イカれ軍人どもの戦国ネーションズ!   作:サンドワーム愛好家

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 どうも。作者です。

 一話を区切りました。ついでに言うと修正も加えました。できればご指摘が貰えれば嬉しいです。

 では、本編どうぞ。


出会い 1

「大尉殿! 第95ライフル部隊、到着しました!」

 

 

 目元に切り傷のある長身の男が少年にビシッ、と敬礼をしながら言う。

 その目は敬意と憧れの感情が分かりやすく現れており、少しだけ鋭い。

 また、男の後ろには数百人ものガスマスクを被った怪しい集団がおり、男と同じ様に敬礼をしていた。

 彼らはガスマスクを被っているので表情は見えないが、ビシッ、と銃を構えながら整列しており、そこには少なく無い忠誠の気持ちが表れていた。

 

 さて、彼らに敬礼をされている少年、彼の名は卿夽(きょうぐん) (じん)という。

 黒目 黒髪 堀が少ない の3点セット特徴のれっきとした日本人だ。

 その格好は、ジャージズボンに学ランを羽織るというなんとも奇抜な格好である。

 

 今、時は戦国。

 武将と武将が戦を仕掛けあい、天下を取らんとする時代。

 当然ながら衣類は和服が主軸、時には鎧を着て生活する。

 

 彼らは今、平原のど真ん中に居る。

 そしてもっと言えば、彼らがいる場所の近くには砂利道がある。通行人が通るわけだ。

 勿論その通行人も着物を着ている。当然日本人だ。

 

 そんな空気の中、神達 "第95ライフル部隊" は浮いている。

 理由はその戦国の時代ではあり得ないような、奇抜な格好をしている、北欧系の人種が多い、という理由が最もらしい。……まあ、草原のど真ん中で整列しているというのもありそうだが。

 

 まず彼らの衣装を説明しよう。

 彼らが着ているのは、緑色のオーバーコートにガスマスク、オレンジブーツ(ほぼ長靴)、オレンジ手袋、オレンジ肩パット、ガスマスク と近代、現代辺りの技術で作られたような代物だ。

 着物とは確実に別物である。

 当然周りからは浮くわけだ。

 実際、そこを通る通行人から異常者でも見るかのような目で見つめられる。たまに隊員が視線を逸らしていた。

 

 さて、そんな浮いている空気の中、少年は青ざめた表情を浮かべる。

 その顔はまるで詐欺にでもあったかのような形相で、口をガタガタと震わせていた。

 

 どうしたかと声を変えようと長身の男。しかしそれよりも少年が次に起こした行動の方が早かった。

 少年はその手に薄い箱の様なもの、つまりはスマホをポケットから取り出す。

 そして男の方を見る、スマホを見る、男を見る、スマホを見るを繰り返し、最終的には頭を抱えてブンブンと降り始める。

 

 少年が突然意味不明な事をしだした事に当然疑問を抱くガスマスク達。

 だが相手は上司だ。

 反発はしないべきだという結論に全員が結論に行き着いたため無視を決め込んでいた。

 それから数十分、少年は何かを悟ったように呟く。

 

 

「……やっぱり、そういう事なのか?」

 

 それは誰に対してでもない疑問。

 だから、(少年)も、誰にも聞きとれないぐらいの声量で呟いた。

 がその小言の呟きをしっかりと拾っていた兵士がそこにはいた。

 ソレを聞き取ったのは、第95ライフル部隊の特技兵 "パーキンス" 。

 パーキンスはすぐさま切り返す。

 

 

「大尉、一体何がそういう事なんですか?」

 

「パーキンス! 大尉に向かってなんだその態度は! お前にはどうやら罰が必要なようだな!」

 

 

 普通に会話を始めようとしたパーキンス。

 その口調は丁寧なもので、姿勢もピシッとしていた。 "良い子" のお手本のようなものだ。

 だがその時の態度が気に障った男がいた。

 それは、目に傷がある男、 "モーガン" である。

 何が気に障ったの分からないパーキンスだが、それに慌てた様子はない。

 何故なら、いつもの事であるからだ。

 かわいそうな事だが、パーキンスはモーガンの奴隷的存在となっている。

 酒を造れと言われたらすぐさま取り掛かる、基地へ帰還する際に帰還中に出会った客の為に席を譲れと言われたら席を譲る(その後パーキンスは歩き)、私服で下水道を掃除させられる、等々挙げればきりがないほどの仕事を押し付けられている。

 更には仕事に対する報酬すらない。

 つまりは、パーキンスにとってはいつもの事であるから、別段気にすることではないのだ。

 

 

「のう、ワシが作った蜘蛛スーツを知らんか? パーキンスに着せて蜘蛛蜂とともに特攻させるっていう戦術を思いついたんじゃが……」

 

「——え、またやるんですか?」

 

 

 そんな中現れたのは土木技師である "フロイド" 。

 彼の見た目は、白衣に黄色のヘルメットを被った白髪の中年だ。口調は爺さんくさい。

 彼は民間の土木技師である。

 そのため軍には所属してはおらず民間の技術者としてモーガン達に協力している。

 ——はずなのだがその実、軍人のような扱いを受けている。

 巨大害虫を追い払え、船の技術が伝わったばかりの状態でソナーを作れ、言葉が通じない相手の言うことを自動的に翻訳する装置を作れ(相手の言語は不明)、等々こちらもパーキンスよ同じような惨劇だ。

 まあ彼も実験の為にパーキンスの命を軽く賭けるので仕方ないとも思うが。

 余談だが、彼は生物兵器に詳しい。土木技師なのに。

 

 

「フロイド、忘れちゃったの? アレは前回パーキンスに着せて行った結果酸液に触れて溶けちゃったじゃない」

 

 

 そう言って現れたのは濃い緑色の作業服を着て手にレンチを持った少女、 "ゾーイ" だ。

 彼女はハッキリ言って異常なほどオーバースペックだ。

 例を挙げるならば、10歳の頃に戦車を組み立てる、レーザー技術を簡単な道具を使って数日で分解する、ビックフットを手懐ける、など。

 レーザー技術の開発者によれば、彼女が研究チームを持たないのが不思議なくらいだそうだ(フロイドも同様らしい)。

 因みに彼女の作ったものは大体爆発する。

 

 

「おお、そうじゃった。最近物忘れが激しくてのう……」

 

「もう、しっかりしてよフロイド! 全く……ん? ミスターにゃん?」

 

 

 フロイドに注意を促すゾーイに1匹の猫が擦り寄ってきた。

 彼女の名前は "ミスターにゃん" 。

 種類としては、チンチラ(セレブとかがよく飼っている猫)だろう。

 彼女は "ラムジー" の飼い猫で、とある一件以来、モーガンに基地でのねずみパトロールの任務を任されている。

 因みにモーガン、フロイド、ラムジーはミスターにゃんにタイマンで負けた事がある。

 本気を出すと最高ランクの歩兵の6.7倍の威力がでるらしい。

 

 

「ああ‼︎ そこにいたのか、ミスターにゃん。ここに来てからいないなと思っていたんだが……」

 

 

 そう言って綺麗に整列した兵士(ガスマスク)達の中から一人の屈強な大男が出てきた。

 彼がミスターにゃんの飼い猫、ラムジーだ。

 彼を一言で言えば、根っからの軍人であり、戦闘狂(バトルジャンキー)だ。

 首都が壊滅状態に陥った際には、周りの反対を押し切ってでも、一人ででも出撃しようとしたくらいである。

 彼が使う小型銃、つまりはガトリングガンやミニガンの事だが、それを彼は乱射しながら敵を殲滅するのが得意である。

 もっと言えば敵を殲滅するが彼にとっての楽しみでもある。どうやら銃を握ると指がムズムズするらしい。

 

 

「ラムジー、お前は大尉の前でなんという事をしているんだ。お前が出てきたせいでせっかく綺麗に整列されたものが台無しに……」

 

「いやもう既に台無しな気がします、中尉」

 

「黙れパーキンス! やはりお前には罰が必要だな!」

 

 

 モーガンがラムジーに何か言いかけるがそれをパーキンスが遮る。

 そのせいでモーガンの標的はパーキンスに変わる。

 それに気付いたパーキンスは少しゲンナリした様子だ。

 そして各員がドンドン変な方向へ暴走し始める。

 

「ふむ、罰はどうしようか。ウイスキー造りで1ヶ月籠らせるか、それともイノシシ狩り三週間? いやいやここは化学物質回収を……」

 

「あ、大尉。俺久しぶりにイノシシバーベキューがしたくなりました! ここら辺でイノシシ狩れないですか?」

 

「ううむ、ここら辺に殺虫剤を撒いておこうと思うんじゃが、どっちの薬品か忘れてしまった。もし間違えれば虫達を興奮させてしまうからのぅ…。どうしたもんか……」

 

「ねえねえ、大尉。レイダーキッズ達がミニ戦車の戦車砲を大型化したんだけど、一体どこに試射すれば良いかな? 爆発するかもしれないけどいい?」

 

「感染者の実験体にはもうなりたくないな……」

 

 

 砂利道に整列したガスマスクの集団の前で、各人が自由奔放に暴れ始めてきた。

 その様子を目の前で見ていたガスマスク達ライフル部隊、それと彼らの上司である神が考えていた事は皆同じだった。そう、それは

 

 

「「「(もうなんなんだよ! お前ら!!!)」」」

 

 

 初っ端から飛ばしすぎている狂人どもに、早くもウンザリしている神とライフル部隊がそこにはいた……。

 

 

 




 ※間違って図鑑本体を消去してしまいました。
 本体を作成次第載せるので、しばらくお待ちください。
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