完全オリジナル作品なので興味のあるかたはぜひご覧ください。そしてコメントを待っています。コメントをもとに改良していきますのでよろしくお願いします。
では本編へどうぞ!
41人分の「3つの夢」、これは
そのたった一人分である。
4月、俺は3年の廊下を歩いていた。各教室のドアに貼ってあるクラス名簿を見る。A組に俺の名前はなかった。B組のドアを見る、出席番号3番伊藤壮汰の文字があった。ドアを開ける。少女が男に追いかけられていた。男は目からビームを出したり跳んだり、跳ねたりしていた。
「...SOCOM、Mk-23」
少女を助けるために行動したのは、その光景見て0.2秒後だった。俺は黒1色大型拳銃を構え、セーフティを解除し、引き金を引いた。黒い弾丸が吐き出され、男の左胸に吸い込まれていった。
昔色々あったお陰でこの手の事態には慣れている。対抗手段もある。俺は事態の収拾を図った。
「おはよう。怪我はないか?」
まず、最優先事項、少女への紳士的対応だ。座り込んでしまっている少女に手を差し伸べる。
「う、うん。ありがとう。」
少女の手を取り、引き上げる。
「俺は伊藤壮汰。今日からこのクラスに所属する。」
自己紹介しながら、少女を観察、情報を集めた。年齢は
14、5歳。中学3年生だ。これは予想道り。服装は、ブレザーにチェックのスカート。
「あだ名はイトソー。ある友人がつけたあだ名は『漆黒の火炎』だ。」
身長は160cmぐらい。体型は若干痩せぎみだが、健康的な部類に入るだろう。
「何か質問は?」
自己紹介をいったん締めくくる。1対1のときは相手が知りたい情報を提供するのが仲良くなるコツだと聞いたことがある。
「...私は、誰?」
少女のこの質問は、本来予想しておくべきだったのだろうが、自己紹介と観察に集中していたためか、完全に予想外だった。
「そうだねぇ...簡単に言うと、このクラスの精霊かな。この3Bというクラスが作り出した霊だね。」
「霊?」
「ああ。このクラスの人間41人の意思が具現化したもの...いや、具現化はしてないか。具現化したかけた物、かな。」
「わかりづらいわね。もっと簡潔にできない?」
「41人分の生き霊、が1番近い表現かな。」
「なるほど生き霊か...それでさっきのは?」
「さっきの?ああ。去年の3Bの生き霊だ。」
「そうじゃなくて、あなたが何か黒いものを出していたでしょう?」
「ああ。昔色々あって手に入れた...能力?」
「なんであなたが疑問系にするのよ。」
「自分でもどう表現していいかわからなくて。」
「ふぅん、そんなものかしら。」
「ああ。なんかすまないな。」
「まあ、いいわ。」
「あ、そうだ。ひとついい忘れたけど、君のことが見えるのは俺以外にあまりいないと思うから、他の人がいるところでは話せないぞ。これだけ注意してほしい。」
「分かったわ。幽霊だものね。あなたには、なんだっけ、霊感?とかがあるの?」
「いや、単に人間からズレてるだけだ。」
「ズレている、ねぇ。」
そこで人が来たので俺たちの話は終わりになった。
人間と霊の違いは、その波動にある。人間の波動を可視光とするなら、霊の波動は紫外線や赤外線なのだ。俺は人間からズレているから、赤外線が見える、ただそれだけだ。