[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界   作:ゆーこー

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第104話 合体戦士参上!俺様の名は……

魔人ブウの回りには死体が転がっていた。子を守ろうと庇ったが子供も纏めて体を貫かれたミネラとコウの死体……許さねぇ。死して尚勇ましいバーダック。娘を残して死んだ18号。欠損のある死体。どれも、時間稼ぎの為に死んでいった勇敢な戦士達の姿である。

 

ブウが残った者に最強の戦士を案内してもらおうと移動しようとしたとき、ブウが接近に気付けないほどの速さの気弾が頭部の触手を貫いた。

「だれだ!?」

 

 

 

「俺様か?俺様は、人類最強の戦士ライムチャ様だ!」

顔にはヤムチャの傷、腕にはコウから受けた傷。長髪と合わさりワイルドな見た目をした合体戦士。見掛けだけでなく、実力も充分あるぜ!

「喰らえ!繰気弾乱舞!」

九つの繰気弾を片方意識で完全操作。怒濤の連撃を繰気弾で御見舞いする必殺技。

「極めつけはこれだ!真狼牙風風拳!!」

途切れなくブウの体を襲う繰気弾の邪魔をすることなく、真狼牙風風拳で襲い掛かる高度な攻撃。

絶え間無く続く攻撃にブウが押されている。

「はいはいはいはいはぁぁい!」

「うぐぐぐぐ!」

防戦一方のブウだがダメージが入っていない。こちらのスタミナが持つまでは時間が稼げそうだ。いや、機会があれば倒してやるぜ!

 

「お前が最強の戦士か?」

「いや、俺はNo.2だろうなぁ。どうしたブウさんよ、怖くなったか?」

ブウをぶっ飛ばし、繰気弾で追撃。繰気弾がまるでファンネルのようだぜ。

「かめはめ波!」

繰気弾を撤退させ、ブウにかめはめ波を浴びせる。

「ちぃ!ブウを消滅することが俺一人じゃ出来ないのか!」

「ハハハ!諦めるんだな!さっさと最強の戦士の元に案内しろ!」

このフュージョンが解けるまでは時間が稼げるはずだ。それまでは時間を稼ぐ!

「繰気弾九つ追加だ!」

合計十八個の繰気弾でブウを翻弄する。

「調子に、乗るなぁ!」

全ての繰気弾を気で破壊し、こちらに急接近してきた。

ブウのキックを咄嗟に腕をクロスしてガードしたが、俺は吹き飛ばされて神殿に叩きつけられた。

神殿に体がめり込んだまま、ブウが追撃で球体状になり突っ込んできた。

俺は慌てて回避したのだがそれが行けなかった。

ブウは止まることなく直進を続け、なんと精神と時の部屋に着いてしまったのだ。

 

「なんだここは?」

ブウは戦いを放棄してその中に入った。ドアが閉められる前に繰気弾で何とかドアが閉まるのを防いだ。もし中にいるのがゴテンクスじゃなかったら中にいる人が三人になってしまうからな。何とか俺も入り込み、目に写ったのは戦闘体勢に入っているゴテンクスだった。

 

 

「なんだ、お前か。てっきりここに最強の戦士とやらがいると思って来たのにな」

「へっ!俺こそが最強の戦士、ゴテンクス様だぜ!魔人ブウ!ノコノコやられに来るとは哀れな奴だ、この俺が捻り潰してやるぜ!」

 

「ゴテンクス!遊びはいらない。さっさと倒すんだ!」

一応の忠告を入れるが、効果は期待できない。

「ちぇっ、観客はヤムチャさんとライアさんだけか、まあいいいや」

 

俺とヤムチャさんのフュージョンはここで融けてしまった。

「ライア、ゴテンクスが本気になれば勝てるんだな?」

「はい。ただ、あいつは遊ぶでしょうね」

案の定ゴテンクスは最初超サイヤ人にもならず戦っていた。そんなものだからブウに勝てるはずもなく遊ばれていた。

仕方ない。子供だからこうすれば早く本気になるかもな。

「おいゴテンクス!お前の力はそんなものか?そんなんじゃまだ俺達の方が強いってもんだぜ!」

「はぁ、わかってないな~ライアさんは。まあ、そこまで言うならやってやるぜ!」

 

ゴテンクスは超サイヤ人になった。が、これでもまだ足りない。やはり超サイヤ人3になる必要がある。

「おいおい、俺達が必死になって守り抜いた戦士がその程度じゃがっかりするぜ?まだ何か隠してたりしないのか?」

「なんだよライアさんさっきから、そこまで言うなら取って置きを見せてやるぜ!」

そういうとゴテンクスは超サイヤ人3に変身した。

「ジャジャーン!強面ヒーロー、ゴテンクス様だぜ!いっくぜー!」

ゴテンクスはブウを圧倒した。

スーパーゴーストカミカゼアタックも充分な威力があり、もしそこで追撃をしていれば勝てるだろうという場面がいくつも見受けられた。

「ぐぎぎぃ!」

「へへん!魔神ブウも大したことないな!そろそろフィニッシュにさせてもらうぜ!」

ゴテンクスがトドメを刺そうと魔人ブウに接近した。

 

「こ、こんなこと…認めるられるかぁぁぁぁ!」

魔人ブウが口からエネルギー砲を放つがゴテンクスは回避した。が、その攻撃はフュージョンの解けた俺達ところに飛んできた。咄嗟に避けたのだが、そのせいで精神と時の部屋の入り口が破壊されてしまった。

「あぁ!」

「隙あり!」

後ろを向いたゴテンクスをブウが殴り飛ばした。

「いてててて、バカ野郎!あの入り口を壊したらもうここから出れないんだぞ!」

 

「な、なんだと……」

「俺とお前と、ヤムチャさんとライアさん意外いない、なんもない世界にずーーーっと居るんだぞ!お前のせいでな!」

「そ、そんなの…嫌だぁぁ!」

 

魔人ブウの怒りが頂点に達して放たれたエネルギー波は、精神と時の部屋の時空を破壊し、穴を開けてしまった。魔人ブウはその穴から逃げ出してしまった。

「ま、不味い!ゴテンクス!追うんだ!」

俺達も穴が塞がる前に急いで駆け込み、精神と時の部屋を脱出した。

「「あっ」」

 

出た後直ぐに、ゴテンクスのフュージョンが解けてしまった。

「ど、どうしよう……」

 

 

 

 


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