スピードには驚かされっぱなしだ。
大人が子供に指導されながら、結果的にフュージョンのポーズをトランクス達より先に完成させてしまった。
俺はフュージョンした姿でトランクス達の元に行った。
「出来ちゃった……」
「ええっ!?」「もうできたの!?」
「ああ、それより見てくれこのパワー。俺達でこれならお前らならもっとすごいことになるぜ!」
フュージョンした俺の気の大きさを見たトランクス達は尚更やる気をだしてくれた。
そして……
「じゃじゃーん!完成したぜ!」
思ったより早くゴテンクスが誕生したのである。
ゴテンクスは調子にのってそのままブウを倒しに行くと飛んでいってしまった。
全員がゴテンクスに注目する中、俺は背後からヤムチャさんに話しかけられた。
「ライアお前、一体何者なんだ?」
俺達は場所を移して話し合うことなった。
適当な場所がここしかないと思い、神殿の裏側に移動した。
「突然どうしたんですか!俺は俺ですよ!!」
「さっきフュージョンしたとき、ライアの思考が少し混ざって、その中でよくわからないことがたくさん入ってきたんだ」
フュージョンするとそんなところまで共有されてしまうとは正直やってみるまでわからなかった。
「その中にはこれから起こるであろうことを予言するような考えや、俺を持ち上げようとする考え、[原作]からあまりかけ離れないようにしないとなっていうよくわからない考えまであった。どういうことなんだ?」
「正直、俺自身よくわからないことがたくさんあります。ただ、元々俺はこの世界の住人では無かったはずなんです。それがいつの間にかこの世界に飛ばされてて、自分の知識でカプセルコーポレーションに行って、今までみんなと一緒に過ごしてきました」
「そうか……」
「恐らく貴方はこの世界に転生してきた、異世界転生者なのでは無いでしょうか」
誰だ!?っと思ったが、振り向いた先には界王神様がいた。
何でこんなところにあなた様がいるのだ?まさか悟飯は死んでしまったのか?
「そして、私よりジンジャーさんがよく知っていると思い、呼んできました」
ジンジャーさんはかつて自分の姉が転生したというサイヤ人の親友らしい。そのことを界王神様が知っていても不思議ではない……のか?
「何か界王神に頭触られた後急に記憶が甦ってきてよ」
「貴女の記憶を呼び起こしたんです」
「それで、あたしがお前の姉から聞いたことを、今から全部話すぜ」
先日続きを楽しみにしていますというコメントがあったので、途中まで書いて若干展開に悩んでいた話を完成させました!やはり応援は励みになりますよ!