[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
第86話 第25回天下一武道会 当日まで
突然だが、俺の家に青年になった悟飯がやってきた。
今回悟飯が来た理由は、第25回天下一武道会への誘いだった。そしてその日、孫悟飯の父孫悟空が1日現世に帰ってくるという話だ。
俺はもちろん参加する気だ。
悟飯は他の人にもこの天下一武道会の話し、そしてその日に悟空さんが1日帰ってくる話をするらしい。
「孫悟空って父さんがよく話す人?」
悟飯が帰ったあと息子のコウが聞いてきた。
「あぁそうだ」
「僕会ったらいろいろ教わりたい!」
ほんと俺の息子は技術を磨くのに貪欲だ。
他のサイヤ人三人と違い純人間のコウは、三人との戦いごっこで勝つためにいろんな人からいろんな技を伝授してもらっている。
例えば俺の爆脚、クリリンさんから気円斬、ジンジャーさんから俊足といった具合で会った人から特有の技を覚えてしまうのだ。
気のコントロールなら俺の知ってる人のなかでも一二を争う。親バカじゃないぞ?実例もある。
ピッコロから魔貫光殺砲を教わろうとしたが拒否されたとき、俺を引っ張り出してきて強引に戦わせてピッコロの魔貫光殺砲を一度見ただけであの独特のジャイロ回転のやり方を覚え、魔貫光殺砲は覚えられなかったが繰気弾にその回転を加えたジャイロ繰気弾を開発。
あと、これは血筋も関係するだろうがジンジャーさんの娘のホーデッシュとの戦いでボロボロになったコウは、母親のミネラが自分の回復技で治療しただけでその技を覚えてしまった。
もしかしたら悟空さんから瞬間移動も覚えてしまうのでは無いだろうか?
俺はギニュー、ヤムチャさん、ラディッツ一家、ナッパに天下一武道会のことと悟空さんが帰ってくる事を伝えた。
ギニューは天下一武道会には参加しないが折角なので来るそうだ。
また話は逸れるが、今ギニューは何をしていると思う?
西の都で正義のヒーローをやっているんだぜ?
ジャスティスギニューなんて名前で町の平和を守ってる。
これは俺が興味本位で見せた特撮ヒーロー作品が深く関わっている。
今のギニューの体は、またギニューがドラゴンボールを無断で使って見た目だけ本来のギニューの体に戻したのだが、戦闘力はセルJr.のものを引き継いでいる。戦闘力的にはかなり上位層にいる。
あと、パラガスのことも気になると思うから皆に話しておくと、結局パラガスは殺さなかった。少しでも罪を償わせるために働かせている。
そんなこんなで久し振りにみんなと再開出来る日が来た。
第25回天下一武道会、当日だ。
「お久し振りです皆さん」
「おっライアか!テレビで見てるぜ!」
クリリンさんが俺にそう声をかけたあと、妻の18号、娘のマーロンを紹介する。
悟飯はグレートサイヤマン(頭タオルとサングラス)の格好だった。
ピッコロはそれで出るのか?といい印象を持たないのに対して、ギニューは大絶賛。というか、悟飯がグレートサイヤマンやり始めてからこの二人やけに仲が良い。
それにしても悟空さんはどこにいるのか?と皆が心配していたところに、本日の主人公が現れる。
「へへっヤホー!」
瞬間移動で現れた孫悟空。頭には天使の輪がある。
俺は感動の再開の喜びを抑え、悟空さんの身内の方を先にした。
「おじさんが孫悟空さんですか?」
「そうだぞ?」
「後で僕に稽古つけてください!」
「おう!後でな!」
コウが天下一武道会の受付を済ませた悟空さんの僅かな隙をついて話しかけていた。
「いきなりすいません悟空さん、うちの息子のコウです」
コウは気持ちが高ぶりすぎて自己紹介を忘れていたから俺が紹介した。
「なるほど、じゃあ瞬間移動教えてみようかな?」
悟空さん自身も興味があるようだった。
さて、子供の部と大人の部に別れている今回の大会。
この人数だと大人の部に全員出場することは出来ない…さて、予選のパンチングマシンから際どい戦いが始まるな。
言ってたか忘れたのでもう一度、コウの命名理由は紅茶からです。
それと、ミネラさんの由来はミネラル。レンは少々厳しいけどレモンから[モ]を取ったものです。
ホーデッシュはワサビのホースラディッシュより。