[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
瞬間移動で魔神ブウのいる場所に移動したラディッツ、悟空、ベジータは、魔神ブウの見た目に驚いていた。
とても悪事をしそうでもなければ強そうでもなかったからである。
しかし、近くにいた魔王ダーブラをあっという間に殺したのを見て、その実力は本物だと確信した。
自分達も戦闘に介入しようとしたその時、孫悟空は別の場所で微弱な気を感じ取った。
孫悟空は二人にこの場を託し、その気の元に瞬間移動した。
魔神ブウが復活したんだと、俺は気を感じ取って理解した。
しかし、ボロボロになった俺の体ではそこに行くことは出来なかった。
「うおっ!?ライアだったのか!でぇじょぶか?」
悟空さんが瞬間移動で来てくれた。ありがたい。
「悟空さん、少しお願いを聞いてくれますか」
「ああ、任せろ」
「まず、俺とコウをミネラさんのところへ……」
天下一武道会場に瞬間移動した俺はミネラさんに物凄く心配された。
「どうしたのその傷!」
「息子の成長の証…かな?とりあえずコウは気絶してるだけだからお前が面倒を見てくれないか?」
「わかった。ライアはどうするの?」
「悟空さんに頼んでデンデに回復して貰う。悟空さん頼みます」
「おう」
「じゃあ、また行ってくる」
「死なないでよ!」
神殿に移動した俺と悟空さんは、デンデに体力を回復してもらった。
「デンデ、この腕の傷出来れば古傷みたいに残せないか?」
「え?いいんですか?」
「コウの力をみたいなのを感じれるからな…残しときたいんだ」
「わかりました」
完全復活した悟空さんと俺は、魔神ブウのいる場所へと瞬間移動したのだが、僅かな時間に大変なことが起きていた。
俺がまず目にしたのは倒れているラディッツ、その体を揺すって必死に呼び掛けるホーディッシュ、立ち上がれないギニュー、ギニューに肩を貸す界王神様と、戦闘を続けるベジータの姿であった。
孫悟飯と復活したであろうピッコロ、キビトの姿は確認出来ない。
「ホーディッシュ!いったい何が合ったんだ!」
「ライアおじさん!大変だよ!父さんがあたしを庇って…うあーん!」
脈に手を当てると、微かに動いているのを感じた。
「まだ生きてる。悟空さん!ラディッツとホーディッシュ、ギニューを神殿へ!出来ればホーディッシュは帰りにジンジャーさんに預けてくれませんか?」
「わかった!兄ちゃん、もう少しだけ頑張ってくれよ!」
悟空さんを輸送係として扱うのは中々贅沢な気もするが、それが一番確実なのだから仕方無い。
兎に角今はベジータさんの加勢だ。
ベジータさんは超サイヤ人2になっていた。
俺もブーストモード×界王拳で参戦したのだが、ブウの力はそれ以上だった。
俺だけじゃなく、ベジータさんも格下のようだ。
「ベジータさん、俺が奴の注意を引くのでベジータさんが止めを!」
「ふん、言われずともやってやる!」
界王拳を三倍にし、必死で対抗した。
ブウの攻撃は一発一発が重く、腕や足が短くリーチは短そうに見えるのだが、都合よく手足を伸ばして攻撃するせいで不利な距離が無いようだ。
「新狼牙風風拳!」
魔神ブウに猛烈なラッシュを掛け、ベジータさんの有効射程圏内へと追い詰めた。
「今だ!フルパワーのビッグバンアタック!」
俺は咄嗟に離脱し、ブウだけがビッグバンアタックを喰らった。
姿が確認できるようになった。
ブウの体は粉々になっていた。
「ふっふっふ、はっはっは!最凶の魔神ブウだと?笑わせるぜ!」
ベジータは高笑いしていたが、俺は急いでこの欠片を破壊せよとベジータに言った。
「再生?何でお前がそんなことを知っているんだ?」
「えっ、……いや、セルみたいなのだったらヤバイので念のため」
しかし、破壊作業は間に合うはずがなかった。
「ほ、本当に再生しやがった…」
悟空さんが戻ってきた。
果たして、このまま倒せるのだろうか?