バカとオタクと召喚獣 作:俺俺
料理の為に火を掛ける鍋を製作する際、重量が軽いのでマグネシウムを材料に選んだが、調理を始めると問題が発生した。この時の問題とマグネシウムの代わりに用いるべき合金の例を1つあげなさい。
西条響の答え
『問題点…何でマグネシウムを使ったらいけないの?』
教師のコメント
『その理由を答えてください』
斎藤夏樹の答え
『例…頑丈な金属』
教師のコメント
『頑丈って言われても・・・』
☆ ☆ ☆
「響!!いい加減に起きろ!!」
「・・・お昼になったら起こして・・・」
「今すぐ起きろ!!」
高校生活2度目の春。
俺は憂鬱な気持ちで幼馴染の西条響を担ぎながら通学路を全力疾走していた。
昨日の夕方から深夜2時までモ○ハンして寝落ちしたのが仇となったか・・・!朝目が覚めたら遅刻寸前だったなんて・・・!ただでさえここ最近同人誌の制作、販売があって休学してたってのに、休み明けに遅刻なんてしたら鉄拳食らった上に魔の補習室行きになっちまう!!
しばらく走っていると、文月学園の校門が見えた。何とか間に合いそうだ。しかし、そこには1人の筋骨隆々の巨漢の男が仁王立ちでこちらを睨みつけている。
「西条!斎藤!遅刻ギリギリだぞ!!」
男の名前は西村宗一。
文月学園の生活指導を担当しており、生徒からは「鉄人」と呼ばれて恐れられている。
「遅刻はしてねぇんだ!大目に見ろよ西村!!」
「学校では西村先生と呼ばんか、バカ者。西条も起きろ!」
西村がその図太い声で呼びかけると、響が目を擦りながら顔を上げた。
「ん・・・おはよう、ございます」
「うむ。おはよう」
「そういや西村、俺達の振り分け試験の結果はどうなってんだ?」
俺は響を降ろしながら西村に問いかける。
実は今回の振り分け試験は結構自信があったりする。良くてCクラス、悪くてEクラス並みの点数は取れたと自負している。
すると西村は、俺達に封筒を差し出してきた。
「何ですか、これ?」
「西条・・・お前話を聞いて無かったのか・・・?」
ちなみに響はその説明の時、机に突っ伏して寝てた。
「振り分け試験の結果は生徒1人1人に教えると説明しただろう」
そう、なぜか振り分け試験の結果は掲示板にドーンと、発表せずに生徒1人1人に封筒を渡して行くというまだるっこしい方法だったりする。学園長、ババァだと思っていたけど遂にボケたか?それならこんな面倒なやり方を思いつくのも説明が付く。
「斎藤、なにやら失礼なことを考えてないか?」
「なぜ分かった!!?(気のせいでござんす)」
「夏樹、本音と建前が逆になってる」
やっべ、やっちまった。
「はぁ、もういい。早く自分の教室に行け」
「へーい」
「(こくり)」
俺と響は渡された封筒の封を解く。さって、どこのクラスかな?
「俺はこの1年間、斎藤にいたってはお前が生まれた時から様子を見て来た」
西村は呟くような声で俺達に話しかけて来た。
「もしかしたらお前達2人は、バカなんじゃ、ないかと」
「HAHAHA、それは酷い思い込みって奴だぞ、西村」
「ありえない」
まったく、こんな優秀な生徒二人を捕まえておいてバカだなんて、笑い話にもならねぇよ。そんな称号はFクラス行き確実のあの男にこそ相応しい。
「あぁ、今回の振り分け試験でそんな疑問は消し飛んだ」
うんうん、疑いが晴れて何よりだ。
「安心しろ斎藤、西条、お前達2人は間違いなく」
俺達は同時に封筒の中身の紙を見てみる。そこには
「正真正銘のバカだ」
『斎藤夏樹 Fクラス』
『西条響 Fクラス』
俺達の最低クラスでの1年間が、幕を開けた。
いかがでしたでしょうか?バカテスのオリキャラには珍しいFクラス並みの学力の持ち主2人です。
次回はメインキャラクターとのご対面です。