バカとオタクと召喚獣   作:俺俺

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久々のバカテスです。最近はポケスペにかまけてましたからね


戦争終結

 

 

「これより、Aクラス対Fクラスの試召戦争、第七回戦を開始します」

 

遂に始まった、最終戦。これにFクラスの未来が掛っている。

 

「代表者、前へ」

「・・・はい」

「おう」

 

Aクラスからは霧島、Fクラスからは雄二だ。

 

「対戦科目は何にしますか?」

「対戦科目は日本史。 内容は小学生レベルで、百点満点の上限ありだ」

 

ザワ

 

「日本史?それも小学生レベル?」

「満点が前提の勝負じゃないか」

「これは集中力の勝負になるぞ」

 

Aクラスから動揺の声が聞こえる。これが雄二の作戦だ。

雄二と霧島は幼馴染で、雄二はある問題の年号を間違えて霧島に教えたらしい。

その問題は、大化の改新。

霧島は一度覚えた事は絶対に忘れない。だからこそ学年首席で居られるんだ。雄二はその能力の僅かな穴を突くと言う。

 

「分かりました。それでは問題を用意するので、しばらくお待ちください。代表者は隣の教室へ移ってください」

 

そう言って、高橋は問題を用意するため教室を出て言った。

それと同時に、俺達は雄二に近寄ってそれぞれ声を掛ける。

 

「頑張ってよ、雄二」

「ここが正念場じゃぞ」

「・・・・・・健闘を祈る」

「ここで負けたら承知しねぇぞ。ぶっ飛ばして来い!」

「負けたら、マックでご飯奢ってね」

 

激励の言葉を受け、雄二は不敵に笑う。

そして何も言わずに、片手をヒラヒラと振って教室を出て行った。

 

「それでは、Aクラス対Fクラス試召戦争、第七回戦を開始します」

 

そんなアナウンスと共に、Aクラスに備え付けられている巨大モニターに問題が映る。あれが今雄二と霧島が受けているテストの無いようだ。

これにあの問題が出れば、俺達の勝ち。出なければ敗北だ。

 

 

 

『次の年号を答えなさい

 

問1,鎌倉幕府設立 (    )年』

 

 

テストが進んでしばらくすると、年号の問題が出て来た。ここからが運命の分かれ道だ。

 

「・・・あ」

 

 

『問6,大化の改新 (    )年』

 

「で、出た・・・!」

「大化の改新・・・!」

「これで僕達の机は、」

「システムデスクだ!!」

 

『『『ウォォォォォォォォぉぉぉぉぉ!!!』』』

 

Fクラス全体から歓声が響き渡る!これであのカビ臭い教室とはおさらばだ!!

そしてモニターに点数が表示される。これこそ俺達の栄光を告げるメッセージだ!!

 

 

『Aクラス 霧島翔子 97点

       VS

 Fクラス 坂本雄二 53点』

 

 

俺達の卓袱台が、ミカン箱になった。

 

 

 

 

   ☆   ☆   ☆

 

 

 

 

「「雄二ぃぃぃぃぃぃぃい!!!」」

 

俺と明久は雄二が待つ教室へと乗り込んだ。あの馬鹿野郎を生ゴミ置き場へと送り飛ばさなければ気が済まない!!どうグロテスクにするべきか・・・!

 

「・・・雄二、私の勝ち」

「・・・・・・殺せ」

「いい度胸だ!殺してやる!歯を食いしばれ!」

「食いしばる必要はない!!一撃であの世に送ってやる!!」

「吉井君!斎藤君!落ち付いてください!!」

「大体53点って何だ!?」

「0点とかなら名前の書き忘れとかあるけど、この点数だと・・・!」

「いかにも俺の全力だ」

「「この阿呆がああああああああ!!!」」

「落ちつきなさいよ2人とも!!アンタ達だったら30点も取れないでしょ!?」

「それについては否定しない!!」

「否定しろバカ!!」

「だったら坂本君を責めちゃ駄目です!!」

「何で止めるんだ!?このバカには喉笛を引き裂くと言う体罰が必要なのに!!」

「待つんだ明久!その前にこいつのTENTENを捥ぎ取らんと気が済まん!!」

「・・・・・・切れ込みを入れて裂けるチーズを再現してやる・・・!!」

「それは体罰じゃなくて処刑です!!」

 

そう言って俺達を宥める姫路。チッ!姫路の優しさに救われたな・・・!

 

「・・・でも危なかった。雄二が小学生レベルの問題だと油断していなければ負けてた」

「言い訳はしねぇ」

 

こいつ・・・!やっぱり油断してやがったな・・・!

 

「・・・ところで約束」

 

はっ!!そうだ!!このままじゃ姫路は百合の園に!!

 

「・・・・・・!!(カチャカチャ)」

「ムッツリーニ!?何カメラの準備をしてるのさ!?僕も手伝うよ!」

 

くっ!ここは俺も手伝うべきか・・・!?いや、響の手前そんな事は・・・!

 

「分かっている。何でも言え」

「・・・それじゃあ」

 

霧島は姫路を一瞥して、もう一度雄二に向き直る。そして

 

「・・・雄二、私と付き合って」

 

そう言い放った。

 

え?何?どういう事?何が起こってるんだ?

 

「やっぱりな。お前まだ諦めてなかったのか」

「・・・私は諦めない。ずっと雄二が好き」

「別に俺じゃなくても良いだろう。他の男に気はないのか?」

「・・・私には雄二しかいない。他の人なんて興味無い」

 

つまり、何だ?霧島は昔から雄二の事が好きだったと。入学時からの告白を断り続けたのは、一途に雄二を想っていたから?

 

「俺に拒否権は?」

「・・・無い。約束だから。今からデートに行く」

「えぇい、離せ!この約束は無かった事にしろ!!」

 

霧島に手を引かれ、必死で抵抗する雄二。何て往生際の悪い・・・!

 

「見苦しいぞ雄二!!約束は約束なんだ、素直にデートに逝ってこい!!」

「ぐわっ!!?」

「・・・あ」

 

俺が雄二の背中を蹴飛ばしてやると、雄二は霧島を巻き込んで倒れてしまう。

ちょうど雄二が霧島に覆い被さる様な格好だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「・・・・・・・・・」」

 

アニメ漫画でお馴染みの、倒れ込んだら偶然口と口でKissのオマケ付きで。

 

『『『キャアアアアアアアアアアアア!!!』』』

 

教室に居た女子達から一斉に黄色い歓声が上がる。

 

「・・・・ポッ」

 

あの響でさえも、このお約束展開には思わず赤面だ。

 

「す、すまん、翔子!!」

 

顔をトマトのように真っ赤にして飛び上がる雄二。余りの出来事に、雄二も混乱しているようだ。まぁ、俺が原因ではあるんだけども。

 

「・・・雄二、嬉しい」

 

こちらも顔を真っ赤にして、ウットリとした表情を浮かべる霧島。こういう時、女の方が冷静でいられるものなのか、それとも霧島が特殊なのか、判断が付きにくい所だ。

 

『『『GAAAAAAAAAAA!!!』』』

 

そして一拍遅れてから嫉妬と怒りの絶叫を上げるFクラスの面々。良く見てみると、中にはAクラスの男子も混じっている。

 

『裁判など必要ない!!この場でグロテスクだ!!』

『『『サー!イエッサー!!』』』

「嫉妬に狂った男の底力を思い知れ・・・!」

「・・・・・・殺してやる・・・!!」

 

そして雄二を取り囲むFFF団と明久とムッツリーニ。

 

「おいお前等!!まだ夏樹とムッツリーニの処刑が終わってないんじゃないか!?」

 

ちょ!?雄二テメェ!!

 

『そう言えばそうだな。よし!斎藤とムッツリーニも殺せ!!』

『討ち首じゃーーーー!!』

『僕はここで友情を断ち切る・・・!』

 

「雄二テメェ!!何てこと言いやがる!!」

「・・・・・・死ぬなら一人で死ね・・・!」

「そうは行くか!!お前らも道連れだ!!」

 

くそ!!気が動転しているとはいえ、流石は雄二・・・!こういう時ばっかり頭の回転が速い!!この戦争で、その特技を活かせなかったんだろうか・・・!?

 

「3人を殺せぇぇぇぇぇ!!」

『『『おおおおおおおおおお!!!』』』

 

明久の号令で、FFF団は一斉に襲いかかって来た。

 

 

 

 

 

   ☆   ☆   ☆

 

 

 

 

30秒後、明久を含むFFF団の死体の山が出来ていた。雄二め・・・!俺がこいつら全員片付けるのを見越おしてFFF団を煽りやがったな。

今回はムッツリーニが居ない分、早く片付いたしな。

 

「さて、Fクラスの諸君、ここでお知らせがある」

 

そう言って入って来たのは、西村だ。

 

「西村?一体どうしたよ?」

「うむ。実は明日から俺がFクラスの担任を務める事となった」

 

『『『な、何ぃぃぃぃぃぃぃ!!?』』』

 

俺と雄二とムッツリーニ、そして復活したFFF団は絶叫する。

バカな!?西村が担任!?それじゃあ毎日が鬼の補習みたいなものじゃないか!?

 

「確かにお前等は良くやった。正直、Fクラスがここまでやるとは思いもしなかった。だが、勉強が全てでは無いからといって蔑ろにしていいものではない。人生を渡って行く上での立派な武器なんだからな。とりあえず、来週からお前ら全員に補習を2時間設けてやろう」

 

ぐ・・・!正論過ぎて言い返せない・・・!

雄二め!後で〝ばく〇つパ〇チ〟を食らわせなければならないようだな・・・!

 

「特に、吉井と坂本、斎藤は念入りに指導してやろう。本校始まって以来の観察処分者とA級戦犯だからな。趣味は勉強、尊敬する人は二宮金次郎という理想の生徒にしてやる」

「阿呆が!!俺は補習なんてもんに掛ける時間は無い!!」

「そうですよ!何としても監視の目を掻い潜って、今まで通り楽しい学園生活を過ごして見せます!補習なんてもってのほか!!」

「お前らには悔い改めるという言葉は無いのか?」

 

とにかく、試召戦争が終わって俺達も下校できるようになった。

 

「ねぇアキ。私、駅前の店のクレープが食べたいんだけど?」

「え?」

「ずるいです美波ちゃん!吉井君、私は映画を見たいんですけど!!」

 

島田と姫路は明久にデートを申し込んでいる。むぅ、島田は知っていたけど、姫路まで明久とはな。これは荒れるだろうな。

 

「・・・(くいくい)」

「ん?響、どうした?」

 

響が俺の服を引っ張って、上目遣いでこっちを見つめている。俺は萌えを叫ぶのを必死で堪えつつ、冷静に問い掛ける。

 

「今日は『空〇境界』の劇場版の上映日だから、行こ?」

「お前、それ観んのこれで4回目だよな?」

「何度観ても面白いからね。それに、僕をそうしたのは夏樹」

「はぁ、分かったよ。何度観ても面白いってのは、俺も同感だからな」

 

「・・・雄二、私達も映画」

「くそ・・・!もう何処にでも連れて行け・・・!」

「・・・だったら、市役所に行く」

「翔子、俺はお前と映画を観たいんだ」

 

「映画かー。ねぇムッツリーニ君、ボク達も何か観にいかない?」

「・・・・・・ふっ。自惚れるな、工藤愛子。俺はお前とは」

「・・・(チラ)」

「・・・・・・卑劣な・・・!(ブシャアアアアアア)」

 

「ごめんね2人とも、今日は先約があるんだ」

「「え?」」

「それじゃ、僕はお先に失礼するよ!」

「「・・・・・」」

 

様々な思いが交錯する中、俺達の第一次試召戦争は終結した。

 

 

 

 




実は、響はある漫画のキャラクターがモデルです。誰だか分かりますかな?
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